キング・オブ・スーパーカー「カウンタック」
プロトタイプであるランボルギーニ「カウンタックLP500」は、1971年に発表され、マルッチェロ・ガンディーニによるその前衛的なボディデザインと、パオロ・スタンツァーニが編み出した独特なパワートレインの搭載方法など、数多くの話題を振りまいた。この、キング・オブ・スーパーカーであるカウンタックの現在のオークションマーケットでの評価をレポートしよう。
1億4400万円!! 精巧なランボルギーニ「ミウラ・イオタ」はミツワによって輸入され日本にあった個体でした
プロトタイプは5リッターだった
ランボルギーニは当初、カウンタックに5L仕様のV型12気筒エンジンを搭載しようと計画していたことは、その車名の末尾にLP500(5Lエンジンを縦置きミッドシップする)の文字があったことからも明らかだった。
しかし、発表から2年近くの時を経てようやく完成したプロダクションモデルのカウンタックには、おもにエンジンルーム内の熱対策の問題から、前作のミウラと同様に4L仕様のV型12気筒エンジンを搭載することが避けられなかった。
車名はカウンタック「LP400」へと変更され、最高出力は375psに。1978年にはそのマイナーチェンジ版となる「LP400S」が派手なオーバーフェンダーを採用して誕生するが、V12エンジンの最高出力は353psにまで低下してしまった。
今回RMサザビーズのアメリア・アイランド・オークションに登場した「5000S」(LP500S)は、そのLP400Sの後継車として1982年に登場したモデル。車名からも想像できるように、ランボルギーニはついにここでそもそもの計画であった5L仕様のV型12気筒エンジンを、カウンタックのエンジンルームにインストールすることに成功したのだ。
そのエンジンに5速MTを直列に接続し、通常のフロントエンジン車とは前後逆方向にパワートレインを搭載するという手法は、もちろんこれまでと変わらない。最高出力は最初のLP400が掲げた375psにまで復活を遂げ、その発生回転数も1000rpm低くなった。ちなみにこのより扱いやすいカウンタックは321台が生産されたのみである。
超有名人がオーナーだったりすると価値も上がる!?
出品車の5000Sにはさらなるストーリーがある。そもそも321台の5000Sの中で、アメリカに輸出されたモデルはRMサザビーズの調べによればわずか38台。中でもこのモデルが特に注目を集めているのはそのファースト・オーナーが、アメリカン・フットボールの世界では殿堂入りを果たしている、シカゴ・ベアーズにおいて13シーズンをプレーした名選手、ウォルター・ペイトン氏だったところに直接の理由がある。
史上最高のフットボール選手とも讃えられる氏が、1984年にキャリア通算のラッシングヤード記録を更新した時、彼のスポンサーのひとつだったKangaROOS社が新車で贈った5000S。それが今回の出品車にほかならないのだ。
当時のKangaROOS社の広告には、ペイトン氏とこの5000Sがともに映った写真も採用されたことがあるという。
ペイトン氏は1987年までこの5000Sを所有。その後テキサス州などのオーナーの手をわたり、今から約10年前にはドイツの新たなオーナーによってフルレストアが行われた記録が残っている。
エンジンの完全なオーバーホールとリビルト、ボディカラーはブルーからブラックに、インテリアもブラックにブルーのパイピングが施されたものにこの時改められているが、ペイトン氏が所有していた頃の、ブルー・アカプルコのボディカラーとシャンパン・ゴールドのインテリアカラーは、ランボルギーニではわずか2台しか製作履歴のない貴重な仕様だったという。
2022年、さらにランボルギーニ・コペンハーゲンでエンジンとギアボックスの整備を受けた後、このモデルは再びアメリカへと逆輸入。出品者である最新のオーナーによって、さらにバッテリーや塗装の修正などのメンテナンスが施された。これらのヒストリーやコンディションの良さは評価され、アメリア・アイランド・オークションでは入札が繰り返されたものの希望落札価格には届かず、流札という結果になってしまった。
ちなみに現在でもこのモデルは、RMサザビーズのプライベートセールで、65万ドル(邦貨換算約8560万円)のプライスにて販売中となっている。
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