現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新しいメルセデス・ベンツ Vクラスに注目! 日本製高級ミニバンも驚く仕上がりか

ここから本文です

新しいメルセデス・ベンツ Vクラスに注目! 日本製高級ミニバンも驚く仕上がりか

掲載 18
新しいメルセデス・ベンツ Vクラスに注目! 日本製高級ミニバンも驚く仕上がりか

今夏、新しくなるメルセデス・ベンツのミニバン「Vクラス」への期待とは? 現行モデルの特徴を踏まえ、小川フミオが考えた!

メルセデス・ベンツらしさとは

短いからこそ価値がある──ランドローバー ディフェンダー90 75TH リミテッド エディション試乗記

メルセデス・ベンツのミニバン、Vクラスが今夏新しくなる。Vクラスは、余裕あるサイズのピープルムーバー(大型ミニバン)をほしいひとに人気が高い。欧州では、要人の送迎用車として人気が高いし、日本では、ファミリーカーとして購入する人も、ちらほら見かける。

Vクラス人気の理由は、機能的に設計されているのと同時に、メルセデス・ベンツ車的なステイタスシンボルであること。

日本には、皆さんよくご存知のように、トヨタ「アルファード」、「ヴェルファイア」など、内装を豪華に仕立てた大きめピープルムーバーがあるけれど、Vクラスは“ブランド”としての立ち位置は頭一つ分、上を行く。

室内の広さ感は、3000mmのホイールベースを持つトヨタ・アルファードの上をいく。欧米では2列目と3列目を対座式のアレンジにした仕様も送迎用として広く使われている。

メルセデス・ベンツの“さすが”なところは、それだけでない。モデルライフの途中でも、大幅なアップデートをする点だ。

現行の3代目が登場したのは、2014年。2016年に外観の一部変更と装備の追加。2017年に(なんと)AMGライン導入。2018年に内装の機能が追加された。

2019年に大きめのマイナーチェンジを実施。外装に手が入るとともに、内装がより豪華になった。2020年には安全装備が充実。2021年には「MBUX」が搭載された。

さらに2021年にはレーダーセイフティパッケージの内容が充実。これとタイミングでエンジンにも手が入り効率が向上したのだった。

つねに並行して行われてきたのが、内装をSクラスのようにラグジュリアスにすること。内装などを大きく変えるのに消極的な日本車に対して、頻繁なマイナーチェンジがファンの支持を得てきた。

Vクラスはもともと、メルセデス・ベンツの商用車部門が手がけたモデル。それがSクラスかVクラスか、なんて迷うひとが出てくるまでに市場を開拓したのだから大躍進だ。だからこそ、快適性や走行性能アップは必須である。

リヤシートの快適性アップに期待!私はことあるごとに、マイナーチェンジされたVクラスに乗ってきたが、ほとんどドライバーズシート(涙)。

従来型に搭載されていた2.0リッター4気筒ディーゼルエンジンが、5mを超えるロングボディでも大きさを意識させないフレキシビリティを発揮するのには感心してきたが、後席でゆっくり過ごした日本ではほぼ皆無。

いっぽう、海外では、さきにふれたような対座式のシートアレンジのVクラスに乗る機会は多い。室内の広さ感とともに、どの列のシートでも乗り心地がいいのは、乗せられている身にとって最大の魅力だ。

ただし、シートの機能性ではアルファードや日本にも導入が決定した新型レクサス「LM」にはかなわない。Vクラスでも電動調整機能付きの2列目シート(セパレートタイプ)も選べるが、細部の装備では日本車の勝ち。リヤシートに乗っての移動ならば日本製の大型ミニバンの方が楽ちんかもしれない。

また現行モデルは、リヤスライドドアの窓が開かない。商用車部門が手がけたモデルだからなのかもしれないが、乗用ユーザーにとっては大きなマイナスポイント。このあたりも改善されることを期待したい。

乗り心地は悪くない。同様のサイズのピープルムーバーは、欧州だとフォルクスワーゲンやフォードなど他社からも出ているが、私の経験からすると、乗り心地の快適性はVクラスがダントツ。

ただし、高速道路で、速いは速いが、いっぽうでブレーキの制動力を考えると、調子にのってとばさないのがドライバーとしては賢明と思われる。ゆえに、新型ではブレーキ性能のアップも期待したい。

メルセデス・ベンツは、Gクラスといい、このVクラスといい、機能性をとことん追求したようなモデルが、市場で大きな人気を獲得する傾向がある。そこがおもしろい。ただし、日本のミニバン市場では強敵揃いだけに、メルセデス・ベンツのブランド力をもってしてもセールスはやや苦戦。やはり乗用として開発されたアルファードなどと比べると、Vクラスはやや洗練さが欠ける。

新しいVクラスはどんな内容となるか……楽しみにしようではないか。

文・小川フミオ 編集・稲垣邦康(GQ)

こんな記事も読まれています

メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
motorsport.com 日本版
最高出力830PS、最高回転数9500rpm!フェラーリから自然吸気V12エンジン搭載モデル「12チリンドリ」が登場
最高出力830PS、最高回転数9500rpm!フェラーリから自然吸気V12エンジン搭載モデル「12チリンドリ」が登場
@DIME
高速道路で「人が旗振ってる!」意味わかりますか? 見かけたらそこは「危険」
高速道路で「人が旗振ってる!」意味わかりますか? 見かけたらそこは「危険」
乗りものニュース
軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?
軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?
くるまのニュース
61年の歴史で初 ハイブリッド化されたポルシェ改良新型「911」に熱視線! SNSでの反響とは?
61年の歴史で初 ハイブリッド化されたポルシェ改良新型「911」に熱視線! SNSでの反響とは?
VAGUE
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
WEB CARTOP
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年6月9日~6月815日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年6月9日~6月815日)
Webモーターマガジン
東急バス「バス以外の交通手段」に参入 チャリもクルマもライバルじゃない “相乗効果”狙う
東急バス「バス以外の交通手段」に参入 チャリもクルマもライバルじゃない “相乗効果”狙う
乗りものニュース
アウディがプレミアムミッドサイズSUVの特別仕様車「Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミックエディション」を発売
アウディがプレミアムミッドサイズSUVの特別仕様車「Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミックエディション」を発売
@DIME
新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
くるまのニュース
ヨス・フェルスタッペンがオーストリアGPでレッドブルRB8をデモランへ。息子マックスとの”共演”が実現?
ヨス・フェルスタッペンがオーストリアGPでレッドブルRB8をデモランへ。息子マックスとの”共演”が実現?
motorsport.com 日本版
大学への通学2時間でドラテク磨き!「若者のクルマ離れ」がウソのような「軽自動車レース」に青春を捧げた20代男子の英才教育とは
大学への通学2時間でドラテク磨き!「若者のクルマ離れ」がウソのような「軽自動車レース」に青春を捧げた20代男子の英才教育とは
Auto Messe Web
日産ローレルHT2000SGX(昭和47/1972年4月発売・KHC130型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト069】
日産ローレルHT2000SGX(昭和47/1972年4月発売・KHC130型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト069】
Webモーターマガジン
トヨタ『カローラFX』が米国で登場…現代的でスポーティ
トヨタ『カローラFX』が米国で登場…現代的でスポーティ
レスポンス
日産はレクサスLMよりずっと早く「超VIPミニバン」を作っていた! 「エルグランド・ロイヤルライン」の中身がスゴイぞ!!
日産はレクサスLMよりずっと早く「超VIPミニバン」を作っていた! 「エルグランド・ロイヤルライン」の中身がスゴイぞ!!
WEB CARTOP
サリーン、水素エンジン車でのル・マン復帰を計画中。数年以内にロードカーを生産へ
サリーン、水素エンジン車でのル・マン復帰を計画中。数年以内にロードカーを生産へ
AUTOSPORT web
トヨタがガチで作ったら……想像すると欲しい気がする! なぜトヨタはバカ売れジャンルの「軽自動車」を作らないのか?
トヨタがガチで作ったら……想像すると欲しい気がする! なぜトヨタはバカ売れジャンルの「軽自動車」を作らないのか?
WEB CARTOP

みんなのコメント

18件
  • 狐は乗るな ブランドイメージぶち壊しだから
  • 「新しいメルセデス・ベンツ Vクラスに注目! 日本製高級ミニバンも驚く仕上がりか」


    ブーメランのアンチトヨタザマァ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

926.01330.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

40.01775.0万円

中古車を検索
Vクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

926.01330.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

40.01775.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村