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【試乗】新型アウディ RS4アバント│素直なフィーリングで味わうトルク感! 30年近く爆速ワゴンを生産するアウディならではの高い完成度

掲載 更新 14
【試乗】新型アウディ RS4アバント│素直なフィーリングで味わうトルク感! 30年近く爆速ワゴンを生産するアウディならではの高い完成度

先鋭さを凝縮したエキゾチックなエクステリア

2020年10月アウディ A4シリーズは、ドアパネルなどにも至る大幅なマイナーチェンジを受けた。それを受け、少し遅れて市場投入されたのが、RSモデルのRS4アバントだ。

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ベースのA4はボディを拡幅し、ブリスターフェンダーなどを備えたが、RSモデルはもともとそれらが特徴であり、ドアやフェンダーなどのボディパネルに変更はない。エクステリアで大きく変わったのは、まずフロントまわりだ。

ブラックアウトされたグリルの上端には、3分割のスリットが備わった。これは、1980年代の名車スポーツクワトロへのオマージュだ。前後バンパーやエアインレット、サイドシルなどを専用デザインとし、ヘッドランプやリアライトも意匠変更されている。また、サイドスカート、リアスポイラー、リアディフューザーはグロスブラックとなる。全幅はベース車+20mmの1865mmだが、メリハリのある造形がよりワイドに感じさせる。

インテリアも、ベースのデザインはA4シリーズを踏襲する。ステアリングはフラットボトム形状で、表皮にはアルカンターラ素材を用いたRS専用のステアリングを採用。また、表皮にハニカム形状のステッチを施したスポーツシートが備わる。

ダッシュボード中央のモニターが10.1インチのタッチパネル式となったことで、センターコンソールにあったダイヤル式コントローラーが省かれた。また、フロントサイドにはアコースティックガラス(多層ガラス)が採用されたことで、静粛性が高められている。

パワートレインは、450ps/600N・m を発揮する2.9L V6ツインターボエンジンで、従来モデルからの変更はない。足元には、ブラックの5ダブルスポークデザインの20インチホイールに、タイヤは275/30ZR20のコンチネンタル・スポーツコンタクト6を装着していた。

また、サスペンションには、「DRC(ダイナミックライドコントロール)付きスポーツサスペンションプラス」が標準装備されている。これは、右前と左後、左前と右後の対角線上に位置するショックアブソーバーを油圧パイプと各中央バルブを介して連結し、ピッチングとローリングの動きをコントロールするというもの。「オート」、「コンフォート」、「ダイナミック」、「インディビジュアル」の4種類のモードを選択できるアウディドライブセレクトと連動して機能するスグれものだ。 ドライブモードを「コンフォート」にして走れば、20インチという大径サイズを感じさせず、乗り心地よく、ノイズも穏やかで実に快適だ。8速ATもまったく変速ショックを感じさせることなく、スムーズにクルージングできる。

クワトロシステムは、最近はアウディもオンデマンド式を採用するようになってきたが、さすがのRSモデルには、機械式センターディファレンシャルを搭載したフルタイム4WDを採用する。これに、左右後輪へのトルクを可変配分するリアスポーツディファレンシャルを組み合わせることで、よりスタビリティ性を高めている。味付けとして、アンダーやオーバーを感じることのないニュートラルな操舵感覚だ。

ワインディングに向かうにあたって「ダイナミック」モードへと切り替えると、エンジンの吹け上がりは鋭く、オプションのRSスポーツエグゾーストシステムが乾いた音を放つ。コーナーの進入で強めにブレーキングすると、ブリッピングを入れて小気味よくシフトダウンする。試乗車は、オプションのセラミックブレーキを装着しており、1820kgという車両重量をものともせずきっちりと止まる。ステーションワゴンをドライブしてことを忘れてしまう、気分はまさにスポーツカーだ。

近ごろ、BMWがいよいよ新型M3にツーリングを投入するという噂もあるが、アウディはすでに1994年登場のRSモデルである「RS2アバント」を生み出して以来、脈々と“最速ワゴン”を作り続けてきた歴史がある。このRS4アバントは、さすがその直系といえる完成度の高さを誇っていた。 現行型(4代目)アウディ RS4アバントの中古車を探す▼検索条件現行型(4代目)アウディ RS4アバント × 全国文/藤野太一、写真/柳田由人、Audi AG

先代の3代目アウディ RS4アバントの中古市場は?

2013年から販売されていた3代目。エンジンは4.2L V8自然吸気エンジンを搭載し、出力は450ps/430N・mとなっている。ブラックのアクセントでスポーツ感を強調する新型と違い、3代目はシルバーのアクセントでスポーティさを演出している。車両本体価格は、前期型が400万円前後、後期型が700 万円前後となっている。流通量は10台強と数は少ないものの、修復歴なしの低走行車が多く、良質車から選べる魅力的な市場となっている。 3代目アウディ RS4アバントの中古車を探す▼検索条件3代目アウディ RS4 アバント × 全国写真/Audi AG【試乗車 諸元・スペック表】●2.9 4WD型式3BA-8WDECF最小回転半径5.5m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.78m×1.87m×1.44mドア数5ホイールベース2.83mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.61m/1.6mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1820kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.11mマニュアルモード◯  標準色ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ナルドグレー、ソノマグリーンメタリック、ターボブルー、タンゴレッドメタリックオプション色-掲載コメント-型式3BA-8WDECF駆動方式4WDドア数5ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、ナルドグレー、ソノマグリーンメタリック、ターボブルー、タンゴレッドメタリックオプション色-シート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.5m全長×全幅×全高4.78m×1.87m×1.44mホイールベース2.83m前トレッド/後トレッド1.61m/1.6m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1820kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.11m掲載用コメント-エンジン型式DEC環境対策エンジン-種類V型6気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量58リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量2893cc燃費(WLTCモード)9.9km/L└市街地:7.1km/L└郊外:9.9km/L└高速:11.8km/L燃費基準達成-最高出力450ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm600(61.2)/5000エンジン型式DEC種類V型6気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量2893cc最高出力450ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm600(61.2)/5000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量58リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)9.9km/L└市街地:7.1km/L└郊外: 9.9km/L└高速: 11.8km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

14件
  • アウディの内装は好き
  • 変速時の爆音。

    あのような機構が装着されていなかった頃。

    見た目も控えめ、実にアウディらしさ溢れて。

    まさに知る人ぞ知る。
    知性を纏うアウディは魅力でありました
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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