現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【アウディならやっぱりアバント】アウディA6アバント 40 TDI (3) 車両を切替え

ここから本文です

【アウディならやっぱりアバント】アウディA6アバント 40 TDI (3) 車両を切替え

掲載 更新 15
【アウディならやっぱりアバント】アウディA6アバント 40 TDI (3) 車両を切替え

積算 8957km ドライビングモードの変化

text:Damien Smith(ダミアン・スミス)

【画像】アウディA6 サルーンとアバント 全85枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


様々なドライビングモードを試してみると、ハンドリングの変化が大きく、車内の雰囲気も輝いて感じられるほど。ダイナミックモードが最もわたし好みで、まるでスター・ウォーズのデス・スターのように一気にたくましく感じられる。

オプションの4輪操舵システムも好印象。狭いスペースでの取り回しでは、家族のフォード製のミニバン、SマックスよりA6の方が優れていることもわかった。

車両変更 サルーンの50からアバントの40へ

長期テストのクルマを、エントリーグレードに近いエステートボディのアバントに交換した。

サルーンにするかステーションワゴンにするかは、常に悩ましい問題だ。近年のドイツ・ブランド3社のモデルから選ぶなら、筆者はステーションワゴンを選ぶ。

機能もスタイルも犠牲にすることがない。特にフェラーリ250GTのように、足の速いワゴンボディは筆者好み。アウディA6の場合はどうだろう。自分なら間違いなくアバントを選ぶ。正面から見ればほぼ同じだが、なだらかに降下するルーフラインの方が良い。

今回、たくましいA6 50 TDIにお別れを告げ、アバントにスイッチすることになったのだが、格下グレードの40 TDIにも関わらず後悔は殆どなかった。エンジンは3.0LのV6ディーゼルターボから、実直な直列4気筒のディーゼルターボに入れ替わる。

名残惜しいアルミホイールと4輪操舵

駆動方式はクワトロと呼ばれるダイナミックな4輪駆動から、前輪駆動になる。ATのSトロニック・トランスミッションは8段から7段へ1段減少。タイヤも19インチのピレリから18インチのブリヂストンになった。 0-100km/h加速は爽快な5.5秒から、8.3秒へと落ち着く。

一部の読者には不評だった数多くのオプションも、アバントの内容なら問題ないだろう。サルーンのA6 50 TDIには、2万ポンド(280万円)にも及ぶオプションが装備されていたが、アバントの40 TDIの方は数行の紹介で済む程度。

1495ポンド(21万円)のテクノロジー・パックに、115ポンド(1万6000円)の大容量燃料タンク。これで63Lから73Lへ増える。1150ポンド(16万1000円)のダンピングコントロール・サスペンションと、1950ポンド(27万3000円)のパノラミック・サンルーフも付いている。大きなサンルーフは後席の子供には大好評だ。

50 TDIに付いていた名残惜しい装備は、5本のVスポークが凛々しいアルミホイールと4輪操舵システム。40 TDIのホイールは少し安っぽく見える。うっかり対向車を幻惑させないで済む、マトリックスLEDヘッドライトも良い機能だった。アダプティブ・エアサスペンションの優しい乗り心地も良かった。

アバントにもダンピングコントロールは付いているが、一般的なスチールコイルのサスペンションだから、英国郊外での乗り心地には明確な差がある。これから、筆者が歩み寄っていかなければならない。

もっとも、これらは不満ではない。荷室の大きいアウディはサルーンより美しいし、落ち着きがあり快適なことで知られている。5代目になっても、A6という由緒正しき血統に違いない。

スロットルレスポンスは改善

アウディA6 40 TDIアバントに乗り始めてまだ数日だが、これまでの印象をまとめてみたい。燃費はまだ何ともいえない。サルーンの50 TDIはマイルド・ハイブリッドだったこともあり、ボディサイズや重量の割に良好だった。これまでの結果では、63Lの燃料タンクで平均704kmを走れていた。つまり11.1km/Lくらい。

アバントの2.0Lの4気筒にも同じマイルド・ハイブリッドが搭載されており、高速巡航走行時には賢くエネルギー消費を抑えてくれるが、これからの変化が楽しみだ。

50 TDIで気に入らなかった点の1つは、混雑した交差点などでの、停止状態からの加速。ハッとさせられる場面が何度かあった。通常エンジンに関して「ラグ」と聞くとターボラグを想像すると思うが、50 TDIの3.0L V6の場合は、発進時に生じる。鈍くスタートしたあと、急に加速する傾向に馴染めずにいた。

40 TDIアバントも、スロットルレスポンスは完璧とは呼びにくいが、ずっと良い。高価格帯の上質さを売りにするクルマなら、指摘したくないポイントだと思う。

荷室空間は、サルーンが530Lだったのに対し、アバントは565L。アウディ製ステーションワゴンのイメージ通りの体験が得られるだろうか。アバントの良さを見つけていくことが楽しみだ。

テストデータ

テスト車について

アウディA6アバント 40 TDI スポーツ Sトロニック
新車価格:3万9850ポンド(557万円)
テスト車の価格:4万6935ポンド(657万円)

テストの記録

燃費:-
故障:なし
出費:-

気に入っているトコロ

車内の質感:アウディのウリでもあるインテリアの上質さは、長距離でも快適。50から40へダウングレードしても、変化は最小限。

気に入らないトコロ

5名乗車は難しい:10代の子供は、リアシートの中央部は硬く狭いと不平を漏らしている。両側のチャイルドシートに挟まれているから、仕方ないことではある。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
ベストカーWeb
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ベストカーWeb
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
  • ジャガーの方がカッコイイと思います。
  • 気になったんだけど屋根のシャークフィンアンテナ、上位車種のA6でもまだ使ってる事に驚愕
    装備が安価なのはベース車がVWだから仕方ないんですかね。。。

    1000万払ってこれは欲しくない。このクラスでステアリングも手動調整だし、装備万全のベンツと比べるとまだまだ遅れてるな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

832.01171.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.5808.8万円

中古車を検索
A6アバント (ワゴン)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

832.01171.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.5808.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村