独メルセデス・ベンツは5月26日、次期「Sクラス」のフロントまわりのデザインをフェイスブック上で公開した。
本年後半のフルモデルチェンジが予定されているメルセデスのフラッグシップサルーンSクラス。高級車のベンチマークとなるモデルだけに世の注目度も高く、先日はダイムラーの会長自ら工場を訪問し、擬装をまとったプロトタイプを紹介するムービーがYouTubeで公開されたばかり。さらに、同日にはほとんどカモフラージュなしのテスト車もスパイショットされ、「CLS」などと同じく薄型になった前後ライト類、そしてコンセプトモデル「ヴィジョン EQS」の流れをくむ大型ディスプレイを備えた未来的なインテリアが露わになった。
今回メーカーが初めてリリースしたフロントデザインで注目したいのは、フロントグリルの上にそびえるスリーポインテッドスターのマスコット。以前のメルセデスなら当然装備されていたアイテムだが、よりスポーティなルックスを求める顧客の声に押され、今や「Cクラス」や「Eクラス」では風前の灯火だ。だが、保守的な嗜好のオーナーが多いラグジュアリーセダンには、やはり外せないディテールとメルセデスも考えた模様。実際、メルセデスに乗り慣れたユーザーには、このマスコットがあった方が感覚が掴みやすいという人は多いだろう。
また、横方向のクロームバーが強調されたクラシカルなグリルのデザインは、これぞSクラスという安心感すら与えてくれる。一方で、バンパー内のエアインテークはマイチェン後の現行Sクラスとも共通する横方向の広がりを強調した力強いデザインとなっており、内に秘めたパワーを示唆するものだ。
メルセデスでは今回のイメージと同時に、「新型Sクラスで自動車のラグジュアリーの概念を次のレベルに推し進める」というメッセージも投稿しており、7年ぶりの全面刷新に向けて気合いは十分。残り数か月に迫った実車のデビューが待ち遠しい。
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みんなのコメント
シーマも格納機構を搭載して、アカンサスを復活させればいいのに。
血迷ってアヴァンギャルドグリルにでもしたら危なかったけど伝統のクロームメッキグリルで安心です。