2023年7月13日、ピレリはグッドウッド フェスティバル of スピードで、「Pゼロ(ZERO)」シリーズの新製品、「Pゼロ E」、「Pゼロ R」、そして「Pゼロ トロフェオ(Trofeo)RS」(タイトル写真)を発表した。
新たな3モデルの登場で、Pゼロ ファミリーを充実
Pゼロは、1986年に世界ラリー選手権(WRC)で活躍したグループBのランチア デルタS4に装着するために誕生し、翌年には世界初のハイパーカーであるフェラーリF40に装着された。以来、性能と安全性の代名詞であり、現在、世界の主要自動車メーカーから取得したホモロゲーション数では1300以上を誇る、ピレリのフラッグシップ ウルトラパフォーマンス タイヤだ。
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今回、「Pゼロ E」、「Pゼロ R」、そして「Pゼロ トロフェオRS」の3モデルが同時に発表された。
まず「Pゼロ E」は、他のPゼロ シリーズを補完するテクノロジーと持続可能性を凝縮した新製品だ。転がり抵抗、ウエットブレーキ、騒音といったヨーロッパのタイヤラベルで測定されるすべてのパラメーターにおいて、すべてのサイズでトリプルA評価を獲得している。また、独立機関ビューローベリタス(Bureau Veritas)によって検証された天然素材またはリサイクル素材を55%以上使用している。
さらに、ピレリが実施し、ビューローベリタスによって検証されたタイヤのライフサイクル全体の分析によると、従来品のピレリタイヤと比較して、CO2排出量が24%削減されている。この結果はウルトラハイパフォーマンス タイヤ市場において、かつてないものだ。
P ゼロ E はさらに、ピレリの新しい「ランフォワード」テクノロジーを搭載しており、パンクしても最高時速80kmで約40km走行することが可能だ。
サーキット・パフォーマンスを磨きぬいた最高峰も
Pゼロ R は、最もパワフルなスーパーカーのためのタイヤでありながら、日常使用にも適している。世界有数の自動車メーカーとの緊密な協力関係を最大限に活用しているピレリのタイヤは、現在の市場からの要求にマッチした特性を保ちつつ、各モデル専用に開発が進められている。
Pゼロ Rの開発にあたり、ピレリのエンジニアは、ウエット/ドライ両条件下でのドライビングコントロール、転がり抵抗の改善、ロードノイズの低減、スポーツ走行時の安定性の向上はもちろんのこと、プログレッシブな挙動と卓越した性能の実現に取り組んだ。
そしてPゼロ トロフェオRSは、サーキットでのパフォーマンスという点では最高峰のタイヤだ。主にハイパーカー用の純正装着用として専用開発された公道用セミスリックタイヤで、サーキットでのパフォーマンスに関して卓越した性能が与えられている。また従来品に比べてより安定した性能を発揮し、ウエット路面での安全性も向上している。
ピレリのPゼロ ファミリーは、この3つの新しいタイヤによってさらに充実し、自動車メーカーとエンドユーザー双方のニーズに応える高い性能とカスタマイズ性により、市場で最もプレステージ性の高いクルマとの伝統的な結びつきがさらに強まった。
これら3つの新製品は、あらゆるシーズンを通して、世界で最もスポーティなモデルのさまざまなニーズに応えることができる幅広いラインナップに加わった。ロードゴーイングタイヤのPゼロに加え、F1、世界ラリー選手権、そしてGTレースで使用されているハイパフォーマンス タイヤもまた、Pゼロ ブランドなのだ。
なお、このPゼロ ファミリーの3つの新しいタイヤのサイズや価格、そして日本市場への導入に関しては、現段階では未発表となっている。
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