ウイリアムズF1チームは2020年に創業家一家からドリルトン・キャピタルへと売却され、新たな体制のもとでチームの立て直しに挑んてきた。
2020年末には新CEOに、フォルクスワーゲン(VW)でモータースポーツ部門を率いた経験を持つヨースト・カピトが就任。2021年も、組織を再編しつつ、名門復活を目指している。
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そして今回新たに、スポーティングディレクターとしてスベン・スミーツの起用が発表された。
スミーツはかつてVWでWRC(世界ラリー選手権)のチームマネージャーを務め、カピトの下で働いていたこともある人物。WRCでは3連続でドライバー&コンストラクターズタイトルを獲得するなどの実績を残し、2016年からはカピトの後任としてモータースポーツディレクターを務めていた。
カピトCEOは今年、チームの売却から代表を務めてきたサイモン・ロバーツを解任し、責任を自身に一本化。そのうえでスポーティングディレクターの採用などを含めたマネジメントチームの再構築を行なう必要があるとしてきた。
なお新たにスポーティングディレクターに起用されたスミーツは、第20戦カタールGPからすでにチームに帯同していたが、正式に発表は行なわれていなかった。
また新生ウイリアムズのマネジメントチームという面では、元VWの勢力が拡大しているとも言える。CEOのカピトはもちろんのこと、今年3月にはVWでWRCのプロジェクトリーダーだったフランソワ-クザビエ・ドゥメゾンをテクニカルディレクターとして起用しているのだ。
なおチームにおける紹介ではスポーティングディレクターとして、スミーツは『FIAやその他のチーム、モータースポーツ協会など関連する全てのスポーツ上の問題において、ガバナンスと責任を負う』とされている。
さらにスミーツは”レースチームへの全体的な責任”も負うことになるようだ。そこではジャック・エイトケンやロイ・ニッサニー、ジェイミー・チャドウィックといったドライバーアカデミーに対する責任も含まれるという。
ウイリアムズはスミーツについて「ヨースト・カピト、ドゥメゾン、ウイリアムズ・レーシングのマネジメントチームと協力し、チームが成功するための適切なカルチャーやリソース、環境を確保していく」と記載している。
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