■高級ミニバンの快適性対決!
国内市場でミニバンジャンルは定番化した人気を誇っています。なかでも、高価格帯にも関わらず一定数の売上を誇る高級ミニバンは、移動する部屋ともいえるほど車内の快適性を重要視しています。
アルファードを超える? トヨタが新型高級ミニバン「マジェスティ」発表!
今回は、高級ミニバンの代名詞ともいえるトヨタ「アルファード Executive Lounge S」と元祖高級ミニバンの日産「エルグランド VIP パワーシートパッケージ」の2列目シートを中心に居住性や快適装備の部分を比較していきます。
3代目となる現行アルファードは、姉妹車であるヴェルファイアと同じ2015年に販売を開始しました。「大空間高級サルーン」をコンセプトに開発がおこなわれ、それまでのミニバンの枠にとどまらない高級車としての新しい位置づけがなされました。
これまで継承してきた高級感と力強さに、先進の安全技術と、後席に乗る人に対して高い満足を提供する新グレード「エグゼクティブラウンジ」を加え、大空間高級サルーンという新たな概念を体現したのが現行アルファードです。
木目調を採用したインパネとクリーム色を基調とする車内はゆったりとした落ち着きのある空間を演出することに成功しています(ブラックを基調とした内装色の設定も存在)。
アルファード Executive Lounge Sの2列目シートは、ゆとりあるシートサイズを実現。上質な肌触りのプレミアムナッパ本革シートを採用し、伸ばした脚をゆったりと受けとめるパワーオットマンは、電動で前後140mmの伸縮調整が可能です。
格納式テーブルなどの加飾には、工芸品の味わいを持つ3D木目調パネルや金属調素材をあしらいました。またサードシート使用時も、シンプルなスイッチ操作でスムーズに乗降できます。
また、2列目シートにはふたつの機能を搭載。ベンチレーションシートは、背もたれと座面から爽やかな風が吹き出て、夏の暑い日にも、シートと密着している背中や足腰の蒸れを防げるほか、温度調節ができ、即温性に優れた温熱シートを採用。長時間座っていると負担のかかりやすい肩や腰、寒い日に冷えやすい脚部に快適なぬくもりを伝えます。
さらに、アルファード Executive Lounge Sの後席には、13.3インチディスプレイを設定。各種コンテンツを迫力ある大画面で楽しめるうえに、後席独立機能により、前席と後席で別々の音声を聞くことも可能です。
アルファードの内装について、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「アルファードのExecutive Loungeは、高級なホテルに滞在するような上質な空間を演出するように作られています。とくに、包み込みような2列目シートは極上の座り心地です。
また、2列目シートには大型アームレストに収納式テーブルが付いているほか、スマホの充電時に収納しておけるスペースも完備されています」
※ ※ ※
安全装備は、「プリクラッシュセーフティ」や「レーントレーシングアシスト[LTA]」、「ロードサインアシスト[RSA]」などが全車標準装備されています。
現行アルファードには、ガソリン車とハイブリッド車が設定され、車体本体価格(消費税込、以下同様)はガソリン車「Sグレード(2WD/8人乗り)」の386万4000円からハイブリッド車「HYBRID Executive Lounge S(E-Four(4WD)/7人乗り)」の775万2000円です。
■元祖高級ミニバン「エルグランド」の快適性は?
対する2010年に登場した3代目となる現行エルグランドは、「キング・オブ・ミニバン」をコンセプトとしています。初代、2代目の2WDは後輪駆動でしたが、3代目では前輪駆動となりました。
現行エルグランドは、「ダイナミックでラグジュアリーな真の高級車」として開発され、エルグランドらしい外観や、高級感と快適性を追求した室内空間、クラストップレベルの燃費を実現したのです。
室内空間は、低重心の新プラットフォームにより大人7人が乗ってもゆとりのある快適性を実現し、内装も高級感のあるインストルメントパネルやモダンな立体シートなどで上質な空間を演出しています。
エルグランドの上級グレードには、「VIP(3列シート7人乗り)」と「VIP パワーシートパッケージ(2列仕様4人乗り後席パワーシート)」を設定し、2列目をはじめとするシートは、エルグランドらしい高級感漂う優れた風合いの本革シートを採用するほか、高いヒップポイントを生かしたシート一体型で大型タイプのオットマンが備わっています。
広い面積で下肢を支えるため、しびれなどを軽減するほか、シートバック中折れ機能により、リラックスした姿勢も維持。体圧を分散させることで長時間のドライブを快適なものにします。また、2列目シートには、読書灯や100V電源も専用で採用されています。
エルグランドの内装について、販売店のスタッフは次のように話します。
「2014年のビッグマイナーチェンジでは、3列シートにスライド機能を追加させることで、3列目に人が座っていても十分な広さの荷室スペースを確保し、使い勝手を向上させました。また、室内高が拡大したことにより、車内の移動がよりスムーズです。2列シートの4人乗り仕様では、1列目と2列目の間にキャビネットが設置され、まるで部屋のような上質な空間となっています。
また、アラウンドビューモニターやクルーズコントロール、LDW(車線逸脱警報)、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)、進入禁止標識検知といった機能を全車標準装備としている点も特徴です」
現行エルグランドは、2.5リッターと3.5リッターのふたつのガソリンエンジンを設定。車体本体価格は、エントリーモデル「250XGグレード(2WD/8人乗り)」の338万300円から上級グレード「VIP パワーシートパッケージ(4WD/4人乗り)」の831万6000円です。
近年、注目を浴びている高級ミニバン。運転するよりもショーファードリブン的な使われ方で2列目が重要視される両車ですが、2列目の快適性や居住性という点では、アルファードとエルグランドともに、高い快適性を誇っています。
また、アルファードにはモデリスタブランドが製作した「ロイヤルラウンジ」という仕様も1531万1160円から設定されていました。
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みんなのコメント
最終的には個人の好みだからね。それを言ったら記事の意味も無いけど(笑)
そこじゃない、と。