■細部に至るまで「GX」と共通点多し! 世界初公開が待たれる
トヨタは2023年7月26日、新型「ランドクルーザー(以下ランクル)」を8月2日に発表すると明らかにし、新型とされるティザー画像を公開しました。
6月にはレクサスが新型「GX」を発表していますが、どのような点が共通しているのでしょうか。
【画像】次期型「プラド」か? 公開された新型「ランドクルーザー」デザインを画像で見る(45枚)
ランクルは1951年に前身となる「BJ型ジープ」が登場。その後継モデルが「ランドクルーザー」で、1954年に初代の生産が開始されました。
以来、約70年もの間、高い悪路走破性能や信頼性が評価され、世界170もの国と地域で展開。シリーズ累計では約1060万台を生産する、四輪駆動車を代表するモデルに位置しています。
現在販売中のモデルは2021年に14年ぶりにフルモデルチェンジされた「ランクル300」と、派生タイプである「ランドクルーザープラド(4代目・以下プラド)」が販売されています。
このうち、現行プラドは2017年に大規模なマイナーチェンジが実施され、先進運転支援システムの強化やデザインの一新などが図られましたが、国産車としては異例ともいえる長いモデルライフを送っており、14年目を迎えた2023年の今、次期モデル登場を多くのユーザーが待ち望んでいます。
こうしたなかで、今回トヨタは新型ランクルを発表すると明言。北米や欧州法人でも特設サイトを開設するとともに、明らかに300系とは異なるデザインのティザー画像を公開しました。
特に、欧州ではこれまで日本で「プラド」の名称で展開されてきたモデルが「ランクル」として販売された経緯があることや、ランクル300が登場してから2年ということもあり、全面刷新するには早すぎること、北米ではランクルシリーズが展開されていないといった背景があります。
これらのことから、今度の新型車はランクル300改良型ではなく、日本における次期型プラドとして展開されるモデルが登場するのではないかと予想されています。
一方で、レクサスブランドでは6月9日に新型GXを発表。GXはこれまで「レクサス版プラド」として販売されてきた経緯があり、初代・2代目ともにプラドとほぼ共通する特徴を持っていました。
新型GXでは、ランクル300と同様のGA-Fプラットフォームや3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを採用したほか、ボディサイズも全長4950mm×全幅1980mm×全高1865mmに拡大するなど、大幅な刷新が図られています。
この新型GXを、ティザー画像で一部公開された新型ランクルを見比べてみると、共通するポイントも多いことがわかります。
たとえば、フロントフェンダー周辺形状は外側に向かって大きく膨らんでいるとともにエッジが立ち、多角形状となっていることや、大きくせり立ったAピラーとピラー頂点にある加飾は共通しています。
加えて、クオーター部(Dピラー)もウインドウからテールに向かって垂直に伸びる加飾や本体のデザインこそ異なっていますがテールランプ上部がスクエアに切り取られた形状やリアウインドウ左右のガーニッシュ形状も共通しています。
一方、ヘッドライト形状やグリルなど、フロントフェイスは大きく異なるようで、新型ランクルのほうがよりタフで堅牢なイメージをもたせる独自のものとなるようです。
なお、ティザーではごく一部のデザインが公開されたにすぎず、スタイリングの全貌は不明ですが、詳細情報については8月2日の世界初公開に明らかにされると見られます。
もしプラドの次期モデルということであれば14年ぶりの刷新で、ファンの多い注目車種ということもあり、一躍話題を呼ぶことになるのは間違いないでしょう。
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