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【価格帯/サイズ/いつ発売?】日産ノート(2020年) コンパクトカーがフルモデルチェンジ 詳細解説

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【価格帯/サイズ/いつ発売?】日産ノート(2020年) コンパクトカーがフルモデルチェンジ 詳細解説

はじめに 日産コンパクトカー「ノート」とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型ノート(2020年型)、大きく変化! 旧型と内外装をくらべる【詳細】 全178枚

11月24日、日産自動車(以下、日産)はフルモデルチェンジしたノート(2WD)を発表、12月から発売する予定だ。

同時に先行公開された4WDは、12月に正式発表され、来年2月に発売予定だ。

ノートは、サニーやパルサーに代わる日産の新世代コンパクトカーとして、2005年に初代が登場した。

2012年に現行型の2代目にフルモデルチェンジされ、2016年のマイナーチェンジでシリーズ方式ハイブリッドシステムの「eパワー」を搭載。

日産車としては久しぶりに月間販売台数で1位を獲得する人気モデルとなった。

ちなみに、ノート(NOTE)という車名は、毎日をリズミカルに楽しく「NOTE(音符)」と、そんな毎日を記録しておく「NOTE(ノート)」からイメージしたネーミングであるという。

3代目にフルモデルチェンジされた新型ノートのコンセプトは、「コンパクトカーの常識を変える運転の快適さと楽しさが詰まった、先進コンパクト」だ。

では、そんな新型ノートの概要を紹介していこう。

日産ノート(2020年) 外観

新型ノートの外寸は、全長4045×全幅1695×全高1520(16インチタイヤ装着車)mm、ホイールベースは2580mm。現行型と比べて、全幅と全高は変わらないが、全長は55mm、ホイールベースも20mm短くなっている。

最近のニューモデルで、現行型よりもサイズダウンされた例は珍しいが、これは、ノートのメインマーケットが日本国内であること、最大のライバルであるトヨタ・ヴィッツ(全長3940mm)やホンダ・フィット(同3995~4090mm)と競合しやすいようサイズを近づけるという意図もあったようだ。

スタイリングは、いわゆる2BOXのスタイルは踏襲しているが、大きく進化した。そのシルエットは、今年、概要が発表されて来年には発売が予定されているクロスオーバーSUVのEV(電気自動車)「アリア」とも一貫性を持った新しい日産デザインでまとめられている。

最近の日産車のアイデンティティであるフロントのVモーショングリルは、よりダイナミックなものとなった。そのグリルの中央には、新しい日産のブランドマークが国内市場向けモデルとしては初めて装着されている。

ヘッドランプはハロゲン式が標準装備だが、オプションで4連LEDのプロジェクターヘッドランプも設定され、コンパクトカーとは思えないほど精悍で近未来的な目つきとなる。

リアコンビランプは従来型から形状を一新、横長のデザインで間にガーニッシュ(NISSANのロゴ入り)も装着し、5ナンバーサイズに収まっている全幅(1695mm)とは思えないワイドさを強調している。

ボディカラーは11色に加え2トーンが2パターンと、計13のバリエーションを設定し、可愛い色を好む女性ユーザーからおとなしめの色を好むシニアユーザーまで、幅広く対応できそうだ。

日産ノート(2020年) 内装

インテリアも、エクステリア同様に大きく進化した。ここにも、アリアとの共通性が感じられる。

インパネは、コンパクトカーを感じさせないワイド感を出すために水平基調とし、センターコンソールは前後方向に水平で快適な長さを強調している。

メーターパネルはアリア譲りの先進一体型バイザーレスディスプレイを採用。いままでのクルマのインパネとは異なる、近未来的なものだ。

7インチのアドバンス・ドライブアシスト・ディスプレイやクラス最大級の9インチ・ナビゲーションシステムなども設定され、メーターの表示はステアリングのスイッチで操作できる。

アームレストやセンターコンソール上のスイッチ類はブラック基調のモダンなデザインとされ、インパネまわりと巧みにデザインの共通性が図られている。

また、センターコンソール下、大型コンソールボックス、リトラクタブル式のインパネ・カップホルダー(クローズ状態ではスマホもおけるポケットになる)など、収納に見せないスタイリッシュなストレージも洒落ている。

前述のように現行型よりサイズダウンしている新型ノートだが、リアシートにはリクライニング機構も備え(ライバル車にはない)、ヘッドスペース/ニースペースともクラストップを維持している。

日産ノート(2020年) パワートレイン

従来型ノートのパワートレインは、1.2L直3の自然吸気版、スーパーチャージャー付き、そしてeパワーが設定されていたが、新型ではeパワーのみとなった。

とはいえ、eパワーも現行型のキャリーオーバーではなく、新世代のものに進化している。

シリーズ方式ハイブリッドシステムのeパワーとは、エンジンは発電のみに使用され、クルマの駆動はモーターのみで行う方式だが、最新の電動化・知能化技術で、よりEVに近い力強く上質な走りを実現しているという。

駆動用モーターの最高出力は85kW、最大トルクは280Nmを発生し、現行型の80kW/254Nmよりも最高出力は6%、最大トルクは10%アップしている。

これにより、発進加速はもちろん、右折時や合流時なども素早い走り出しで、力強く加速する。

さらに、市街地走行ではアクセルを急に戻しても滑らかに減速、高速走行でもアクセル操作に敏感に反応しないなど、滑らかな走りが可能になった。

駐車時や停車時も、常にクリープ走行状態なので、停止位置はコントロールしやすく、ブレーキを踏めばオートブレーキホールドが停止状態を維持する。

エンジンの作動頻度低減、エンジン作動音の低減、車体遮音性能の向上などにより、エンジンを感じさせない1クラス上の静かさを実現している。

日産ノート(2020年) シャシー

新型ノートには、次世代上級小型車向けの新プラットフォームが採用されている。

超ハイテン材(超高張力鋼板)の使用量を24%アップし、ボディ剛性は30%アップしている。

ステアリングの剛性は90%、サスペンションの剛性も10%アップされている。

さらに、遮音構造の最適化で、前述のように車内は1クラスの静かさを実現している。

ボディ剛性が高く、サスペンションやステアリングも高剛性としてパフォーマンスを上げたことで、ハンドルの操作に対して滑らかにクルマが反応するなど、コーナー走行時のクルマの安定性が高められた。

コーナーの多いワインディングロードでも、思いどおりのクルマの動きが運転を楽しくしてくれるはずだ。

また、低速時のハンドル操作を軽くし、最小回転半径も4.9mと、現行型の5.2mより小さく、クラストップレベルの小回り性を達成している。

これにより、市街地の狭い路地や駐車場の出し入れなどで取り回しが良いから、運転があまり得意でない人でも安心して乗ることができるだろう。

日産ノート(2020年) 装備

安全&快適装備は、現行型から大幅に進化している。

プロパイロットは日本初のナビリンク機能付きとなった。

システムがカーナビゲーションと連携することにより、設定車速を自動で変更したり、ナビの地図情報をもとにカーブの大きさに応じて減速したり、また高速道路上では渋滞時などに停止から約30秒まで追従走行を継続(現状は3秒)する。

運転支援技術では、レーダーを3基、カメラを5基、ソナーを8基装備したことで、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、インテリジェントDA(ふらつき警報)、標識検知機能、BSW(後側方車両検知機能)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、RCTA(後退時車両検知機能)といった機能が新たに加えられ、360度セーフティーを実現している。

エクステリアをよりスポーティにグレードアップする前後バンパー&サイドシル・フィニッシャー、室内を快適でスタイリッシュなクウカンにするイルミネーションなどのオプションも用意されている。

また、助手席回転シートを装着したライフケアビークル車(12月発売予定)や、オーテックジャパンが手がけたカスタマイズモデル「オーテック」(来年2月発売予定)なども設定されている。

日産ノート(2020年) 価格

新型ノートは、シンプルに3グレード。

「F」が205万4800円、「S」が202万9500円、「X」が218万6800円。

いずれもパワートレインは同じeパワーで、価格の差はアドバンス・ドライブアシスト・ディスプレイなど装備の違いのみだ。

日産ノートX(2020年) スペック

全長:4045mm
全幅:1695mm
全高:1520mm
ホイールベース:2580mm
重量:1220kg
パワートレイン:直列3気筒1198cc DOHC+モーター
エンジン最高出力:60kW(82ps)/6000rpm
エンジン最大トルク:103Nm(10.5kgm)/4800rpm
モーター最高出力:85kW(116ps)/2900ー10341rpm
モーター最大トルク:280Nm(28.6kgm)/0-2900rpm
燃費:28.4km/L(WLTC)
タイヤサイズ:185/60R16
車両価格:218万6800円(税込)

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