WRC(世界ラリー選手権)で9度のチャンピオン経験を持つセバスチャン・ローブ(M-スポーツ・フォード)は、1月20~24日にかけて行なわれた2022年開幕戦となるラリー・モンテカルロで通算80勝目をマークした。セバスチャン・オジェ(トヨタ)を抑えて勝利した今回のイベントはキャリアの中でもベストな瞬間のひとつだと彼は語った。
ローブは今回、ラリー・モンテカルロにスポット参戦という形で参加。しかしながら彼は序盤から速さを見せると、オジェと優勝争いを繰り広げ続けた。
■ラリー・モンテカルロ:レジェンド同士の激戦をローブが制す! 通算80勝目をマーク
競技2日目には4ステージを制して総合トップに立ったローブだったが、3日目にはオジェが逆転。一進一退の攻防を繰り広げる彼らは、最終日に21秒差でローブがオジェを追う形で向かった。
そして最終パワーステージ前となるSS16で、オジェはパンクに見舞われタイムをロスし、ローブが首位に。さらにパワーステージでも、オジェはジャンプスタートによって10秒のペナルティを科されてしまった。
最終的にローブがオジェに対して10.5秒の差をつけて総合優勝を達成。WRC史上最年長となる47歳での勝利となった。
ローブはこの勝利を「信じられない」と語りつつ、年をとったドライバーであっても、ハイレベルなパフォーマンスを発揮できることを証明するものだと誇った。
「本当に、自分にとっても信じられないようなことだ」
ローブはmotorsport.comにそう語った。
「素晴らしいラリーだった。ここに来た時は予想もしていなかったから、またこうしてリズムに乗れたことが嬉しいよ」
「マシンのフィーリングは凄く良かったし、ドライブしていて凄く良い感覚だった」
「セブ(オジェ)とは週末を通じてとても激しい争いになった。金曜日は僕が速かったけど、土曜日は彼が信じられないほどの速さを見せてきた。でも今日は僕らがラリーを制したんだ。ただただ本当に素晴らしい瞬間だ」
「前回のチャンピオンシップ優勝はもう10年も前だけど、僕はまだ若いドライバー達と争えるということ、そしてラリーを勝てるということを誇りに思う。最高の思い出のひとつになったよ」
さらに今回のラリー・モンテカルロ制覇は、彼のコ・ドライバーを務めているイザベル・ガルミッシュが50歳にしてWRCデビューを果たしたことも、ローブの勝利に華を添えた。
ガルミッシュは数学教師を務める傍ら、コ・ドライバーに挑戦。そして今回、女性コ・ドライバーとしては、1997年のファブリツィア・ポンス以来の勝利を果たした。
「今日私の身に起きたことは、素晴らしいことだと思います。WRCでモンテカルロをセブと初めて走ったことはとても嬉しいですし、信じられないことが起こりました」
ガルミッシュはmotorsport.comにそう語った。
「もしかしたら、人生で最高の日だったかもしれませんね」
なおローブとガルミッシュが、2022シーズン中にさらに別のWRCのイベントに参戦するかどうかは、まだ決まっていないようだ。
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みんなのコメント
47歳でこの集中力・体力・テクニック
レジェンドでは無く
スーパーレジェンドだ!
凄いとしか言いようがないです。