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2代目BMW5シリーズを映像で振り返る

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2016年10月に新型が披露されたBMW5シリーズ。世界で活躍するビジネスマンを主なターゲットとするドイツのプレミアムサルーンは、1972年に誕生した初代モデルから数えて、7代目を数える。BMWはその最新型の登場を機に、歴代モデルを紹介する映像を公開。今回はそのなかから2代目5シリーズ「E28」をピックアップして紹介しよう。

「E28」が登場したのは1981年。先進国が経済成長を果たし、オイルショックも経験した後の時期に登場している。エクステリアデザインは従来モデルから大きく変えず、むしろインテリアや機関面の進化が大きかった。

インテリアは、ダッシュボードをドライバーの側に向けたドライバー中心のコクピットを採用。1975年に登場した初代3シリーズにも通じるこのレイアウトはその後、長期にわたりBMWの標準的コクピットデザインとなっている。

シャシーも徹底的に見直された。これは主にオプションで用意されていたABSの装着に対応するためで、ABS作動時に発生する振動がステアリングに伝わり快適性を損ねてしまうのを防ぐために、レイアウトの大掛かりな見直しを図った。BMWはサスペンション本来の性能確保と振動改善のために複雑化するサスペンション構造を解析するため、当時はまだ一般的ではなかったコンピュータ技術を駆使。また、コンピューター技術は様々な電子部品の設計にも活用された。

エンジンは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2タイプを設定し、それぞれに特徴を与えていた。ガソリンエンジンには、新たにeシリーズを設定。これは通称“イータエンジン”と呼ばれ、今でいう低燃費仕様だった。とはいえ、当時は現代のように排気量を下げて燃費を向上させるのではなく、逆に排気量を上げ、走行時のエンジン回転数を低くして走らせるという発想だった。その結果、イータエンジン搭載の528eは、129hpの最高出力を4250rpmという比較的低い回転域で発生。燃費は標準的なガソリンモデルの528iに比べて9%の向上を達成していた。

一方、ディーゼルエンジンの方は、ガソリンエンジンに匹敵するスムーズさや力強さを達成するため、当時一般的だった4気筒ではなく、6気筒を採用。そのエンジンを搭載して1983年に登場した524tdは、最高速度180km/hを達成し、“最速ディーゼル”の座をほしいままにしている。

E28は、1988年までの約7年間で累計722,000万台を生産し、3代目「E34」へとバトンタッチした。

関連動画:
初代5シリーズ(E12)
https://www.youtube.com/watch?v=UFJwxJpoemU

3代目5シリーズ(E34)
https://www.youtube.com/watch?v=yUuow8JWKrU

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