【MotoGP】マルケス、ホンダ最終戦でスプリント3位「これが感謝を伝える最善の方法」決勝もトップ5狙う

　MotoGP第20戦バレンシアGPのスプリントレースで、マルク・マルケス（レプソル・ホンダ）は3位を獲得。今季限りでホンダを離れるマルケスは、これがチームに感謝を伝えるベストな方法だと語っている。

　マルケスは10月にホンダ離脱とグレシーニへの移籍を発表。11年間と長く在籍してきたホンダでのラストレースをバレンシアGPで迎えている。

　今年は非常に苦しいレースが続いているマルケスとホンダだが、バレンシアGPではマルケスが好調で、スプリントレースでは表彰台争いを展開。ホルヘ・マルティン（プラマック）やブラッド・ビンダー（KTM）と争い、最終的に3位フィニッシュとなった。

　雨で赤旗終了となった日本GP決勝以来の表彰台となったマルケスは、スプリント後の感情を次のように明かしてくれた。

「自分の感情をコントロールしようとしていたんだけど、表彰台のところにきて、皆の顔を見た時に感情の制御がかなり難しかった。それが本当のところだ」

「確かに、これはスプリントレースに過ぎないんだけど、今週末は僕の100％を発揮しようとしているんだ」

「予選では9番手になってしまって、決勝がより厳しくなったから残念だった。でもこうやるのが、僕の夢の実現を助けてくれた全ての人に感謝を伝えるための最善の方法だったよ」

　これがホンダへの最後の表彰台なのか？　そう問われた際、マルケスは次のように答えた。

「さっきも言ったけど、コース上こそがたくさんの感謝を伝えて、プレゼントを贈る事のできる場所なんだ。そしてベストなプレゼントは、やはりコース上での結果だ」

「皆僕のことは分かっていると思うし、（クルーチーフの）サンティ・エルナンデスはレース前に『気をつけて。分かってると思うけど、リスクを負いすぎるな。とにかくフィニッシュしてくれれば、その結果を皆嬉しく思うんだ』と言ってくれていたよ」

「明日はレースを完走したいと思っている。でももう一度ベストを尽くすつもりでもあるんだ」

　マルケスはバレンシアGPでの好調さについても尋ねられたが、よりリスクを負ったこと、そしてここ数戦をかけて自信を築いてきたことが背景にあると語った。

「僕が好きなサーキットだということ、そしてリスクをより負ったことやモチベーションの組み合わせだろう」

「シーズン中盤にはモチベーションを保つのが難しかったのも事実だ。何度もクラッシュしていたしね。それでカタールで話したけれど、目標はレースを完走して自信をつけることだった。仮にカタールでクラッシュしていたら、ここにも自信の低い状態で挑んでいただろう」

「マレーシア、カタールと僕は自信をつけてきた。そしてここでアタックしたんだ。アタックしたときには、何だってできる」

「今日はターン1で2回もほぼクラッシュ寸前だった。でもなんとかフィニッシュできたよ」

「明日も同じように頑張ってみるつもりだ。もちろん、不可能なことはない。レースをフィニッシュしたいと思うけど、同時に目標はトップ5に入ることだ」

「トップ5が目標なのは、全てが上手くいっているからなんだ」