ユーロ7でタイヤの粉じんも規制
まもなく、欧州でこれまでで最も厳しい排出ガス規制であるユーロ7が導入される。注目すべきは、マフラーから出るCO2や有害物質だけでなく、タイヤとブレーキから発生する粒子状物質(粉じん)に対する規制値も設定されている点だ。
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タイヤの微粒子については昔からタイヤメーカーも注目しており、ミシュランは過去20年間にわたって研究を重ねてきた。英国のリカルド社も昨年、微粒子の測定方法に関する報告書を発表した。
欧州委員会は今年末までに報告書をまとめ、測定方法とタイヤ摩耗問題全般について検討する予定である。直近では、直径10ミクロン以下の微粒子を指す「PM10」の排出量を3mg/km(1km走行あたり3000分の1グラム)に制限するという提案がされた。
10ミクロンとはどのくらい小さいのか? わかりやすく比較すると、人間の髪の毛の直径は50~60ミクロンである。小さければ小さいほど潜在的な影響力は大きくなり、超微粒子(PM0.1)は人間の呼吸器系に深刻なダメージを与えるとされている。
規制するのはいいとして、これほど小さいものをどのように測定するのだろうか? 方法の1つが “大型掃除機” だ。ミシュランは、吸引機と2段階の測定システムを使ってタイヤの微粒子を測定するという、シンプルな方法を発表した。
まず、テスト車両の前方から空気を吸い込み、花粉や工場から出た煤(すす)など大気中の微粒子を測定する。次に、これをタイヤの真後ろから採取した微粒子サンプルと比較する。
採取された微粒子は、車両後方に牽引される濾過システムに入る。ここで10ミクロンから6ナノメートル(1ナノメートルは1メートルの10億分の1)の粒子を捕捉する。
次に行われるのは分離で、熱分解プロセスによってフィルター内の粒子の発生源を特定し、タイヤ粒子を分離する。最後のサンプリング段階で、サイズ別に粒子の割合を定量化する。
ミシュランによれば、タイヤから直接採取されるPM10は1%未満、PM2.5は0.6%未満であり、粒子の50%がタイヤゴム、残る50%が鉱物と路面物質の混合物だという。タイヤの摩耗によって発生し、空気中に浮遊している粒子(エアロゾルと呼ばれる)は平均してPM10が1.3%、PM2.5が0.16%とされる。
ミシュランは測定装置の仕組みを他社と共有している。欧州タイヤ・ゴム製造者協会(ETRMA)は、今年から第三者機関と共同で大規模調査を実施する予定である。
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