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いよいよ新型ステップワゴンの価格判明で先代ユーザーが考える! 果たして新型は売れるのか!?

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いよいよ新型ステップワゴンの価格判明で先代ユーザーが考える! 果たして新型は売れるのか!?

 先週2月4日からホンダカーズディーラーで新型ステップワゴンの先行予約受付がいよいよ開始された。新型ステップワゴンの価格はエアーのガソリン車が299万8600円(2WD)/324万600円(4WD)、ハイブリッド車が338万2500円(2WD)で、スパーダのガソリン車が325万7100円(2WD)/347万7100円(4WD)、ハイブリッド車が364万1000円(2WD)。

 プレミアムラインはガソリン車が346万2800円(2WD)/365万3100円(4WD)、ハイブリッドが384万6400円(2WD)。これ以外に8人乗り仕様で金額が異なるほか、オプション装備や諸費用が加算された価格が総支払額となる。

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 ライバル車である新型ノア/ヴォクシーとの価格差などから新型ステップワゴンは果たして売れるのだろうか? 先代型ステップワゴンのオーナーだった国沢光宏氏が予想する!

文/国沢光宏、写真/奥隅圭之、中里慎一郎、ホンダ、トヨタ、ベストカー編集部

■ADASで先代ステップワゴンは先代ノアに対して優勢だった

全国のホンダカーズディーラーで先行受注が始まっている新型ステップワゴン。写真はSPADAだが、ライバルの新型ノア/ヴォクシーとの対決はどうなる!?

 奇しくもガチンコのライバルとなる新型ノア(以下ヴォクシーを含む)と新型ステップワゴンが「ほぼ」同じタイミングで登場してきた。まず、ここで従来型の販売台数を見ると、ノアの圧勝! 2021年はノア12万6780台に対し、ステップワゴン3万9247台で3分の1というイメージ。

 一方、クルマのハード評価をすると圧倒的にステップワゴン優勢だったと思う。実際、私も買いましたから。

国沢氏が購入した先代ステップワゴンの初期モデルは2015年に登場。この後、2017年に実施されるビッグマイチェンで大幅なフェイスリフトを受けることになる

 先代ステップワゴンのどこがよかったか? こらもうADAS性能が圧倒的にステップワゴンです。先代ノア、最後までADASのセンサーは赤外線レーザー+低解像度カメラという2世代前のシステムを使っており、歩行者を検知できないタイプ。

 ステップワゴンはレーダー+カメラを使った1世代前のシステムだから、歩行者に対する自動ブレーキもかけた。アダプティブクルーズコントロールだって圧倒的にステップワゴン優勢。

 ハード面の比較をすると、実用燃費を除く動力性能や乗り心地、ハンドリングなどなど、すべての分野においてステップワゴンに軍配を挙げられた。だからこそ専門家の端くれだと思っている私は迷うことなくステップワゴンを選んだのだった。

■デザインの地味さが先代ステップワゴンの弱点?

 けれど、皆さんノアを選んでいる。なぜか? デザインでしょう。先代ステップワゴン、遠くから見たら軽自動車のようなシルエット。存在感なく地味でした。

先代ステップワゴンはテールゲートに右横開き式のサブドアを備えた「わくわくゲート」も新機軸として採用されていたのだが……

 今やミドルクラスのミニバンといえども、価格は300万円を軽く突破する。そのくらいのお金を出せる人って、やはり元気いいんだと思う。となれば地味なステップワゴンより、存在感のあるノアを選ぶということなんだろう。

 私のステップワゴンも2年間くらいで手放したが、最大の理由は自分のクルマとして使っていたヨメさんが「何か面白くない」と乗り替えを迫ってきたからです。

■ほぼ同装備のグレードで新型ノアより200円安い価格設定に

ホンダは新型ステップワゴンを新型ノア/ヴォクシーとほぼ同じ価格に合わせて出してきた。その結果はどうなるのか?

 長い前置きになった。新型ノアと新型ステップワゴンを比べたらどうだろう? 興味深いことに価格は後出しのホンダがトヨタに合わせてきた。先行発表された新型ノアの価格をキッチリ分析した模様。

 新型ノアの『ハイブリッドG』(338万2500円となる新型ステップワゴンハイブリッドのベース車両と同じような装備内容のグレード)を見ると332万円。

 ノアの場合、電動スライドドアが助手席側だけ。オプションで右側を付けると6万2700円高くなるため、338万2700円になる。ホンダ陣営としちゃ「200円安い」なんだろう。ホンダの国内営業、新型ノアの価格や装備表を入念にチェックし、200円でも安くしようと頑張った。したがって標準的な装備内容を持つグレード同士だと、ほとんど同じ金額だと考えてよかろう。

 とはいえこのクラスのミニバン、珍しい装備などあれば欲しくなってしまう傾向。トヨタのディーラーに話を聞いてみたら、「新型ノアを契約していただくお客様は皆さん、367万円の最上級グレードを選んで『チームメイト』と呼ばれるレベル3に近い運転支援機能+自動駐車システムやブラインドスポットセンサー、10.5インチ12スピーカーのフルAVを選びます」。合計412万円ほどになりますね。

 ステップワゴンの最上級グレードはオーディオなしで384万6700円。ディーラーオプションの画面が大きいオーディオ付けると400万円を突破してしまう。これまた同じくらいの金額になると考えていい。

 その場合、新型ノアのほうが「使わないけど面白い」装備満載となる「スマホで駐車できる自動運転」とか「ドライバーカメラを含むほとんどハンズフリーのクルーズコントロール」も付く。

■新型のADASはノアが優勢に

新型ノア。国沢氏は、ADAS性能において新型ステップワゴンを歩行者回避機能などで大きく引き離しているという

 歩行者回避機能の自動ブレーキシステムを含むADAS性能は、新型ノアのほうが明らかに上。圧倒的に劣っていた先代を考えたら格段の進化だ。特に週末や通勤時の渋滞で圧倒的な効能を発揮するハンズフリーは、MIRAIで56万円もするシステムに近い。居眠り運転警告装置だって付く。私なら安全を考え、新型ノアを選ぶ。やはり事故は起こしたくないです。

 デザインについていえば、ネットの反応など見たら新型ステップワゴンの評価も高い。けれどネットのコメント書く人って「街のヒョウロンカ」が多く、クルマを買ってくれない傾向。

 方や新型ノアはネットの反応こそステップワゴンと同じくらいながら、ディーラーはお客さんで賑わってます。皆さん、スタイルに飛び付いているそうな。初期の手応えから新型ノア圧勝の雰囲気。

 そもそもホンダというメーカー、トヨタを意識し、そればかりか価格まで合わせるようなクルマ作りをしたってお客さんは振り向いてくれないと思う。過去のホンダ車で売れたのは、トヨタがホンダのマネしたクルマ作りをしてきたような時です。

「試乗したら圧倒的に新型ステップワゴンがよかった!」ということでもないかぎり、厳しい戦いになってしまうと考える。

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みんなのコメント

105件
  • ステップワゴンはエアーをスパーダの廉価版扱いにしたから苦戦するかもね。
    外観はエアー、中身はスパーダが良かったのに・・・。
  • 小手先の化粧直しして、高級感を演出し、オデッセイのカバーとして価格帯を引き上げてきた。
    ホンダディーラーは、割引も渋い傾向のため、かなり厳しいと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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