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”出川のバイク”とか、PCXエレクトリック、ハーレーなどいま気になる電動バイクを一挙紹介!【出川哲朗の充電させてもらえませんか】!

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”出川のバイク”とか、PCXエレクトリック、ハーレーなどいま気になる電動バイクを一挙紹介!【出川哲朗の充電させてもらえませんか】!

テレビ番組で目にする機会も増え、少しずつ普及していく兆しもある電動バイク。現在はどんなモデルがあるのでしょうか。これまで、各社のEVモデルに数多く乗ってきているバイクジャーナリストの青木タカオさんにピックアップしてもらいました。REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

少しずつだが、知れ渡ってきた!

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 お笑い芸人の出川哲朗さんが電動バイクで全国を駆け巡り、バッテリーが減って走れなくなると出会った人に「充電させてもらえませんか?」とお願いし、旅を続けるテレビ番組が人気です。

 その影響で、お茶の間にも知れ渡り、少しずつ身近に感じるようになってきているのが電動バイクではないでしょうか。まだ、街で見かける機会はほとんどありませんが、その技術は確実に進歩しています。

 今回は筆者がこれまでに乗ったことのあるオススメモデルたちをチョイスし紹介しようと思います。企業向けリース販売や日本発売未定モデルもありますが、最新EV2輪シーンを知るキッカケとなれば嬉しいかぎりです。



YAMAHA E-Vino……¥236,520

 まず、その番組で出川さんがスイカのヘルメットを被って乗っているのが、ヤマハ「E-Vino(Eビーノ)」です。クルマの普通免許に付帯する原付一種免許で乗れ、車体もこぢんまりとしています。

 丸みを帯びたポップなデザインで憎めないスタイル。シート高715mmと低く、足着き性も良いので乗り手の体格を問いません。車両重量は68kgしかなく、女性にも気軽に乗れるでしょう。

 電動バイクの場合、搭載されるリチウムイオンバッテリーは脱着式であることがほとんどで、家庭用100Vコンセントで充電可能となっています。Eビーノの場合、1回の充電での走行距離はカタログ値(30km/h 定地走行テスト値)で29km、約3時間で満充電。電気代はたったの14円ですから、出川さんも遠慮なく頼めるのでしょう。

 ブーストボタンが備わり、それを押すと30秒間だけ一時的にパワーアップし、加速したいときや上り坂などに便利です。ただし、バッテリーの消耗が早まるので使いすぎに注意。メーターでバッテリー残量を確認しながら、ここぞというときに手助けしてもらう裏ワザ的加速装置で、巧みに駆使できると楽しくなってきます。



HONDA PCX ELECTRIC……企業向けリース販売

 ホンダは原付2種クラスで「PCXエレクトリック」を開発し、企業、個人事業主、官公庁に限定したリース販売をスタートしています。48Vリチウムイオンバッテリー2個を直列に接続させた96V系のシステムで、力強い走りを実現。1充電あたりの走行距離(60km/h 定地走行テスト値)は41kmで、ゼロの状態から満充電までに要する時間は、バッテリーを車体から外して専用充電器に接続すると約4時間ほど、車載のまま車体プラグに繋ぐと約6時間です。いずれもやはり家庭用100Vコンセントで充電できます。

 電気モータでガソリンエンジンをアシストする「PCXハイブリッド」もあり、これは航続距離が長く加速性能にも優れ、革新的です。クルマでは人気ですが、バイクでは量産二輪車用として世界初。PCXは原付2種クラスに、排気量125ccのガソリン車、ハイブリッド、そして電動という3つをラインナップしていて、これにはホンダの先進性とチャレンジ精神を感じずにはいられません。

 乗ると、スピード感では「PCXハイブリッド」に軍配が上がりますが、「PCXエレクトリック」で街を走ると知らぬ間にドヤ顔で自慢げになってしまいます。モーター音だけでスマートに走ればエコでクリーンですし、加速性能もかなりいい。一般ユーザー向けも待ち遠しいかぎりです。



BMW C EVOLUTION……¥1,562,000

 大型スクーターというセグメントには、BMW「C EVOLUTION(Cエボリューション)」が発売済みで、イタリアやスペインでは警察車両でもすでに実績があります。

 駆動用バッテリーは3つのモジュールで構成され、それぞれ12個のセルを内蔵したリチウムイオンバッテリーは「BMW i3」で使われているものと同じ最新世代の94Ahモジュールを採用。航続距離は160kmとタップリで、0→50km/hの発進加速わずか2.8秒という驚異的な加速力を発揮します。体感的にもダッシュは強烈で、どんなビッグスクーターにも負けないほどです。

 バッテリーが減ったらEV用200Vコンセントで充電しなければならず、車載のケーブルやソケットを用います。EVカーを所有する人は自宅にEV用200Vコンセントを設置する人が増えてきましたが、なければ充電スタンド(普通充電器タイプ)でおこなわなければならず、2輪車で利用できる充電設備が増えなければ不便に感じてしまいます。



ADIVA VX-1……¥1,140,000(7.2kWh仕様)、¥1,380,000(10.8kWh仕様)、¥1,620,000(14.4kWh仕様)

 アディバも電動モデルに積極的で、「VX-1」は0→100km/hまで到達するのに6秒という優れた加速性能を実現しています。駆動輪に直結するインホイールモーターを採用し、アクセルを開けたときのダイレクトなダッシュは痛快なほどです。

 また、「マルチファンクションスロットル」は加速だけでなく減速や後退も右手のグリップ操作だけで可能としていて、スロットルを逆方向へ回すと走行中は回生ブレーキが強く効き、減速と同時にバッテリーを確実にチャージ。停止状態では車体をバックさせることができ、取り回しを手助けしてくれます。

 充電方法は2つあり、家庭用100Vコンセントに付属の充電ケーブルを差し込むだけで簡単にできるほか、200Vの充電機器(SAE J1772ソケット)に接続すれば、より短時間で充電可能です。

 バッテリー容量が新車時に3つの仕様から選べ、航続距離や充電時間は以下の通りになっています。

7.2kWh仕様:充電時間100V=4.8時間、200V=2.2時間、航続可能距離130km
10.8kWh仕様:充電時間100V=7.2時間、200V=3.3時間、航続可能距離200km
14.4kWh仕様:充電時間100V=9.6時間、200V=4.4時間、航続可能距離270km



HARLEY-DAVIDSON LIVEWIRE……29,799USドル~(日本発売未定)

 ハーレーダビッドソンの「LIVEWIRE」は北米および西ヨーロッパの正規ディーラーにて今秋より順次販売開始予定です。加速性能はより凄まじく、0→100km/hまで3.5秒以下と発表。筆者は2015年春にマレーシア・セパンサーキットの敷地内にて試乗しましたが、その時点でもうダッシュ力には目覚ましいものがあり、ロードスポーツモデルらしい軽快なハンドリングも持ち合わせていたことをよく覚えています。

 RESSと呼ばれる高電圧バッテリーにより推定177kmの走行が可能となり、充電は公共の設備(急速充電スタンド対応)や自宅でおこなうことが可能としていますが、日本の100V電源に対応であるか否かは現時点では不明です。



現段階では“あえて”の選択肢だが、それは有益なことで面白い!

 いかがでしょうか。以上が筆者の紹介したい最新電動バイクですが、正直に言ってしまうと航続距離に不安が残ります。しかし、確実に未来へ向かっていく乗り物であり、その先進性を早い段階から身近に感じておくのはとても有益なことで、楽しいことだと筆者は思います。今後も電動バイクから目が離せません!!

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