”Evolution”。英語で「進化」を意味する言葉だ。クルマ好きの心をくすぐる、なんともエキサイティングな響きの言葉だろうか。
エボリューションと聞いて真っ先に思い起こされるのは三菱のランサーエボリューションだろう。
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もともとコンパクトサイズのファミリーセダンだったランサーに、ギャランVR-4などに搭載されていた当時としては最強のスペックを誇った4G63型2L、直4ターボエンジンを搭載したスーパー4WDマシンだ。
車名に「エボリューション」を使い、毎年ラリーでの戦闘力を高めるために「エボリューションII」、「エボリューションIII」と文字どおり進化を繰り返し、好敵手インプレッサWRX STIとともにパフォーマンスを高めていき、クルマ好きにとって「エボ」は特別な存在となっていった。
この時代の”エボ”はまさにエンジンパフォーマンスを高め、シャシー性能を引き上げ、走りの性能を進化させればそれが正義だった。
しかし時代は変わり、今の時代、クルマには省燃費、クリーンな排ガス、そして高い安全性能が求められている。そんな時代の”エボ”とはどのようなモデルになっていくのか!?
そこで、各メーカーが開発している最新エボモデルの、今わかっているすべての情報をお届けしていこう。
文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部 TOYOTA SUBARU
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年3月26日号
【画像ギャラリー】色褪せない各メーカーのエボリューションモデルの雄姿
凌ぎを削った各メーカーのエボモデルたち
1992年9月にエボIがデビューし、2015年にエボXの生産が終了した三菱ランサーリューション(右)。そして同じく1994年1月にSTIコンプリートカーとして初のインプレッサWRX STi(カタログモデルは1995年10月発売のSTiバージョンII)が発売され、まもなく生産終了となるWRX STIまで連綿と続いた(左)
「エボモデル」といえば、ランサーエボに代表されるように、メーカー本体がパフォーマンスを追求した進化型モデルを開発、投入するというのが定石だった。
1980年代後半から1990年代にはブルーバードSSS-R、マーチスーパーR、パルサーGTI-Rなど、ファミリーカーなどのベースモデルにハイパワーエンジンを搭載したモータースポーツベースマシンが相次いで登場した。後のランエボやインプSTIにつながる、モータースポーツのためのエボリューションだ。
一方でホンダが取り組んだエボは「タイプR」だ。こちらはモータースポーツベースマシンとしての位置付けではなく、あくまでもストリートで圧倒的なパフォーマンスを発揮し、そのままサーキット走行にも対応する、というもの。
エンジンも強烈だったが、それ以上に徹底的に追求されたシャシーチューニングが「エボ」の意義だった。
このようにメーカー本体が1モデルとしてエボモデルを開発していたのだが、ここ最近は日産であればNISMO、スバルならばSTIなどの、いわゆるワークスブランドがエボモデルの象徴的存在となってきた。ベンツのAMG、BMWのM、ルノーのルノースポールのような存在だ。
車名はヤリスだがサスペンションなどシャシーが異なるGRはラリーペースのまさに正統派エボだ
特にこの動きに積極的なのがトヨタ。2018年に「GRカンパニー「」を設立し、同年9月にGRブランドを正式発表して以降、スポーツモデル開発はGRカンパニーが一手に引き受けて、まさにエボモデルを次々に開発している。
その最新モデルで、象徴的なのがGRヤリスだ。トヨタ=GRはスポーツモデル開発の手を緩めることなく、次々に魅力的なエボモデルの開発、投入を計画している。
さっそく、今開発中の各メーカーのエボモデルたちを紹介していこう。
TOYOTA/カローラスポーツGTI
■2020年10月頃登場予想
GRヤリスの272psの1.6Lターボが移植されたカローラスポーツGTI(CGイラストはベストカーが製作したもの)
なんといっても待望のエボモデルがこれ。高いシャシー性能が高評価のカローラシリーズに、GRヤリスのパワートレーンを搭載する4WDモデルが開発されている。
VWゴルフのGTIを上回るゴルフRのような存在。エンジンは直列3気筒1.6Lターボで272ps/37.7kgmを発揮。
4WDシステムは電制カップリングを使った最新式の4WDを採用。デビューは2020年10月を予測する計画する。
G16E-GTSという型式を与えられたまったくの新開発エンジンは、1.6L、3気筒ターボながら272psのハイパワーと37.7kgmのビッグトルクを生む
DAIHATSU/コペンEvolution
■2021年登場予想
コペンGRスポーツはパワートレイン系には手が加えられていないが、コペンエボリューションはエンジンにも手が加えられる。またブリスターフェンダーを装着して軽自動車枠ではなくなる (CGイラストはベストカーが製作したもの)
コペンGRスポーツは登場しているが、さらなるエボリューションとして開発が進められているのが1Lターボ搭載モデル、それがコペンEvolutionだ。
軽自動車枠がなくなることでワイドトレッド化してハンドリングもアップ、走りの向上が図られている。
LEXUS/IS F
■2020年10月頃登場予想
先代モデルにあったIS Fだがようやく2020年のマイナーチェンジで追加される予定(CGイラストはベストカーが製作したもの)
デビューから7年が経過しようとしている現行型ISだが、フルモデルチェンジの情報も掴んでいる一方、それは2023年以降の計画となっていて、まずは2020年中に大幅なマイナーチェンジが予定されている。
この際に、現行型では設定されなかったIS Fが追加されることが判明。まさにエボリューション。パワートレーンはGS Fにも搭載されるV8、5LNAで481ps/54.6kgmを発揮する。
GS F用の5L、V8がIS Fに搭載される
SUBARU/アドレナリンSTIスポーツ
■2022年冬登場予想
新型レヴォーグからスバル本体とSTI(スバル・テクニカ・インターナショナル)が一緒になって開発を進めているのがSTIスポーツとなるが、アドレナリンSTIスポーツもノーマルモデルと同時開発(CGイラストはベストカーが製作したもの)
2019年のジュネーブショーでデザインコンセプトモデルとして公開されたスバルアドレナリン。
2021年末にもニューモデルとして投入される計画で開発が進められている。ベースモデルは新型レヴォーグにも搭載予定の新開発水平対向4気筒1.8Lターボと2Lマイルドハイブリッドの予定だが、同時並行開発により「STIスポーツ」、さらに「STI」モデルが開発中。
2021年投入計画のSTIスポーツは主にシャシーチューンとなるがSTIでは2.4Lターボ搭載を念頭に開発中との情報も得ている。
TOYOTA/C-HR GRMN
■2021年秋登場予想
GRスポーツよりさらに過激なのがGRMNモデル。GRヤリス用の1.6Lターボが積まれる(CGイラストはベストカーが製作したもの)
2019年11月、マイチェンとともにライトエボ「GRスポーツ」を投入したC-HRだが、実はさらなる本気エボとしてGRMNモデルの開発が進行中。
C-HRはもともとシャシー性能の高さが自慢で、2016年にはニュルブルクリンク24時間耐久レースにも参戦している。
現在開発が進行しているGRMNは、詳細は掴めていないのだが、国内のスーパー耐久レース参戦を目指して開発されているとの情報もある。
エンジンはGRヤリス用1.6Lターボで換算排気量2750.6ccでST2クラス。ランエボやスバルWRXの参戦するクラスでエボに磨きをかける。
【画像ギャラリー】色褪せない各メーカーのエボリューションモデルの雄姿
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みんなのコメント
またボンネット工夫しないと無理だろう
LCで最後だと思ってた人には朗報か?悲報か?
また同じエンジン使いまわすのかって声もあるだろうね
こんな調子だからレクサスはセダン全滅してんだよw
ない情報。
全然売れていない車種で今更設定すると言うのは
あまりにも現実的じゃない。
FMCまでまだ3年かかるというのは、トヨタだからありえそう。
プレミアムクラスは鮮度が大事だから
ドイツ車の様に頻繁にMCとFMCをしてテコ入れしないと
どんどん置いていかれる。いや現に置いていかれている。