現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 素朴な作りながら実車の雰囲気を上手く表現した傑作のミニカー!「VWタイプ2(T1)マイクロバス」【丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー・ワールド】

ここから本文です

素朴な作りながら実車の雰囲気を上手く表現した傑作のミニカー!「VWタイプ2(T1)マイクロバス」【丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー・ワールド】

掲載
素朴な作りながら実車の雰囲気を上手く表現した傑作のミニカー!「VWタイプ2(T1)マイクロバス」【丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー・ワールド】

程度は良くないものの当時のまま60年以上生きながらえてきた個体

今回は、メルクリン No.5524/14Z(8014)VW タイプ2(T1)マイクロバスのご紹介です。

模型で味わうエクスクルーシブ・スポーツ!ドイツレベル製プラモ「メルセデスAMG GT」を作る・前編【モデルカーズ】

実車VW タイプ2の初期シリーズT1は1950年から1967年まで各部変遷を重ねて後継のT2にバトンタッチしました。今回ご紹介するミニカーは、各部のディテールを考証した結果、マイクロバスの生産が1950年からなので、1953年までの実車をモチーフに製造されたミニカーと思われます。

【画像8枚】メルクリン製VWタイプ2(T1)マイクロバスミニカーのフォトギャラリーはコチラ

その理由は1955年初頭まで製造された極初期タイプのリアのエンジンフードがバーンドア(BARN=納屋の扉のような大きなタイプ)で、1953年末から装着されたリアバンパーが未だ装着されていないことから判断しました。

私の知る限り、メルクリン製VW マイクロバスには、3種類の金型が有るようです。今回ご紹介するモデルが最も古く、ブリキ製シャシーの文字が凸型でMARKLIN Made in Germanyと表記され、各ウィンドウのピラーが細く強度的に弱く随所に歪みが見られます。

その後、シャシーの文字が凹んだ文字に代わりMARKLIN Volkswagen Made in Western Germanyの表記に代わり、前述のウィンドウピラーが太く強化され、タイヤもゴムからビニール系合成ゴムに代わりました。さらにリアバンパーが装着されて、フロントウィンドウのひさしとヘッドライト上部に小振りなスモールランプが装着されたバーンドア以降のセカンドモデルに代わりました。

また、本来ならば、リアのバーンドアも小さくなるのですが、残念ながら金型はそのままでした。尚、5000番台は1957年頃から8000番台に移行し、その時からシャシーの刻印も凸文字から凹文字に変更されたのではないかと思われます。8000番代は一部を除き我が国に輸入されたと思いますが、その前身の5000番代シリーズは未輸入だったと思われます。

ちなみに5524/14がマイクロバスの品番ですが、後ろにEの文字が付くと1色のボディカラーで実車のコンビ(デリバリーバンにサイドウィンドウを装着し、脱着式後席のコーマーシャルバン)で、Zの記号が付くと2トーンカラーの品番はマイクロバス(スタンダード)となります。新品番は8013が1カラーのコンビ、8014が2トーンカラーのマイクロバスに改番されました。

今回ご紹介するミニカーは、1950年代初頭の商品であるため、一体成型のボディとブリキ製シャシー、アルミ製引き物のホイールにゴムタイヤのみで作られ、ウィンドウスクリーン、シート、サスペンションも無い大変素朴な作りのミニカーですが、プロポーションが正確で、ライトベージュとブラウンベージュ2トーンカラーも含め、実車の雰囲気を上手く表現した傑作ミニカーだと思います。

今回の個体は、各部に傷があり、程度は良くありませんが、当時のオリジナルのまま60年以上生きながらえ続けて来た年輪と共に鑑賞を味わっています。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

フィアット『グランデパンダ』、ステランティスのセルビア工場で生産開始
フィアット『グランデパンダ』、ステランティスのセルビア工場で生産開始
レスポンス
首都高中央環状線で「トンネル火災」北行きで通行止め続く 大井JCT~熊野町JCTで広い範囲
首都高中央環状線で「トンネル火災」北行きで通行止め続く 大井JCT~熊野町JCTで広い範囲
くるまのニュース
バイクニュース今週のダイジェスト(7/22~26)
バイクニュース今週のダイジェスト(7/22~26)
バイクブロス
踏み間違い防止装置があるから安心ではない! 覚えておきたい機能の特徴
踏み間違い防止装置があるから安心ではない! 覚えておきたい機能の特徴
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ、中国で失速生産能力3割減、日産は北米不振で営業益99%減[新聞ウォッチ]
ホンダ、中国で失速生産能力3割減、日産は北米不振で営業益99%減[新聞ウォッチ]
レスポンス
セゾン自動車火災保険、迅速に保険金支払いへ…クラウド版「ClaimCenter」日本初導入
セゾン自動車火災保険、迅速に保険金支払いへ…クラウド版「ClaimCenter」日本初導入
レスポンス
なぜ「軽で白ナンバー」付けられた? 100万台装着のオリンピックナンバーの現状は? 9割が軽も「万博ナンバー」では変化あり?
なぜ「軽で白ナンバー」付けられた? 100万台装着のオリンピックナンバーの現状は? 9割が軽も「万博ナンバー」では変化あり?
くるまのニュース
いつでもオシャレをしていたい! 教習所はカラコンOKなの?
いつでもオシャレをしていたい! 教習所はカラコンOKなの?
バイクのニュース
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村