スーパーGTのGT300クラスにランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoの2台体制で参戦しているJLOC。注目される“Evo2”の導入について、則竹功雄代表から具体的な時期が明らかにされた。
JLOCは先日岡山で行なわれた公式テストでも好タイムを記録した。初日は88号車JLOC Lamborghini GT3がトップタイムで87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3が4番手、2日目は88号車が3番手で87号車が5番手につけた。
■JLOC、2023年シーズンはランボルギーニのファクトリードライバーを起用か?
ただランボルギーニは昨年にウラカンGT3のEvo2パッケージを発表済み。Evo2は最新のFIA技術規則に準拠し、空力や吸気システムが見直されており、2023年1月のデイトナ24時間レースでデビューを飾った。
JLOCはこのEvo2を開幕に持ち込んできていないが、則竹代表曰く本国との話し合いの末に開幕から導入するのは難しいと判断したという。具体的には、第3戦鈴鹿から第4戦富士までの約2ヵ月のインターバルで準備を進めたい構えだ。
「昨年の終わりに、本社のジョルジョ(サンナ/モータースポーツ部門責任者)はEvo2について『どうしてもデイトナで最終テストをしたい』と言っていました。極東の僕たちに向けてはパーフェクトなクルマを提供したいということのようです。そのため、スタートは4月という話になりました」
則竹代表はそう語る。
「ただ我々にとっては非常に悩ましいタイミングでした。現状は、第3戦の後にインターバルが空くので、そのタイミングで2台持ってくるのがベストだと思っています。それに向けて向こうとコミュニケーションをとっています」
またもうひとつ気になるのが、ランボルギーニファクトリードライバーの起用について。則竹代表は昨年motorsport.comに対して、2023年にファクトリードライバーを起用する可能性があると話していた。
今季は昨年同様に日本人ドライバー4人の体制となるJLOCだが、則竹代表は今季中に第3ドライバーとして本国から招聘する可能性を否定しなかった。
「デイトナの後にすぐ、つまり開幕までにクルマが間に合っていたら、開幕戦から向こうのファクトリードライバーを呼ぶことは問題ないとジョルジョも言っていました」
「ただ中途半端な状況になってしまったので、スタートからというわけにはいきませんでした。ですが第3ドライバーという形で来てもらうことは可能ですね」
昨年からヨコハマタイヤとのマッチングも向上し、調子上向きなJLOC。シーズン途中のEvo2導入がさらなる追い風になるかもしれない。
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