この記事をまとめると
■人生の最後に乗りたいクルマに早めに乗っておくべき5つの理由をピックアップ
2大スーパーカーブランド「フェラーリ」&「ランボルギーニ」! 特徴的な車名はどうやって付けられた?
■手に入れられる時期を逃すと所有したくてもそれが叶わない状況に陥る可能性が高い
■年齢的にも身体の自由が効かなくなってくるため万全の状態で楽しめるドライブは限られてくる
いつまでも買えそうな金額のままとは限らない
人生最後、あるいは趣味車として最後に乗りたい「アガリのクルマ」。だいたいがおいそれと乗れるクルマではありません。とはいえ、諦めてしまったらそれまでだし、決断を先送りしていることで自身の持ち時間も確実に減っています。
もし、どうにかこうにか清水の舞台から飛び降りる目処が立つのなら「アガリのクルマ」を早めに乗っておきたい5つの理由を挙げてみました。「いつか」「そのうち」「いずれ」の心づもりだといつまで経っても買えないこともまた事実なわけで……。
1)自動車税の重課税対象車の枠に入る可能性あり
欲しいクルマがガソリン車であった場合、初年度登録から13年を経過すると「自動車税」および「重量税」が加算されます。たとえばガソリン車では約15%課税されます。排気量によって違いはあるものの、5000円から数万円程度、年間の支出が確実に増えます(排気量が大きなクルマほど増えます)。また、重量税も初年度登録から13年で約40%、18年経過するとさらに10%ほど加算されます。
これを高いと思うか安いと思うか個人差はあると思われますが、これまでと同じように所有しているだけで、あるときを境に納税額が増えるのってどうなのでしょうか……。
2)欲しいクルマが突然買えなくなるかもしれない
取材を通じてオーナーインタビューをしていると、モデルチェンジやマイナーチェンジ、あるいは生産中止、台数限定や期間限定など、メーカーやインポーターからのアナウンスを知り、ある日突然待ったなしの状況になったので駆け込み需要で現在の愛車の購入にいたったというケースがしばしばあります。
このアナウンスが割と急だったりすることも多く、迷っているうちにあれよあれよという間にオーダー枠が埋まってしまい、新車が買えなくなるというパターン。別に「けしかけているつもり」はないのですが、これだけは何としても避けたいところです(過去に買い逃した経験がある身としてはなおさらそう思います)。
3)欲しいクルマが値上がりするかもしれない
昨今の国産旧車、そしてネオクラシックカーと呼ばれるクルマの相場上昇に正直いって困惑している方も多いのではないでしょうか。自分が欲しいクルマはマイナーで古いし大丈夫だろう……なんて思っていると、1年後には中古車相場が1.5倍になっているということが実際に起こりうるようになりました(マイナー=レア車とみなされることも多いです)。
文字どおり「相場」なので、上がることもあれば下がることもあります。ディーラーのセールストークではありませんが「欲しいときが買いどき」であることもまた事実です。繰り返しになりますが「いつか」とか「そのうち」とか「イイクルマが見つかったら……」が口癖の方、いまのままだと買いどきを逃しますよ!
いつまでも運転することを楽しめるとは限らない
4)経済的・環境的に許されるか?
クルマを購入する以上、たいていの場合は百万円単位の出費が伴います。高額なクルマになると一千万円単位であることも。いずれにしても大金です。現金で購入する場合は貯金の何割かを削ることになるので、それを避けるためにローンを組むケースも少なからずあると思われます。
「組むは天国、払うは地獄(?)」なローンですが、そもそも社会的な信用がないとローンの審査がとおりません。とくに転職直後や定年退職、再就職など、人生の節目の直後だと、これまではすんなりとおせていたローンがとおらない……という可能性も考えられます。ローンをとおせるときにアガリのクルマを買っておくのも、人生設計のひとつかもしれません。
5)それまで健康でいられるとは限らない
そして何よりも「健康第一」。若い世代の方であれば「年寄りじみてるなぁ」と思うかもしれませんが、年齢を重ねるに連れて「健康であることのありがたみ」を身に染みて感じるようになります。そうなのです。若い世代の方が「年寄りじみてる」と思う光景は、何十年後かに自分たちが確実に経験するであろう未来なのです。
たとえば、勤め上げた会社を定年退職したあと、マニュアルのオープンカーに乗って第二の人生を謳歌したいと考えている方がいるとします。年齢的には60代半ばくらいでしょうか。まだまだ仕事もプライベートも現役! 気持ちのうえでは40代と変わらないくらいの気概をお持ちかもしれません。
しかし、やれ関節痛でクラッチが切れないとか、ぎっくり腰や坐骨神経痛で着座位置が低いスポーツカーに乗るのはしんどいとか、「クルマが速すぎて目がついていかない」とか、文字どおり「年寄りじみた」トラブルに悩まされます。そりゃそうです。人生60年も生きていれば、身体のあちこちにガタがきても不思議はありません。若いときに不摂生をしていたらなおさら。さらに重篤な病にかかってしまうことだってありえるのですから……(考えたくはありませんが)。
まとめ:結論としては「乗れるときに乗っておくべし!」
人生100年時代なんていわれていますが、18歳で運転免許を取得して、返納するまで50年だとすると68歳、60年なら78歳までクルマを楽しむことができます。そう考えると、人生100年時代であっても、思う存分にカーライフを楽しめるのはせいぜい5、60年くらいです。
さらに、そこから気力・体力・健康が維持できて、クルマの性能を存分に味わえる期間といったら……。意外と時間が限られていることに気づきます。
たとえば「60代後半になったら憧れのポルシェを購入して、5年間限定で楽しむ。それでクルマ趣味は卒業」でもいいと思うんです。1日でも、1分でも長くアガリのクルマとの時間を過ごす。モヤモヤしていると、どんどんその持ち時間が減っていってしまいます。
再度繰り返しますが、「いつか」「そのうち」「いずれ」は訪れないのですから。もし起こったら、それはまさしく「奇跡」です。
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みんなのコメント
結果として買えなくても、それはそれでいい場合もある。