ランボルギーニは、8月18日にモントレー・カーウィークにおいて、2028年に登場する第4のモデルを予見させるコンセプトカー「Lanzador(ランザドール)」を発表した。
1,000馬力超は当たり前!?
ランザドールは、「グランツーリスモ 2+2」というコンセプトのBEV(バッテリー電気自動車)だ。前後に各1基のモーターを搭載したAWDで、最大出力は1360馬力に達する。
2023年に1,000馬力の壁を超えた「レヴエルト」(V12NAエンジン+3モーターで1,015馬力)を一気に300馬力以上も上回るランザドールのハイスペックは、電動化へと大きく舵をきったこの時代だからこそ成し得たのだろうが、これまでICE(内燃機関)の時代に徐々に最高出力の水準を高めていった時代の伝統が軽くあしらわれているような感があり、少し寂しさも覚える。
しかしながら世界を見渡せば、「ピニンファリーナ・バッティスタ」の1,900馬力や「リマック・ネヴェーラ」の1,941馬力、「ロータス・エヴァイヤ」の2,039馬力など、BEVの高性能化はとどまる事を知らない。
ランボルギーニ流のデザイン解釈
ランザドールは、これまでの市販車にない特異なスタイルのクルマだ。言うなればSUVとスーパーカーを足して2で割ったような形だ。グランドクリアランスを十分に確保しながらも、ドアガラスの天地方向はレヴエルトや「ウラカン」のように薄い。
床下にバッテリーを敷き詰めるBEVでは、「レヴエルトのような地を這うような低さは無理だけれど、SUVは既にウルスがある」ことから、その中間のスタイリングをランボルギーニのデザイナーが導き出したのかもしれない。
同じイタリアブランドで、ついにSUVを出したフェラーリの「プロサングエ」が大ヒットしているように、このランザドールも世界の富裕層に「新しい4人乗りの面白いクルマの形」として受け入れられるかもしれない。ちなみにフェラーリはプロサングエをSUVではなく、「新しいスポーツカー」だと言っている。
なおフェラーリは、ランザドールの市販版がデビューするより3年も早い2025年に、同ブランド初のBEVを発売する予定だ。
車内にサーフボードも積めるデザイン
ランザドールの写真や動画を見ていると興味深いデザインをいくつか発見した。
まずドアミラーがないことだ。これまでも「レクサスES」や「アウディe-tron」(Q8 e-tron)、ヒョンデの「アイオニック5」や「アイオニック6」、「ホンダe」のようにドラミラーがなくデジタルミラーが標準、もしくはオプションで選択できるモデルはあったが、元々のドアミラーがあった位置にステーが伸びてカメラがあるというデザインが主流だった。
しかしランザドールには、そのようなものは見当たらない。おそらくフロントタイヤ後方の小さなフェンダー上端にあるカーボンパーツの突起の中にカメラが仕込まれている。そのカメラの映像は、Aピラー内側の横長のモニターに表示されるようだ。
室内では、エンジンもトランスミッションもプロペラシャフトも無いBEVならではの「平らなバッテリーの上の自由な空間」というメリットを最大限に活かしたところも見どころだ。
「ENGINE START STOP」ボタンやシフトコントロールスイッチのあるセンターコンソールの下は完全な空洞になっている。USB-C端子が2つ備わる物入れスペースと、運転姿勢を支えるニーパッドが設けられた。機能性の充実だけでなく、外観上もあまりに「すっからかん」だからではないか。
後席乗員にも十分な空間を確保しているように見える。しかも背もたれは前倒しが可能なので、もともと広いラゲッジスペースを拡大することもできる。さらに、余裕ある空間を活かし、4人乗車のままでサーフボードも車内に積める。万が一、収納できない荷物がある場合は、専用のバッグが3つ備わるフランク(ボンネット下の収納スペース)も使用可能だ。
ランボルギーニ独自の空力システム「ALA(Aerodinamica Lamborghini Attiva)」の新アイテムも見つけることができた。それはリヤガラスの脇に「ついたて」のようにせり出すエアブレードだ。リリースによるとドライブモードに応じて作動し、ダウンフォースの増加に寄与するようだ。
車業界の100年に一度の転換期は、スーパーカーメーカーの筆頭であるランボルギーニにも変革をもたらし始めた。2028年に登場する猛牛ブランド初の電気自動車がどのような形やスペック、名前で登場するのか、楽しみにしながら待ちたい。
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