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【ID.4 プリウス ラングラー】最近気になる電動化モデル【九島辰也】

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【ID.4 プリウス ラングラー】最近気になる電動化モデル【九島辰也】

新車試乗レポート [2022.12.24 UP]


【ID.4 プリウス ラングラー】最近気になる電動化モデル【九島辰也】
文●九島辰也 写真●VW、トヨタ、ジープ

プリウス 25年かけた回生ブレーキの完成【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】


 モーターを積んだクルマが続々登場しています。もはやガソリンやディーゼルエンジンだけのモデルは希少。その意味では今年フェアレディZの登場は嬉しかったですね。半導体不足で納車は厳しそうですが、こういったモデルが手に入るのはありがたいです。

 そんな今、気になるモデルを3台挙げるならフォルクスワーゲンID.4と新型トヨタ・プリウス、それとジープ・ラングラーアンリミテッド・ルビコン 4xeです。どれもネットで話題です。プリウスの発売はもう少し先ですが、先日プロトタイプを走らせる機会があったので、実車を拝んできました。悪くないです。


フォルクスワーゲン ID.4
 ではまずフォルクスワーゲンID.4ですが、これは完全な電気自動車となります。いわゆるBEV。バッテリー・エレクトリック・ビークルです。プラットフォームはMQBのEV版MEBとなり、彼らはそれを使ってコンパクトカーのID.3をつくり、第二弾としてこのSUVのID.4を市場導入しました。コンパクトカーとSUVというフォルクスワーゲンらしい戦略です。ちなみに、この後はSUVクーペのID.5、中国向けのミディアムSUVのID.6が発売され、最近はID.Buzzという名のミニバンがお披露目されました。IDシリーズは拡大の一途です。

 日本で販売されるモデルは2種類のバッテリーサイズが用意されます。グレード名はID.4プロ・ローンチエディションとID.4ライト・ローンチエディション。馬力は前者が204ps、後者が170psを発揮します。要するにスタンダードとスポーツといったところ。それに合わせタイヤサイズは20インチと18インチに差別化されます。ただ、最大トルクは同じです。

 気になる航続距離はID.4プロ・ローンチエディションが561km、ID.4ライト・ローンチエディションが388kmとなります。バッテリーの容量で変わりますが、ここは長い方がいいですね。リアルに長距離出かける時もそうですし、精神的にも安心です。

 それじゃ実際に走らせた感想ですが、ID.4プロ・ローンチエディションはとても速い。いわゆるモーターの加速で周りの景色を置き去りにする感覚です。それでもトルクの立ち上がりはそれほど急激ではないので、ガソリン車から乗り換えても自然なフィーリングは残ります。そこはチューニング次第なので、フォルクスワーゲンのテイストなのでしょう。アウディに通じるところがあります。

 ハンドリングはとても素直で、変なクセはありません。パワステが軽すぎないのもいい印象。それにロングホイールベースのボディはしっかり追従します。リアのマルチリンク式サスペンションが高い横剛性を発揮。個人的に好きなゴルフの走りにも似ています。この安定感は、プロペラシャフトが無く、その位置に低くバッテリーを敷くことで低重心になった恩恵がありそうです。


トヨタ プリウス
 次に新型プリウスですが、これはデザイン一点突破と言っていいでしょう。リアドアのノブを隠すことでまるで2ドアクーペのようなフォルムになりました。サイドウィンドウは上下に狭く、リアフェンダーが膨らみます。

 パワートレインは1.8リッターハイブリッドと2リッターハイブリッドが選べます。後者はこのデザインに通じるスポーティな走りを見せます。実際に少しだけサーキットを走らせましたが、ヘアピンの立ち上がりなどかなり頼もしかった。パワフルです。それに、追ってプラグインハイブリッド車が追加されるので、走りはよりスポーティになるのは明らか。その点からして、このデザインは乗る人を選ぶかもしれません。新しく乗りたいと思う人と、卒業するユーザーが交差するような。まぁ、いろいろ言われていますが、このデザインで発売に漕ぎ着けたことは「あっぱれ!」だと思います。


ジープ・ラングラーアンリミテッド・ルビコン 4xe
 最後にジープ・ラングラーアンリミテッド・ルビコン 4xeですが、これには驚きました。確かに数年前こんなモデルが出るという製品スケジュールを聞いた記憶はありますが、実際に発表されると「ついにその時が来たかー!」という気分です。

 パワーソースは2リッター直4ターボエンジンと2つのモーターの組み合わせとなります。モーターはエンジン始動用とEV走行&加速アシスト用に分けられます。走行モードは「ハイブリッドモード」、「EV走行モード」、「e-SAVEmモード」のセレクターが装備されます。駆動はRWDと4WDの切り替え可能。4WD走行時は4輪で回生エネルギーを回収するそうです。

 興味深いのはオフロード性能に長けたルビコンのみという設定です。それがどういうメリットを生むのか実車で確認してみないとわかりませんが、グラディエーターと同じ手法ですね。そして値段に驚きます。なんと1030万円。あのラングラーがついに1000万円超え。電動化でメーカーは台数は減っても利益は増えていると言いますが、どうなんですかね。「電動車=高い」という新たなメガティブ要素が浮上してきています。

 というのが最近気になる電動化モデル3台。オールニュー、コンセプト変更、進化版、といろいろですが、系統がバラバラなのがおもしろい。電動化でクルマの進化が予定調和でなくなってきた気がします。

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