往年の名車譲りのデザインを立体駐車場に入る寸法で実現
軽の王者「N-BOX」をはじめとするホンダの“N”シリーズのなかで、トールワゴン系スタイルながら唯一立体駐車場に入る全高1550mm以下(FF車)の車体を持つのが「N-ONE」だ。出先でお店の駐車場が立体式で入庫できなかった……という経験は、車高の高い愛車を持つユーザーなら誰でもあるはず。その点、N-ONEなら駐車のストレスを感じずに済む。
その上、エクステリアは往年の名車「N360」をモチーフにしたアピール度の高いデザインだから、こだわり派にもピッタリだ。そこで今回はこのN-ONEを、ライバル車との比較やおすすめグレードのチョイスを通じて掘り下げてみたい。
ホンダ「N-ONE」中身を完全刷新したオシャレ系軽自動車の最適なグレードの選び方とは?
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先進の運転支援装置が充実
N-ONEのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm(4WDは1570mm)というもの。同じように全高1550mm以下で、かつスタイリングにこだわったライバルとしては、「スズキ アルトラパン(全高1525mm)」、「ダイハツ ミラトコット(同1530mm)」が挙げられる。両車の価格(万円単位に四捨五入した税込価格)はアルトラパンが121万円~155万円、ミラトコットが116万円~139万円と、N-ONEの160万円~202万円と比べると明らかに安い。もちろん、これには理由がある。
N-ONEではアダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システムなどの運転支援機能「Honda SENSING」や、スイッチ式のパーキングブレーキなどが全車標準装備となっているのに対し、アルトラパンとミラトコットではこうした装備はオプションでも選べない。デザインの面でもN-ONEが過去の名車をオマージュしているのに対し、アルトラパンやミラトコットは万人受けするカワイイ系のスタイリングだ。その点、N-ONEは軽の中ではプレミアムなモデルという位置付けといえるかもしれない。
ということで、高価でも上質なモデルに乗りたいという向きはN-ONEを、軽ならではの実用性を重視したいならアルトラパンやミラトコットを選ぶのが正解といえそうだ。なお、N-ONEには「S660」ゆずりの6MTが選べるスポーツグレード「RS」も存在する。
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おすすめグレードはプレミアム・ツアラー
では、N-ONEのおすすめグレードは何だろう。まず、ターボエンジン(64PS/104Nm)をマニュアルトランスミッションで目一杯回して峠を攻めたいという走り好きは「RS」(FF:200万円)一択となるから話は簡単。なお、運転は好きだけどMTは苦手という向きには、同価格でCVTも用意される。
一方、快適性や充実装備を求める方にはRS以外で最上位となる「プレミアム・ツアラー」(FF:189万円、4WD:202万円)をすすめたい。なぜなら、抗ウイルス機能を持つアレルクリーンシートや外装のクロームパーツなど装備は目一杯充実しているうえ、パワーユニットはRSと同じターボ付きで力強く、高速での合流なども楽にこなせるからだ。
確かに、軽自動車で約190万円は高価だが、先述のように装備は登録車と比べても全く見劣りしないし、走りに振ったRSより10万円程安いのだから、考えようによってはお買い得だ。しかも、4WDの設定もあるから雪国でも安心して乗ることができる。ただし一点、4WD車は全高がわずかに1550mmを超えてしまい(1570mm)、一般的な立体駐車場には入らなくなってしまう点だけは注意が必要だ。
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納期が2ヶ月程度と早いのもアドバンテージ
最後に、N-ONEの納期は2か月程度と比較的短いことにも触れておこう。この点、同じNシリーズのN-BOXは5か月程度、N-VANは6か月程度となっているから、すぐ新車が必要という向きにとってもN-ONEの存在はありがたいはずだ。
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