マー坊のフューエルリッドを運転席にいながらオープンしたい!
最近のクルマからみたら珍しいことですが、もう旧車に属するマー坊のフューエルリッドはキーで開けるタイプです。少し前までの輸入車に多かった、リッドを手で開き、キャップにキーを差し込んで回すタイプと似ていて、給油のたびに少し面倒臭かったりします。
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今みたいにセルフのスタンドが多ければ、自分で給油するからいいのですが、以前はいちいちスタンドの人にキーを渡さなければならないので、その都度室内にレバーオープナーがあったらいいなと思っていました。
そうは思いながらもそれほどまで深刻な問題でもないので、ずっと保留になっていたのです。ところが10年ほど前に荷台のトノカバーを新しく作りたくなり、そのトノカバーをロックするためのキーユニットは何がいいか考えていたとき、白羽の矢が立ったのがフューエルリッドのキーでした。これを使えばひとつのキーで操作できます。
重い腰を上げフューエルリッドをカスタマイズ
ずっと取り去りたかったキーユニットが、役立つのですから行動に移すしかありません。このラフなイメージスケッチが設計図です。さあ工作を開始しましょう。
左のテールランプを外すと給油口の裏にアクセスできます。アルミのL字とコの字のアングル材を使って、ロックピンをシーソー式に動かす引き金を作ります。目に触れる場所ではないので、外見を無視した機能のみの装置です。 ロックピンが通る穴をドリルで開けます。この先にロックピンの先端が出る穴をもうひとつ開けたいのですが、狭くて電動ドリル本体が入らないので、自在シャフトを利用してドリルビットを回します。遠隔操作ですね。自在シャフトは入り組んだ狭いところでも角度を変えて回転を伝えられるのでとても便利です。もちろんドライバーとしてネジを回すこともできます。
若干斜めになってしまいましたが、ロックピンの先端を狙いどおりのポイントに出すことに成功しました。
ピン受けをフューエルリッドの裏に留めて、ロックピンとの位置関係を調整してから本留めします。リッドの表面に厚付けパテを盛り付け、ペーパーで平らにしたらプラサフ→ホワイトスプレー→クリア塗装で仕上げました。
アルミ材で作った引き金を、リヤフェンダー裏に「セメダインスーパーX」で接着。ロックピンのワイヤーと室内側からのワイヤーをワイヤー止めナットで固定します。このナットは自転車のブレーキパーツです。
長年のモヤモヤがついに解決
室内側のワイヤーはサイドシルを通してから助手席左後ろに出し、カーペットの下を這わせて運転席の左後ろへと導いています。上手い具合にボディに穴開けなどすることなくワイヤーの処理ができました。オープナーのレバーは、ティッシュボックスを入れるトレーの前にビス留めしています。
レバーを指で軽く引くと閉まっていたフューエルリッドが、ポンッと2cmほど開きます。給油し終えたらリッドをパタンと押せばロックされます。
やっとマー坊にも今どきのクルマと同じフューエルリッドが装備され、長年の小さなモヤモヤが解消されました。
リッドに付いていたキーユニットを利用した、トノカバーの製作リポートは次回とします。
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