現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > うぉぉぉ聞いただけで血が沸き立つ! 男の魂をゆさぶるクルマの「グレード名」

ここから本文です

うぉぉぉ聞いただけで血が沸き立つ! 男の魂をゆさぶるクルマの「グレード名」

掲載 26
うぉぉぉ聞いただけで血が沸き立つ! 男の魂をゆさぶるクルマの「グレード名」

 この記事をまとめると

■クルマ好きが思わずワクワクするグレード名をいくつか紹介

違う名前で出ています! 商標の壁であえなく「別名」を名乗ったクルマたち

■国産車はスポーツ性能を強調するようなグレード名が多い

■輸入車では進化を意味する単語やレースカーに使用されたロゴが使われるなどさまざまなバリエーションがある

 見るからにスポーティ指数が高そうな文字列

 いわゆる普通の人がそれを聞いてどう感じるのかはわからないが、クルマ好きがその文字列を見ると、否が応でも血が騒いでしまうグレード名というのはいくつかあるものだ。

 代表的なところでは日産スカイラインGT-Rの「Vスペック」だろうか。

 ご存じのとおりR34型GT-RのVスペックとは、専用エアロパーツや専用チューニングされたサスペンション、アクティブLSDなどを装着した仕様で、2000年8月に登場したVスペックIIは、量産車初のNACAダクト(National Advisory Committee for Aeronautics)付きカーボン製エンジンフードや、アルミ製ペダルも採用した……などの細かい話はどうでもいいとして(なんていったら怒られそうだが)、とにかくVictory Specifications(勝利のスペック)であるところの「Vスペック」という字面を視認するだけで、スカイラインGT-R愛好家ではない私ですら、脈拍が若干速まるのだ。

 また、国産車ではホンダの「タイプR」という字面と音も、とくにホンダ車愛好家ではないはずの私の脳内にアドレナリンを送り込む。

 ホンダは公式サイトのなかで、「TYPE Rは、レーシングカーが持つ速さと圧倒的なドライビングプレジャーを追求するモデル」といっているが、タイプRの「R」はまさにRacingの「R」。快適性を犠牲にしてでも軽量化を施し、足まわりを固め、エンジンをチューニングすることで、タイプRのコンセプトである「速さ」と「圧倒的なドライビングプレジャー」を獲得するという道筋は、まさに男道。

 いや女性がタイプRに乗るのも200%ステキなわけだが、あの赤いエンブレムを見かけるだけで、私のなかのサムライ精神が思い出されてしまうのだ。先祖は農民だったような気もするが。

 そのほか、国産車ではトヨタ・チェイサーの「ツアラーV」も、ある種の人々の胸をアツくする文字列だろう。5代目チェイサーからラインアップされたツアラーVは、当時の自主規制枠上限である280馬力の最高出力と、38.5kg-mへと増強された可変バルブタイミング機構付きの2.5リッター直6DOHCシングルターボエンジン「1JZ-GTE」を搭載。

 ツアラーVの「V」が何に由来しているのかは不明だが、最高出力200馬力の自然吸気エンジンを積むツアラーS(このSはたぶん「Sport」または「Special」のSだろう)以上の存在であるツアラーVのグレード名には、その字面と音にツアラーS以上の切れ味と重厚感がなければならない。

 そう考えたとき、例えば「ツアラーA(エース)」でも切れ味的にはOKな気もするが、「A」だと重厚感にはやや欠ける。また、字面から中森明菜の『少女A』を想起させてしまうというのも「A」の難点だ。

 ならば「ツアラーX」でどうかとも思うが、「X」は切れ味十分であるものの、Luxury(ラグジュアリー)をイメージさせる文字でもあるため、スポーティ感は減じてしまう。そして、「ツアラーZ」も切れ味は十分だが、当然ながら日産の超有名なクルマを想起させてしまうため、やはりボツである。となると、1JZ-GTEを搭載するツアラーSの上位存在は「ツアラーV」でしかあり得なかったのだ。

 輸入車にもある血が沸りそうなグレード名

 そのほか、国産車では三菱ランサーの「エボリューション(Evolution=進化)」も当然ながらグッとくるグレード名なわけだが、“エボ系”のネーミングはランサーに限らず、おしなべてグッとくるものだ。

 古くはランチア・デルタ・インテグラーレの「エボルツィオーネII」や初代BMW M3の「スポーツエボリューション」の時代から、クルマ好きたちの胸を熱くさせてきた文字列である。

 デルタとM3の話題が出たところで、輸入車のアツいグレード名に移ってみよう。

 アルファロメオの歴代高性能モデルに用いられてきた「クアドリフォリオ」というネーミングの歴史は、1923年までさかのぼる。

 この年の公道レース「タルガ・フローリオ」に挑んだアルファロメオのレーシングカーに、勝利への願掛けとして「四つ葉のクローバー(クアドリフォリオ)」が描かれ、そのマシンを駆ったウーゴ・シヴォッチは見事優勝。それ以来、クアドリフォリオは幸運のお守りと、アルファロメオのレーシングスピリットを象徴するものとなり、現在まで受け継がれているわけだ。

 余談だが、知人のイタ車好き編集者はその昔、「桑取堀男」という捨てペンネームを使っていたような記憶がある。彼は元気にしているだろうか?

 なんて話はどうでもいいとして、アルファロメオ・スパイダーヴェローチェの「Veloce」とは、ご存じの方のほうが多いと思うが「速い」という意味のイタリア語だ。となると、ランボルギーニ・アヴェンタドールで採用されている「スーパーヴェローチェ」を日本語に直訳すると、「超速い」という、なんだかちょっと偏差値が低そうな響きになってしまう。

 ここはやはり訳さずに「スーパーヴェローチェ」または「SV」と呼んでおくのが得策だろう。

こんな記事も読まれています

【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
AUTOCAR JAPAN
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

26件
  • ハンセン
    ワゴンRのRって、まさかレースではないよね。
    ワゴンであーる?
  • kum********
    やはり初代ランチア・デルタの最終モデル
    「ランチア・デルタ・アッカエッフェ・インテグラーレ・エボルツィオーネ・ドゥエ・コレツィオーネ・エディツィオーネ・フィナーレ」
    これに勝るグレード名はないだろう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村