積算1万866km CR-Vの車内の音環境
text:Mitch McCabe (ミッチ・マッケイブ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
9本のスピーカーとサブウーハー。デジタルイコライザー。木目調のパネルと、ゆったりしたレザーシート。ホンダCR-V ハイブリッドの静かな車内は、さながら、ちょっとしたレコーディング・スタジオのようだ。
実際、CR-Vでは、動画配信用の音声を収録することがある。ホンダのロードノイズや風切り音を低減する取り組みは、AUTOCARの仕事効率の面でも、大きなプラスになっている。
積算1万1268km マウンテンバイクを積んで山へ
夏が過ぎようとしている。外は涼しく、雨が降っている。マウンテンバイクへ乗るのには、悪くない天気だ。SUVに乗るのにも、丁度いい。
グローブとヘルメット、着替え用の服、ほとんど味のしないシリアルバーをバッグに詰めて、CR-V ハイブリッドに積んだ。
リアハッチを開けると便利な位置にレバーが付いていて、リアシートを簡単に倒せる。広大で平坦な荷室空間が誕生する。
最近のクイックリリースというメカが付いている自転車は、簡単に小さく分解できる。前輪を外し、サドルを下げる。あっという間に、泥の残ったマウンテンバイクをCR-V ハイブリッドの荷室に積み込めた。荷室の開口部に段差もなく、積み降ろしも楽だ。
リアガラスだけでなくミラーにも熱線が入り、冷えた朝でも曇る心配はない。フロントガラスもクリアなまま。
知的な四輪駆動システム
多くのサイクリストは、日曜日の朝に活力が溢れている。でも筆者の場合はビデオ撮影をこなし、4杯目のコーヒーを飲んだ後くらい。つまり、そんなに元気ではない。
午前10時半に、マウンテンバイクを楽しめる目的のスポットへ着いた。駐車場にはすでに、フォルクスワーゲンのバンや、ランドローバー・ディフェンダーが並んでいる。朝の9時前からはいるのだろう。
駐車場で空いている場所は、凸凹なエリアだけ。水たまりもひどい。長期テストのCR-V ハイブリッドには、知的な四輪駆動システムが付いている。一番グリップの効いているタイヤへ、より多くのパワーを分配することが可能だ。
筆者はゆっくりと水たまりを進む。チーターが獲物へひっそり近づくように、地面に4本のタイヤを伸ばし、EVモードで音も立てずに走る。
英国ホンダは先日、前輪駆動のCR-V ハイブリッドを貸し出してくれた。山の泥だらけの駐車場なら、四輪駆動のトラクションと比べると、差があるはず。
ハイブリッドの電気モーターが生み出す即時的なトルクは、停止状態から勢いの良い発進加速を与えてくれる。路面が滑りやすい雨の日では、前輪駆動のCR-Vは舗装路でもトラクションが不足する場合があるとわかった。
温かい山小屋のような安心感
といっても、CR-V ハイブリッドはコーナーを攻め込むようなクルマではないから、多くのドライバーは気づくことはないかもしれない。もし試せば、車重やトラクションの掛かり具合の違いを体験できるだろう。
燃費では、前輪駆動の方が有利。利用する環境で、前輪駆動か四輪駆動かは、よく考えて選んだ方が良い。冬場に雪が積もる不整地を走るなら、四輪駆動の方が安心感は高い。
数時間マウンテンバイクを楽しんで、CR-V ハイブリッドの車内に戻る。まるで1日冒険した後、温かい山小屋へ戻ったような気分になった。
泥を拭き取ったマウンテンバイクは、荷室に再びピッタリ収まった。汚れた服を着替えて、レザーシートに深く腰掛け、静かに自宅へ戻る。豊かな日曜日だった。
テストデータ
気に入っているトコロ
ヒーター内蔵のミラー:突然冷えた朝でも、安全に運転できる。
気に入らないトコロ
トノカバーを仕舞う場所:大きなトノカバーを収納できる場所があれば、なお良い。
テスト車について
モデル名:ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)
新車価格:3万4470ポンド(455万円)
テスト車の価格:3万5320ポンド(466万円)
テストの記録
燃費:15.7km/L
故障:なし
出費:なし
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みんなのコメント
この前、やっとハンドルヒーターとリアシートヒーターが付いたぐらいで、いまだにシートベンチレーションも付いてないし。
日本版だけ、ナビが後付けのやっすい奴だしで、もう売る気ないなら出すなってレベル。