■減少しているセダンのラインナップ。長年の人気モデル「スカイライン」の現状は?
長年ユーザーから人気を博している日産の「スカイライン」ですが、昨今ではセダンの人気が下がりつつあります。
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そんな状況のなか、日産の最上級セダンであるスカイラインの購入を検討するのはどのようなユーザーなのでしょうか。
昨今、セダンの生産が減少傾向にあります。
2022年に登場したトヨタの代表的なセダンである16代目「クラウン」でも、クロスオーバーにフォーカスがあたったモデルへと改良されることとなりました。
一方の日産では日本で販売を行っているセダンは「スカイライン」のみです。
日産では元々さまざまなセダンが生産されいました。「フーガ」や「シーマ」、さらには「シルフィ」や「ティアナ」などのラインナップが存在していましたが、現在は生産が終了。
多くのセダンの生産終了や形を形を変えながら存続させている様子からも日本でのセダン人気が低迷していることをあらわしています。
1957年に初代スカイラインが登場しました。登場時はクラス最高出力60馬力の直列4気筒エンジンが搭載され、125km/hの最高速度を誇っています。
さらに足回りにもスポーツカーに採用されていたド・ディオン・アクスルが標準装備される最先端のクルマとしてユーザーからあこがれられる存在でした。
現行モデルの13代目は2013年に登場しました。
13代目スカイラインでは歴代初となる400馬力超えの仕様である「400R」の追加や、国産車で初となる高速道路で手放し運転を可能にする「プロパイロット2.0」をハイブリッド車に搭載するなどさまざまな改良が施されました。
そして、2023年には現行スカイラインから「スカイラインNISMO」が設定され、話題を集めました。
スカイラインNISMOは400Rがベースとなり制作されたモデルであり、NISMOが専用のチューニングなどの改良を行うことで走行性能が向上しています。
NISMOの技術を活かした空力とシャシ技術、NISMO専用のエンジンが組み込まれていて高い走行性能を誇ることも特徴の一つです。
また、スカイラインNISMOであることが一目で分かるような専用のバンパーや知るカバーも装着。エクステリアには細部のパーツまで専用のものが使用されています。
そんなスカイラインですが、現在クロスオーバーモデルなどはなく、セダンのみのラインナップです。
需要が下がりつつあるセダンですが、現在どのようなユーザーがスカイラインを購入するのでしょうか。
関東圏の日産販売店担当者は次のように話します。
「セダン人気の低迷は感じております。
スカイラインを購入される人は、昔からセダンを好んでいるユーザーやスカイラインを長年好まれているお客様が多い印象です。
『セダンはやっぱ昔から変わらずカッコいい』、『スカイラインは昔からあるから信頼もあるし、性能も高いから良い』などの声を頂きます。
グレードでは『GT Type SP』が人気です。
実際に購入をされるお客様からは『価格もちょうど良いし、装備の内容や性能面でみるとSPが魅力的だ』といった声も頂きます。
また、『SUVが流行しているけど、逆にセダンが個性的に見えてきてかっこいいかも』ということで検討される人もいました」
さらに、関西圏の日産販売店担当者は次のように話します。
「スカイラインを購入される人は年配層が多いのですが、若いユーザーもいる印象です。
若年層からは『父親はセダンが好きでよく乗っていたので、それに憧れて自分でも購入したいと思いました』などの声を頂くこともあります。
スカイラインのグレードとしてはベースのGTが人気です。
『初セダンだし、ベースグレードでも隅々まできちんとした装備と性能があるからまずはこれかな』といった声を頂きます」
※ ※ ※
現在ではSUVやミニバンなどが人気を博していますが、そんな中「あえて」セダンを選ぶというユーザーもいるようです。
あと3年でスカイラインも70周年を迎えますが、スカイラインがこのままセダンとしての路線を維持するのか、別タイプとしての販売もあるのか、注目が集まります。
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