F1、イスラエル・ガザ紛争は「アブダビGPへの影響ない」とチームに説明

　11月24-26日に開催される今季のF1最終戦アブダビGPが、イスラエル・ガザ紛争に対するイギリス外務省（FCO）の最新情報を受けて中止される可能性があると噂されているが、F1はその可能性を否定し、影響はないとチームに説明しているようだ。

　10月29日、FCOはアラブ首長国連邦のテロ警戒レベルを更新し、”外国人が訪れる ”場所を含めて無差別攻撃が行なわれる可能性が非常に高いと宣言した。

　FCOは次のように指摘している。

「テロリストは湾岸地域での攻撃を予告する声明を出し続けている」

「これらには居住施設、軍事、石油、輸送、航空などの西側の利益につながる場所や、レストラン、ホテル、ビーチ、ショッピングセンター、モスクなどの混雑した場所への攻撃が含まれている」

「特に公共の場所やイベントでは、高い安全意識を保つ必要がある」

「英国や英国人を標的としているグループや個人を含め、英国の利益や英国人に影響を及ぼすテロ攻撃の脅威が世界的に高まっている」

「常に警戒を怠らないようにするべきだ」

　だがこのテロ警戒レベルの引き上げがイスラエル・ガザ紛争への対応であると誤って混同され、アブダビGPが中止になるのではないかと噂されていたのだ。

　しかしこのテロ警戒レベルは、ドイツやフランス、ベルギー、バーレーンと同じステータスであるため、アブダビGPが中止される危険性が高まったわけではないとF1側は考えているようだ。

　motorsport.comの調べによると、F1はチームやチーム代表に対して、状況を説明したようだ。

　直近では、昨年のサウジアラビアGPが開催された際、FP1中にアラムコの石油施設がミサイル攻撃を受けた。ドライバーたちの抵抗がありながらも、サウジアラビアGPが決行されている。

　また昨年、ウクライナ侵攻を受けてカレンダーからロシアGPが外された他、2011年のバーレーンGPは「アラブの春」に関連する反政府デモのためにキャンセルされている。