690馬力を絞り出す13Bクロスポート仕様で筑波を駆ける!
トラブルを克服して54秒796をマーク!
「400メートルを約7秒で走破するEGシビックだと!?」シビックワゴンのパーツで4WD化! 心臓部は1400馬力のフルチューンK20!
筑波サーキットにおけるチューンドロータリーの最速記録は、レボリューションRX-7が2010年にマークした53秒673というタイムだ。その金字塔を打ち破ろうと、全国各地のロータリー使い達が果敢に筑波アタックを続けているわけだが、ここで紹介するRX-7(TFR向島R FD3S)もその1台。
心臓部の13Bは、サイドポートにペリフェラルポートを組み合わせたクロスポート仕様とし、インテークマニホールドにアメリカのPRO-JAY製のキャストモデルを使用。スロットルもPRO-JAYのビッグスロットルを組み合わせる。
タービンは、2019シーズンに向けてT51RからGTX4088にサイズダウン。ピークパワーではなくトルク重視のセットアップに変更しているのだが、それでも最高出力は690psに達しているのだからハンパではない。
サスペンションはエレメントスポーツの車高調キットを軸に構築。スプリングレートは前後23kg/mmをベースに新しいエンジンスペックとのバランスを探っているところで、今後セッティングは変わっていくことになりそうだ。
リヤサスは、レーシングアップライトやスーパーナウのロングロワアームを組み合わせてトレッドを拡大。強度アップとともにジオメトリーの最適化を行っている。
エアロチューンも徹底。フロントのアンダーパネルからフロアをフラット化し、さらにリヤディフューザーによって腹下のエアエアを効率的に後方へ引き出すことでダウンフォースを稼いでいる。
新たに導入したドライカーボン製アンダーパネルは、フルドライカーボンによる逸品だ。フロントのダウンフォース向上が体感でき、タイム更新に繋がりそうな感触だという。
なお、今回取材した筑波アタック時は、マイナートラブルの解決に時間を取られて準備が間に合わず走りも不完全燃焼だったそう。しかし、後日再アタックして見事に自己ベストを上回る54秒796を記録。最速ロータリーマシンの座に一歩近づいたのだ。
スペック
■エンジン:13B-REW(最大ブースト圧1.0キロ/690ps/70kgm)TFRクロスポート加工/ギャレット GTX4088Rタービン/PRO-JAYインマニ/LINK ECU/TFR インタークーラー、ラジエター、オイルクーラー ■燃料:レースガス ■ドライブトレイン:クワイフ シーケンシャルミッションATS クラッチ/OS技研スーパーロックLSD ■フットワーク:エレメントスポーツ車高調(FR23kg/mm)/ap 4ポットキャリパー ■タイヤ:アドバンA050(295/35-18)
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