クルマには、前・後進と左右に曲がるため以外にもさまざまな装備がある。しかし、なかには「正直コレは必要なのか?」と思える装備もある。今回は、そんな「存在感が薄めの装備」を見ていきたい。
文/長谷川 敦、写真/スバル、トヨタ、日産、ボルボ、マツダ、写真AC、Adobe Stock
オジさんには機能多すぎ!? 使わず嫌いは損かも!! 存在感薄めの機能たち
便利になりすぎるのも考えもの?
ここ最近のクルマには、安全運転支援機能をはじめ、運転をサポートしたり、快適さをアップしたりするための装備が多数盛り込まれている。もちろん、便利で役立つ装備も多いのだが、実際に使ったことはない装備もある。
当然ながら、メーカー側では便利だと思って採用している装備なのだが、必ずしもそれがユーザーの気持ちと一致していないのもまた事実。
では、あまり使われていない装備にはどんなものがあるのか? ここからはそうした装備を紹介する。もちろん、その装備が役に立っているというドライバーに異論を挟むものではないことをお断りしておく。
コレは正直使わないでしょ! の装備2選
●マッサージシート
スイッチを入れるとシートが振動してマッサージ効果が得られるマッサージシート。愛好者もいる装備だが、使った経験がないというドライバーも多い
一部のクルマには標準として、あるいは純正&社外オプションで用意されているのがマッサージ機能を有したシートだ。
この機能を作動させるとシートが振動して、運転でこわばった体をほぐしてくれるとともにリラックス効果も得られる。
だが、長時間ドライブの後ならともかく、短~中距離走行が中心となる“街乗り”ドライバーがこのマッサージ機能の必要性を感じることは少ない。
実は自分のクルマにマッサージ機能が装備されていることを知らないドライバーも案外多いという。それだけ必要性は薄いということか?
●リアフォグランプ
降雪や濃霧の際に前方車両にリアフォグランプが装備されていると車間距離の確認もしやすく安全性も高まる。しかし通常時に使用されると後続車には迷惑になる
この装備は「使ったことがないというより、使うと弊害も多いので使用しない」と考える人が多いようだ。
フォグランプの「フォグ」は「霧」を意味し、名称どおり霧や降雪の中など、視界が確保できないケースで使用して前方を見やすくするもの。以前は寒冷地や山岳地で乗るクルマに装着されることが多かった。
そのフォグランプを後部に搭載することにより、視界不良時に後方のドライバーに自車の存在を知らせるのがリアフォグランプだ。
だが、フォグランプは視界が悪いときに威力を発揮するものであり、好天時に使われると後ろのドライバーにとってはまぶしいことこのうえない。実際リアフォグランプの点灯が原因でドライバー同士のトラブルが起こることもあるようだ。
現在では前方用のフォグランプも減りつつある。これはLEDなど高性能ヘッドライトの登場により、フォグランプに頼らずとも良好な視界を得られるようになったため。
たとえリアフォグランプが装備されたクルマに乗っていても、結局一度も点灯させずに終わるというケースも十分に考えられる。
実は超便利なモノも……ほぼ使っていないであろう装備3選
●パドルシフト
ハンドルに装備されたパドルによってシフトチェンジを行うパドルシフト。変速操作中にハンドルから手を離す必要がないのが大きなアドバンテージになる
いまや日本国内の道路を走るクルマの98%がオートマチックトランスミッション(AT)仕様とのこと。つまりマニュアル(MT)で変速を行うクルマは2%のみ。しかし、マニュアル的な変速操作をAT車でできる装備があるのをご存じだろうか?
その装備とはパドルシフトのこと。基本的にはATなのだが、ハンドルの奥に装備されたパドル(レバー)を動かせばギアセレクトが任意に行える。
F1をはじめとするレースカーではこのパドルシフトが主流であり、市販車でもレースカー気分を味わえる。だが、実際に使ったのは最初のうちだけどいうオーナーもけっこういるという。
そもそもATの魅力は変速操作が不要なことであり、これをあえて楽しみたい人はMT車を選ぶはず。そのため、パドルシフト付きであってもほとんど使わない場合がかなりある。
でも、せっかく装備されているならたまには使ってみたいかも?
●自動駐車
日産の自動駐車システム・プロパイロットパーキングの動作イメージ。駐車操作のすべてが自動で行われ安全性も高いが、使用を躊躇するドライバーもいる
意外に苦手とする人が多いのが駐車。特にバックでの縦列駐車の難易度は高い。そんなドライバーの味方となってくれるのが駐車支援機能だ。
駐車支援機能にもさまざまなタイプがあり、最高峰ともいうべきなのが自動駐車。その名のとおり、ドライバーが何もしなくてもクルマ自身が駐車操作を行ってくれる。
だが、この自動駐車もカンペキではない。区分け線のはっきりしない駐車場や、未舗装の場所ではうまく駐車できないこともある。
また、すべての操作をクルマに任せきるのはやっぱり不安という人も多く、結局自分で操作してしまうなどということも。
こうした理由により、自動駐車機能をオフにしたままのケースは少なくない。
●ESCオフスイッチ
ESCオフスイッチ。通常走行でこのスイッチを使うことはなく、競技会や練習などの特殊な状況でESCをオフにする
最後に紹介するのは、装備されていることさえ知らない人も多いESCオフスイッチだ。
2012年10月以降に、新型車、またはフルモデルチェンジして発売される国産普通車に装着が義務付けられるようになったのが「横滑り防止装置」。英語では「Electronic Stability Control」と呼び、ESCはこれの略。
なお、メーカーによって違う呼称を用いているケースもあるが、機能は同じで、基本的には走行時における車体の横滑りを防止して安全性を高めるもの。
ESCがどのような制御によって横滑りを防止するかの説明は省略させてもらうが、装着が義務化されるだけあって、安全性の向上に効果が高いのは間違いない。
そしてこのESCを無効化するのがESCオフスイッチだ。本来ESCはオフにするべきではないが、あえてこのスイッチが装備されているのにはもちろん理由がある。
まずは雪道や凍結路など、滑りやすい状況でクルマがスタックしたとき。こうした状況から脱出する際に、タイヤがある程度空転したほうがよい場合があるが、ESCが利いているとタイヤが空転せずにうまくいかない。
そこでESCをオフにして、タイヤを空転させることによってスタック状態から脱出する。
また、サーキット走行やジムカーナなど、車体を滑らせることによって向きを変えたいときにESCが邪魔をするケースもある。この場合もESCをオフにすれば、ドリフトやパワースライドを積極的に利用する走りが楽しめる。
ここまで説明したのは特殊な状況であり、それ以外の場面ではESCをオフにする必要はない。そのため、自分の愛車にESCが装備されていること、そしてそれをオフにできるスイッチがあることを知らないオーナーも少なくない。
今回見てきた各種装備は「そういえば使ったことがない」ケースを中心にしたものであり、不要ということではない。積極的に活用すれば便利な場合もあるので、一度自分のクルマの説明書をじっくり読み直してみることをお薦めしたい。
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