ドライブ疲れリフレッシュ休憩時の注意点
車中泊がメジャーになってきたこともあり、クルマのなかで快適に寝られるグッズなども多数販売されています。そうした一方、運転中の疲れを癒やすために車内で仮眠を取る人もいますし、大雨などの災害で避難した際に車内で睡眠を取る人もいるでしょう。 そうしたときに注意したいのが「エコノミークラス症候群」と言われるものです。「エコノミークラス症候群」は同じ姿勢を取り続けることで下腿部分の静脈に血栓(血液が凝固したかたまり)が発生。その血栓が巡り巡って肺動脈に入って血管を詰まらせることによって起きる「急性肺血栓塞栓症」のことです。「急性肺血栓塞栓症」が起きると、呼吸困難を起こし最悪の場合は死に至ります。
「車中泊」はいまや立派な「宿泊」! 翌日を快適に過ごせるための「寝床環境」の作り方6つ
座ったままの休憩は長く続けない
この「エコノミークラス症候群」は気をつければ予防できる病気です。普通にベッドで寝ているときも寝相のいい人はほとんど動かずに寝ていますが、滅多に血栓はできません(とはいえ、危険性はあります)。 しかし椅子に座ったままの場合は「エコノミークラス症候群」を発症する可能性が非常に高くなります。それは心臓よりも足が低い位置にあって、動かしていないことが影響しています。クルマを運転したり、助手席や後席に乗っているときも同じ状況となることがありますし、車内で仮眠をとるときも同じです。2時間に1度くらいはクルマから降りて歩くことが大切です。
クルマから降りるのが難しいときは、「足の指でグーを作ったり広げたりする」、「足を上下につま先立ちをする」、「つま先を引き上げる」、「ヒザを両足で抱えて安代の力を抜いて足首を回す」、「ふくらはぎを軽く揉む」といった動きをすることでエコノミークラス症候群を予防できると言われています。 水分をこまめにそして十分に取ることも重要です。トイレが近くなるから水分を控えるというのは危険です。トイレに行きやすい場所で仮眠すれば、安心感があるので水分を取ることの不安感を払拭できるでしょう。
車中泊でも「フラット寝床」を心がけよう
仮眠ではなく車中泊を行うときは、できるだけフラットな寝床を作るようにしましょう。そしてできれば足が心臓よりも高くなるようにすると、より予防効果が上がります。 エコノミークラス症候群を防止するためのグッズとして「弾性ソックス」というものがあります。入院経験のある方は知っているかも知れませんが、運動不足によるふくらはぎのむくみを防止するために履くものです。締め付け感は強くなりますが、装着することでエコノミークラス症候群の予防ができます。弾性ソックスは正しい締め付け圧を得られるものを選ぶ必要があるので、医療機関などに相談して購入することをおすすめします。 エコノミークラス症候群は健康な方も発症するものですが、リスクを高くする既往症というものがあります。以下の既往症や条件に当てはまる方はより一層の注意が必要です。
・糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を持っている人・肥満気味の人・下肢静脈瘤を持っている人・下肢の手術を受けたことのある人・骨折等の怪我をしている人・がんを患っている人・過去に深部静脈血栓症・心筋梗塞・脳梗塞などを起こしたことのある人・経口避妊薬を内服している人・妊娠中または出産直後の人
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みんなのコメント
足が痺れたら、仮眠の終わりという意味も有るんだろうね?