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ポルシェ デジタル化・電動化時代のシャシー、静粛性、カラーコーディネート

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ポルシェ デジタル化・電動化時代のシャシー、静粛性、カラーコーディネート

もくじ

ー デジタル化 変化する開発現場
ー ディスプレイの発色もコーディネート
ー ポルシェ企業品質部門の役割

【画像】ポルシェ・タイカン 全43枚

デジタル化 変化する開発現場

自動車で使用されるソフトウェアモジュールの数は増え続け、それらの機能への期待もますます高まっている。多くの機能がハードウェアからソフトウェアに移行されて、スマートフォンで操作できるサービスが自動車システムの一部となりつつある。これも顧客需要の変化によるものだ。

「わたし達はこうした新たな一面を “コンテンツ品質” と銘打ち、取り組んでいます。この分野の開発では、ソフトウェアの動作と車両とのインタラクションの両方を保証する必要があるのです」と説明するのは、ポルシェの企業品質責任者であるフランク・モーサー。

ポルシェAGでは、品質管理プログラムやプロセスに対して、新しいテクノロジー導入を進めているのだ。その一環として、新トレーニングプログラムの開発やプロセスの改変を行いエレクトロモビリティの次のステップへの準備を進めている。

「車載コンポーネント、それらの環境とのネットワーク化。その重要性はさらに高まっていくでしょう」

デジタル化とスマートモビリティもその対象となっており、今日ではコンテンツとソフトウェアの品質の重要性もますます高まっている。静粛性やディスプレイの色合いについても、これまでとは異なるクオリティが求められているという。

ディスプレイの発色もコーディネート

エモーショナルな品質とは、車両における知覚、外観および音響に関連するものを意味するとポルシェは考える。

エレクトロモビリティの台頭により、車両の駆動システムが静粛なものとなった。もちろんこの分野でも、品質要件は拡大している。

「外部のダイナミクスとの相互作用で、車内の静粛性は本当に驚くべきものとなっています」とモーサーは言う。

以前はエンジン音に対して感覚を研ぎ澄ましていた品質管理担当の従業員たち。「電気自動車になって、風切り音、走行騒音や、クライメートコントロール用のシート内蔵ファンの音が目立つようになりました。一定のレベルを維持しつつ、さらに抑制する技量が試されます」と、モーサーは述べます。

「最高の品質は、ポルシェブランドのアイデンティティにおいて不可欠な要素です。ディスプレイの数が増え、サイズが大型化するにつれて、わたし達はさまざまな画面の色と明るさが視覚的に相互に釣り合っていることを確認しなければなりません。つまり、カラーコーディネーションは、エクステリアとインテリアだけのものではなくなっているのです」

ポルシェ企業品質部門の役割

企業品質部門は、こうした技術・製品の変化に対し、新プロセスの導入によって対応している。この部門は性能向上を目的としており、個々のコンポーネントだけに集中することはなくなったという。

「今日のシャシーは、単なるシャシーではなくなり、駆動系とソフトウェアも統合されています」とモーサー。つまり、企業品質部門は、システム全体を理解し、異なる分野の専門家で編成されるチームの協力が必要になっているのだ。

さらに、変化に対応するためには、新たな知識と新たなスキルを迅速に身に付ける能力が必須である。そのためポルシェでは、高電圧テクノロジーやソフトウェア品質といった新たな専門性を確立した。もちろん、広範におよぶトレーニングも、これに貢献している。

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