開発開始から20年も経っている専用プラットフォームの課題もある
日産のみならず日本を代表するスポーツカーといえば「GT-R」。そのメカニズム面での特徴は、専用のV6ツインターボとトランスミッションをリヤに搭載したレイアウトで、なおかつ4WDというパワートレインにある。そうしたオリジナリティのある設計ゆえか、現行モデルのデビューから10年以上経っても十分に最新のスポーツカーとして通用するパフォーマンスを有している。
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そもそもGT-Rの開発が始まったのは2000年のこと。2001年の東京モーターショーでは、最初のコンセプトモデルが出展され、実際に市販車が登場したのは2007年だった。その段階で、待たされすぎてGT-Rにフレッシュな印象がなくなったという批判もあったが、結果的にそれから13年を経てもフルモデルチェンジされることなく継続販売されている。
イヤーモデルとしてマイナーチェンジを繰り返すたびに性能や走りを向上させるGT-R。大きなところでいえば、エンジンのピークパワーは初期型の480馬力から最新のNISMOでは600馬力までアップしているし、ボディについても17モデルでCピラーの折り目がなくなるなどパネルのレベルから変わっている。
さらに細かい部分でいえば、見えない部分の空力性能をブラッシュアップするなどしている。このように、いつまでも進化し続け、完成形が見えないことから、「自動車業界のサグラダファミリア」と呼ぶ声もある。もっとも、日産ヘッドクォーターの最寄り駅にちなんで「自動車業界の横浜駅」と呼んだほうが適切かもしれないが……。 ※神奈川県・横浜市の横浜駅はずっと改良工事が続いていることで有名。横浜駅が日本を飲み込むというSF小説もあるほど。
では、なぜGT-Rは10年以上にわたって進化を続けているのか。
大きな理由として、GT-Rが専用プラットフォームを採用していることがあげられる。
前述したように、GT-Rのパワートレインは6速DCTとリヤデフを一体化したトランスアクスル方式を採用している。それはエンジンを、より車体中央に配置し、前後重量配分の最適化を実現するためだが、それゆえにプラットフォームが専用品とならざるを得ない。プラットフォームというのはクルマの基本であり、その開発には多くの予算が必要だ。そのため、ビジネス的にいえばプラットフォームの開発費をペイすることを考えた価格設定とするものであるし、ペイするまでは使い続けると考えるのが常識となっている。
実際、日産を代表するもう一台のスポーツカー「フェアレディZ」にしても間もなく登場する新型モデルにおいてもプラットフォームはキャリーオーバーというのがもっぱらのウワサだ。このように数の出ないスポーツカーにおいて、プラットフォームを新作するというのは難しい。
そして、GT-Rのすごいところは、そうした事情も理解したうえで、将来的な発展性を見込んだプラットフォームが生み出されている点にある。だから、マイナーチェンジを繰り返すことで一線級のパフォーマンスを維持することができているのだ。つまり、GT-Rがフルモデルチェンジをせず、イヤーモデルとして実力を高めているのは、けっして不思議なことではなく、生まれた時点から織り込み済みだったといえる。
さらに、GT-Rの進化においてはおそらく開発時点では考慮していなかったと思われる最新の知見も組み込まれている。その意味では「いつ完成形になるか」ということはなく、いつまでも進化し続けるのがGT-Rといえるのかもしれない。
もちろん、いつかはプラットフォームの限界を迎えてしまうのかもしれないし、環境対応の面から電動化が必須になってゼロベースで生まれ変わる必要も出てくるのだろうが……。
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みんなのコメント
その時が、フルモデルチェンジの時かと思います。
それまでは、改良の手を休めないで進化し続けてほしい。