現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「Z33走行会仕様はかくあるべし!」サーキット連続周回を楽しむためのメソッド

ここから本文です

「Z33走行会仕様はかくあるべし!」サーキット連続周回を楽しむためのメソッド

掲載 更新 6
「Z33走行会仕様はかくあるべし!」サーキット連続周回を楽しむためのメソッド

扱いやすさとローリスクを実現する独自のセッティング術

サーキットでも安定して走れるオールラウンド仕様

「塗装も接着剤も不要!」超手軽に作れるアオシマのプラモシリーズにハコスカGT-Rが登場!

ストリートを主体に、スポーツ走行もカバーできるオールラウンダーとして正常進化を続けるオリジナルレーシングのZ33。

街乗りでの乗り心地とサーキットでのスポーツ性という相反する要件をバランスさせるべく、数多くのパーツをテストし、必要であれば製品化も行いながら熟成度を高めてきた。

セットアップと煮詰めに多くの時間と手間を費やしたのは足回り。スピリット製ダンパーとハイパコスプリングで構成されるオリジナル車高調を企画し、しなやかで高い接地性を備えた脚へとアレンジしている。

スプリングレートはオールラウンド仕様としてフロント18kg/mm、リヤ16kg/mmを推奨レートとするが、希望レートをオーダーすることも可能。アッパーマウントは異音や衝撃を吸収する強化ゴム仕様となっている。

サスペンションブッシュは純正のままテストを行なっていたが、経年劣化が進む個体も増えてきたためフルピロ化に踏み切り、データを蓄積。現状、自由度が広がって脚がよく動くようになり、乗り心地の悪化もそれほど気にならないという。

一方の心臓部(VQ35DE)は、コスワースのピストンや東名パワードのコンロッドを投入して、ハイコンプ化と強度アップを実現。さらに吸排気環境を最適化し、オリジナルの『IQ ROM』を組み合わせる事で350psを発生させている。

吸排気チューンのキモとなるのが、オリジナルのEXマニだ。スペース的に許容できる最大限のパイプ径として48φを選出。パイプ径の拡大とECUのリセッティングで、中間域で発生するパワーやトルクの谷を緩和し、高回転域での伸びを演出する。

冷却系チューンも徹底。というのも、VQ35DEは水温のヒート傾向が強く、サーキットでは周回を重ねるごとにパワーダウンしていくほどなのだ。

その対策として、水冷式オイルクーラーが一体となったオリジナルアルミ2層式ラジエターを投入。冬であれば水温は90度前後、油温は110度前後で安定するそうだ。

デフについても、ゴム製の純正デフマウントはマフラーの熱による劣化が顕著で、異音や振動、ガタの原因となりやすい。そのため、2点支持のフロント側はアルミのカラーでロックして固定。リヤ側はアルミ製に交換する。フロントのフルリジッド化も試したが、車内の騒音が耐えられないレベルだったそうな。

さらにデフの油量を増大させるツールとして、大容量デフカバーを導入。1.4Lしか入らない純正に対し、0.7~0.8Lほど容量が増える。放熱性を高めるフィンも搭載されており、30分の走行枠程度なら安定して走り続けることができるという。

ちなみに、デフオイルクーラーは構成部品点数が多く、トラブルの原因になりかねないため装備されていない。

ブレーキはフロントがエンドレス6ポットキャリパー+370mmローター、リヤが4ポット+340mmローターの構成。純正でブレンボが装備されるZ33だが、タイヤのハイグリップ化に合わせてブレーキのキャパも拡大していくべきというのがオリジナルレーシングの考えだ。

ホイールはワークのM.C.OレーシングタイプCSを装備。サイズは前後ともに10.5J+20×18インチというサイズをスペーサー無しで履く。

エアロパーツも機能性を重視し、アミューズ・コーポレーションのスーパーレジェーラ改にASMダクト付きボンネットを組み合わる。

ネガな部分を洗い出しながら、Z33のトータルパフォーマンスを高めていく。これらは、岡山国際サーキットや鈴鹿サーキットなどで代表の江見さん自らが走り込みながら完成させた、独自のメソッドに他ならない。

●取材協力:オリジナルレーシング 兵庫県姫路市別所町別所1876 TEL:0792-53-2678

こんな記事も読まれています

結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
ベストカーWeb
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
Auto Messe Web
トヨタ、2025年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元含む4名のフルタイムドライバーを揃え全タイトル獲得目指す
トヨタ、2025年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元含む4名のフルタイムドライバーを揃え全タイトル獲得目指す
motorsport.com 日本版
【このAMGゲレヴァーなんぼ?】V12を搭載したゲレンデヴァーゲン 生産台数わずか5台の「メルセデス G63 AMG V12」の価格は?
【このAMGゲレヴァーなんぼ?】V12を搭載したゲレンデヴァーゲン 生産台数わずか5台の「メルセデス G63 AMG V12」の価格は?
AutoBild Japan
【屋根開き版が追加】メルセデスAMG CLE 53 4マティック+ カブリオレ 一年中快適に楽しめる装備も充実
【屋根開き版が追加】メルセデスAMG CLE 53 4マティック+ カブリオレ 一年中快適に楽しめる装備も充実
AUTOCAR JAPAN
オイルクーラー用Oリングやブラックメッシュホースなど、HKSからオイルクーラー補修パーツ各種が発売
オイルクーラー用Oリングやブラックメッシュホースなど、HKSからオイルクーラー補修パーツ各種が発売
レスポンス
レクサス「新型“7人乗り”SUV」発表に反響多数! 「イカつカッコイイ」「欲しい」 全長5.1mで3.5リッター「V6」搭載! 後席めちゃ広い「スポーティ3列車」 米で登場
レクサス「新型“7人乗り”SUV」発表に反響多数! 「イカつカッコイイ」「欲しい」 全長5.1mで3.5リッター「V6」搭載! 後席めちゃ広い「スポーティ3列車」 米で登場
くるまのニュース
ローソン予選15番手「とにかくグリップがなくて苦労したが、それは言い訳にはならない」:RB/F1第22戦
ローソン予選15番手「とにかくグリップがなくて苦労したが、それは言い訳にはならない」:RB/F1第22戦
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
AUTOSPORT web
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
くるまのニュース
角田裕毅と好バトルの末8位フィニッシュのヒュルケンベルグ「ピットストップのタイミングを少しずらしたのがうまく機能した」
角田裕毅と好バトルの末8位フィニッシュのヒュルケンベルグ「ピットストップのタイミングを少しずらしたのがうまく機能した」
motorsport.com 日本版
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
ベストカーWeb
BMW初代「M3」に24年! マフラーはE46 325i用をベースに自分で溶接して製作…トヨタ「スターレット」から乗り換えて何が違った?
BMW初代「M3」に24年! マフラーはE46 325i用をベースに自分で溶接して製作…トヨタ「スターレット」から乗り換えて何が違った?
Auto Messe Web
ドラマ連発!エバンス/マーティン組が日本戦でニ連覇、TOYOTAも大逆転でのシリーズ四連覇獲得に「トヨタ(豊田)」が湧いた!!【WRC最終戦ラリージャパン】
ドラマ連発!エバンス/マーティン組が日本戦でニ連覇、TOYOTAも大逆転でのシリーズ四連覇獲得に「トヨタ(豊田)」が湧いた!!【WRC最終戦ラリージャパン】
Webモーターマガジン
BMWが新型「3シリーズ セダン/ツーリング」を発売! PHEVモデルは航続距離がさらに向上。【新車ニュース】
BMWが新型「3シリーズ セダン/ツーリング」を発売! PHEVモデルは航続距離がさらに向上。【新車ニュース】
くるくら
エメ・レオン・ドレの特注「ポルシェ993ターボ」は、ニューヨークにオマージュを捧げた一台
エメ・レオン・ドレの特注「ポルシェ993ターボ」は、ニューヨークにオマージュを捧げた一台
LE VOLANT CARSMEET WEB
新生ポルシェ、スポーツカーとスキー製造のノウハウを備えた「ヘッド106シリーズ」
新生ポルシェ、スポーツカーとスキー製造のノウハウを備えた「ヘッド106シリーズ」
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

6件
  • 馬鹿の一つ覚えみたいにターボ化しないあたりZの楽しみ方をよくわかってる
  • 色合いは個人の好みがあるとして、エンジンルームがもう少し綺麗だったらいいな。
    運転席側のドアは傷?汚れ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

539.9920.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.83630.0万円

中古車を検索
フェアレディZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

539.9920.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.83630.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村