2022年5月に日産から発表された「日産アリアe-4ORCE」による北極から南極までの探検プロジェクトの続報が届いた。
2023年2月1日に、アイスランドにて、「日産アリアe-4ORCE」カスタマイズカーを公開した。どのようなクルマなのか、くわしくみていこう。
ぬぉぉぉデカすぎるぞ!! 超巨大タイヤで北極から南極へ……日産アリアの新たな挑戦が始まる
文/ベストカーWeb編集部、写真/NISSAN
■3月から開始!! 日産アリアで大冒険だ!
39インチタイヤを装備した日産バッテリーEV「日産アリアe-4ORCE」。アイスランドにて実車公開された。2023年3月より冒険開始される
2023年3月より始まる「Pole to Pole」探検プロジェクトには、日産バッテリーEV「日産アリアe-4ORCE」をベース車としたカスタマイズカーが使用される。2022年5月のプロジェクト発表時点では、CGで作成されたものだったが、今回は実車でお披露目された。
北極から南極(Pole to Pole)までの約2万7000kmというとてつもない距離を走行することになる。今回、日産と極地探検車のスペシャリストであるアークティック・トラックス社が協力し、日産アリアのカスタマイズを行った。
日産によると、バッテリーとパワートレーンは、市販車モデルのままだという。最も大きな変更点は、サスペンションの調整と39インチタイヤの採用だという。さらに、日産の電動四輪制御技術「e-4ORCE」との組み合わせによって、極地探検に必要な快適性と制御を手に入れた。
今回の冒険プロジェクトのリーダーであるクリス・ラムゼイ氏は、過去にもEVでの遠征を実施している。2017年には、妻のジュリー氏とともに、日産リーフでモンゴルラリーを初めて完走したチームだ。
また、クリス・ラムゼイ氏は、大のコーヒー好きで、特別にエスプレッソマシンを搭載したという。さらに、屋根の上のユーティリティユニットからドローンを飛ばすことが可能だ。
そして、再生可能エネルギーを活用する革新的なポータブルユニットをアリアの充電に使用した。軽量の風力発電機とソーラーパネルを搭載することによって、強風と長い日照時間を利用したバッテリー充電を可能にしたという。
今回の冒険プロジェクトのリーダーであるクリス・ラムゼイ氏と妻のジュリー・ラムゼイ氏。2017年には、日産リーフでモンゴルラリーを初めて完走した
日産公式リリースより、今回の冒険リーダーであるクリス・ラムゼイ氏と妻のジュリー・ラムゼイ氏のコメントを引用。
冒険リーダーであるクリス・ラムゼイ氏のコメントは以下のとおり。
「私たちの冒険が目指すことのひとつに、クルマの本当の実力、日常的な能力を明確に示すということがあります。ですから、標準的な市販EVを使用し、最小限の変更でどんな場所も走ります。
今回も同様で、ドライブトレインとバッテリーは工場出荷時のままである市販の『アリア』を使用し、このクルマがいかに高性能で多用途であるかを示します。サスペンションを変更し、ホイールアーチを広げることで、安定したプラットフォームと39インチのBFグッドリッチタイヤのベネフィットをより引き出すことができるようになりました。
そして、もともと素晴らしいクルマが、さらにスタイリッシュになり、地球の果てまで行けるよう準備が整いました。今からドライブするのが楽しみでなりません」
コドライバーを務める妻のジュリー・ラムゼイ氏のコメントは以下のとおり。
「この4年間、私たちは『Pole to Pole』の計画と準備に生活の大半を費やしてきました。3月のスタートが本当に楽しみです。
旅の途中では、気候変動に対して積極的に行動を起こしているコミュニティや個人の興味深い取り組みを見つけ、その経験とストーリーを皆さんと共有していきたいと思っています。私たちの冒険は、これまで誰も試みたことのない世界初の挑戦です。本当にワクワクしています」
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