今年のラリージャパンはスタート前から超絶ドタバタ。新ルールでエンジン降ろすわスーツにヘルメットを直前で購入などなど…とはいえスタート後の調子はよかった、そうあの時までは……。国沢さん2024年反省文を一挙に。25年も我々戦います宣言も!?!?!?
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
まさに「これもラリー」だけど!!!! スタート後は調子よかったものの一転ラリージャパン2024大反省
【画像ギャラリー】あらら根本からポッキリ…折れちゃったドライブシャフト衝撃の姿がコレ(8枚)
■夜間走行のため60万円のライト購入&スーツにヘルメットも……スタート前からドタバタ
ボンネットに装着したライトポッド約60万円也!!
人生長いと、厳しい思いをすることが何度かある。直近の10年で一番の「思い出すのもイヤ!」は瞬時も迷う余地無く「WRCジャパンであっという間にリタイアしたこと」でございます。
個人レベルでWRCに出場するの、なかなか難しい。なんせお金掛かります。エントリーするだけでおよそ100万円。ホテル代100万円。食費や移動費などで100万円。さらにサービス費用だって必要。
車両の準備もタイヘンだ。私の車両はWRCカテゴリーのため、毎年安全面などで変更がある。今年なんか日本ばかりか、東洋で走っているクリオのラリー5って私のクルマだけなのに「イコールコンディションを保つため」という理由からエンジン降ろしてエキゾーストマニフォ-ルドの封印を義務づけられた。その他、2024年は夜間走行があるため、60万円するライトポッドを装着。
さらには自動消火器のサイズが2024年から大きくなったということから交換で30万円。やはり2024年から義務づけのハイブリッド車用消火器が必要で10万円等々、越えても越えてもハードル出てくる。幸い2024年はベストカーと組んで出場になったため、チーム運営はベストカーWeb編集長の塩川君が切り盛りしてくれ、サービス関係はサンコーワークスの喜多見さんが「任せてね!」。
おかげさまで背負う荷物はずいぶん減った。それでもラリー前日の車検でレーシングスーツやヘルメットを新調を余儀なくされ(30万円以上の出費)、最後までドタバタ。やっと走れることになり、シェイクダウンと豊田スタジアムで行われたスーパーSSを迎えた時は大半のエネルギーを使い果たした感じ。というか塩川君と喜多見さん居なければスタートすら出来なかったと思う。
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■超絶調子よく走れたいや矢先にトラブル!! こりゃ悔しいぜ……
元気よくチームに見送られた矢先に……。これもラリーです、、、
一方、でございます。シェイクダウンもスーパーSSも昨年より圧倒的に乗れている! トリッキーなコースコンディションは昨年と同じながら、クリオのラリー5の特性が解ってきたし、ダンロップタイヤを上手に使えるようになった。タイムだって上々。準備の苦労が吹き飛ぶ感じ。ラリージャパンも3回目にして納得いく走りが出来るかもしれませんね、と思った次第。
本格的にラリーが始まった金曜日の1本目。伊勢神トンネルという名物のあるSSだ。走り出しから上々。木原さんのペースノートはバッチリ! コースコンディションの変化にもしっかり対応出来ている。スタートから3~4kmはウエット路面が混じる上、タイヤも暖まらず難しい。滑りまくりながら、これまた上手に切り抜け、タイヤは温まり路面もドライになりつつある。
さすがラリーマシン!! ノーマルと比較するとこんなにサイズが違うのです
ギャラリーコーナーでは2カ所ともキッチリブレーキターンが決まり、楽しくなってきた瞬間、何かが起きた。最初はパンクだと思った。右と左のコーナーで特性が違うし、アクセル踏んでもブレーキ踏んでも真っ直ぐ走らない。木原コドラも感じており、タイヤ交換をすべく安全な場所に停止。飛び降りて確認したらパンクしてない! となればドライブシャフトか?
もし折れていても修理出来ない。何度かゴールまでクルマを持って行って考えるしか無いため、できる限り頑張る。されど2kmくらい走って万事休す! 走行継続を断念し、伊勢神トンネルの手前でコース外に出る。後続者に『OK!』を出すなど、必要な措置をしながらサービスに連絡。状況を伝えると「交換する部品がない」。最悪、これで私のラリージャパンは終わる。されどあまりにも想定外だったため、実感沸かず。
チームがサルベージに来てくれ、サービスに戻る道すがらも実感沸かない。長い頃ラリーをやってきたけれど、こんなリタイアは初めて。少なくとも私にミスがあると思えないですから。やがて使っていたドライブシャフトが不良品で(1回目の対策品も不良で2回目の対策品が出ていたことが後で判明)、ドライ路面でタイヤ暖まった途端、金蔵疲労でも無く突如破断したことが解るのだけれど、それでも頭の中は納得出来ない。
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■未だ納得できず、、、25年も挑戦あるのみ!!!!!!
リタイア直後から徐々に悔しさが大きくなってきており、翌週になっても悔しいまんま。そればかりかこれを書いている12月28日の夜になったって納得出来ていない。
人生こういう体験をすると、ラリーやレースで泣いた人の気持ちや、さらにモータースポーツ以外の競技で挫折した気持ちも理解出来る。物書きにとって案外大切な体験なのかもしれません、と前向きに考えられるようになるのはいつか? そんな自動車ヒョウロンカですが2025年もよろしくお願いします!
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みんなのコメント
例の走行妨害した横浜ナンバーのワゴンの件はその後どーなった?
なんのお咎め無し…にしたらそれこそ重大な反省点になるでしょう。
厳格な対応をしなければ国際的にも「日本では何しても許される」となりますよ。