■モチーフはランクルシリーズのご先祖「FJ40」!
2024年10月30日、トヨタの米国法人は「SEMAショー 2024」に出展予定の新型「ランドクルーザーROXコンセプト」について、公式YouTubeチャンネルにおいて世界初公開しました。
どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】めちゃカッコいい! トヨタ新「ランクル“ROX”」を画像で見る(30枚以上)
自動車カスタムの祭典としてアメリカで例年開催される「SEMAショー」ですが、今年2024年は11月5日から4日間行われる予定です。
米国内外の自動車メーカーやパーツメーカーが出展しており、トヨタも毎年さまざまなカスタムモデルを公開して話題を集めています。
そして今回、イベント直前に米国トヨタの公式YouTubeチャンネル「Toyota USA」で公開されたカスタムモデルが、「CALTY ランドクルーザー ROXコンセプト」(以下、ランクルROX)です。
オープントップのコンセプトモデルで、ベースは米国で発売されたばかりの新型「ランドクルーザー」(日本名:ランドクルーザー250)です。
ランドクルーザーシリーズの歴史的なモデルであり、米国でもヒットしたオープンモデル「FJ40」をモチーフに開発されました。
ランクルROXを手がけた、米国のトヨタデザインスタジオ「キャルティ デザイン リサーチ」チーフデザイナー、アダム・ラビノウィッツ氏は、次のように話します。
「これまでのランドクルーザーの歴史のなかには、オープンエアモデルの伝統があり、過去モデルのなかには“トップレス”の仕様(FJ40)も存在します。
ただスケッチを手掛けたチームメンバーは、意図的にそうした伝統と結び付けていたわけではなく、感情的に結びついただけでした。
こうしたオープンエアのアイデアと、オープンストレージ(開放されたピックアップトラックのような荷台)が必要だという初期のコンセプトがあり、ランクルROXに落とし込んでいきました」
製作は、ミシガン州にある米国トヨタの研究開発本部でおこなわれています。
ランクルROXは、ソフトトップが後部まで完全に開く「ワイドオープンパノラマルーフ」を採用するため、作業は車体のほぼ全域に及んでおり、大規模な改造であることがわかります。
ランドクルーザー本来の優れた機能性を維持するため、Cピラーのロールバーのような部材追加をはじめとする補強の様子が紹介されていました。
※ ※ ※
アダム・ラビノウィッツ氏は、今回のプロジェクトは非常に困難な取り組みだとしながらも「製造メーカーだからこそできること」と胸を張ります。
また「SEMAが構築するものは、楽しく、速く、そしてそれを成し遂げるための大量の熱意です」と語り、完成に向けた強い意思を伝えています。
なお今回公開された動画は「エピソード1」とされており、ランクルROXの完成に向けた工程については、今後公開される“続編”に紹介されるものとみられます。
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