■大排気量・高出力のエンジンを搭載した意外なクルマを振り返る
近年、地球の気候変動の原因として、温室効果ガスの増加が挙げられます。そのため、世界的に二酸化炭素の排出量削減を進めており、自動車メーカー各社も対応が必須の状況です。
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その対応とはパワーユニットの変革で、脱内燃機関を目標としており、最終的には完全な電動化に至るということです。
今後、純粋なエンジン車の減少は避けられず、ハイブリッド車も将来的には淘汰されることも考えられます。
そこで、すごいエンジンを搭載したクルマを振り返り、5車種ピックアップして紹介します。
●ダッジ「ラム SRT-10」
アメリカを象徴するスポーツカーというと、長い歴史があるシボレー「コルベット」ではないでしょうか。2019年に発表された8代目では、シリーズで初めてリアミッドシップにエンジンを搭載する大改革がおこなわれましたが、V型8気筒OHVエンジンは普遍となっています。
このコルベットに対抗して開発されたのがダッジ「バイパー」で、エンジンは8リッターV型10気筒OHVを搭載する、まさにマッスルカーといえるモデルです。
このV型10気筒エンジンは、もともとフルサイズ・ピックアップトラックの「ラム」に搭載されたものをベースにチューニングされました。
そして、2002年に発売された3代目ラムには、2代目バイパーと同じ8.3リッターV型10気筒OHV自然吸気エンジンを搭載する「ラム SRT-10」を追加ラインナップ。
最高出力は507馬力を誇り、最大トルクは712Nmを発揮。トランスミッションは4速ATに加えて6速MTも設定され、この大パワーをバイパーと同じく後輪のみで路面に伝えました。
外観も高性能モデルにふさわしいモデファイが施され、エアインテークを備えたボンネットに、フロントスポイラー、ベッドの後部にリアスポイラーが装着されています。
●ジープ「グランドチェロキー トラックホーク」
ジープはSUVに特化したメーカーで、現在、日本でも好調なセールスを記録しています。
なかでもフラッグシップに君臨するのが「グランドチェロキー」で、性能を極限まで追求してつくり上げたのが「グランドチェロキー トラックホーク」です。
エンジンは6.2リッターV型8気筒OHVスーパーチャージャーを搭載し、最高出力は710馬力と名実ともにマッスルカーといえます。
この強大なパワーに対して足まわりも強化され、サスペンションはビルシュタイン製ダンパーを標準装備し、20インチタイヤ、ブレーキシステムはブレンボ製のキャリパーとディスクを採用しています。
ボディサイズは全長4890mm×全幅1980mm×全高1800mmという堂々とした体躯を誇り、超高性能なモデルながらエアロパーツなどは控えめです。
性能的には車重2.5トン弱もある巨漢ながら0-96km/h加速が3.5秒、最高速度290km/hという圧倒的なパフォーマンスを誇り、トラックホークの名のとおりサーキット走行にも対応したといいます。
グランドチェロキー トラックホークは日本でも2018年1月から受注販売され、2019年5月には改良モデルが登場しました。
●BMW「M5ツーリング」
BMWの高性能車に君臨するのが「Mハイパフォーマンスモデル」です。本格的な量産モデルとしてはミドルクラスセダンの5シリーズをベースに1984年に登場した「M5」から始まりました。
このM5のなかでも唯一のV型10気筒エンジンを搭載したモデルが、2003年に発売された4代目M5で、さらに日本に導入されなかったステーションワゴンの「M5ツーリング」が存在。
当時、BMWがF1用エンジンを供給していたことから、そのテクノロジーがフィードバックされた最高出力507馬力を発揮する5リッターV型10気筒エンジンを搭載し、大排気量ながら最高回転数は8000rpmに達しました。
トランスミッションは7速SMG(AMT)が搭載され、駆動方式はFRです。
外観は前後ともワイドフェンダーとされ、後にMハイパフォーマンスモデルでは定番となるフロントフェンダーのエアアウトレットが装着されました。
さらに、専用の19インチホイールや4本出しマフラーなどにより、高性能モデルにふさわしい迫力ある見た目を演出しています。
4代目M5はトータルで約2万台生産されましたが、M5ツーリングはわずか1000台ほどの生産台数で、欧州でも希少な存在です。
■V8エンジンを搭載した2台の特別なセダンとは?
●ランチア「テーマ 8.32」
現在、ステランティス傘下にあるランチアといえば、日本では「ストラトス」や「デルタ HFインテグラーレ」がお馴染みですが、かつてはスポーツカーだけでなく、庶民の足となるようなコンパクトカーからラグジュアリーセダンまで、数多くのクルマを輩出していました。
なかでも1984年に登場したミドルクラスセダン/ステーションワゴンの「テーマ」は、欧州でヒットを記録。
外観デザインは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが担当し、直線基調ながらも空力性能に優れたスタイリッシュなフォルムを採用していました。
そして1988年には、最高出力215馬力を発揮する、フェラーリ製3リッターV型8気筒DOHCを搭載した「テーマ 8.32」が登場。
フェラーリ「308」用をデチューンしてフロントに搭載し、前輪を駆動する高性能FFセダンです。
外観は標準仕様のテーマとほとんど同じですが、前後の「8.32」エンブレムとトランクに格納される電動式リアウイングの存在が、スーパーセダンの片鱗をみせます。
内装は本革とウッドをふんだんに使った豪華な仕様で、まさに高性能なプレミアムセダンというポジションでした。
なお、登場時期が日本のバブル景気と重なっていたことから、当時は日本にも輸入されており、今も中古車市場で販売される個体が確認できます。
●メルセデス・ベンツ「C63 AMG」
1985年に日本で発売されたメルセデス・ベンツ「190E」は、同社のエントリーモデルとして大ヒットを記録。この190Eシリーズの後継車が、現在も販売されている「Cクラス」です。
CクラスはエントリーグレードからAMGモデルまで豊富なバリエーションを展開しながら代を重ね、2007年に発売された3代目では、シリーズ最強の「C63 AMG」が登場。
C63 AMGはセダンだけでなく、ステーションワゴンとクーペも設定され、エンジンは「Eクラス」や「SLクラス」から移植され最高出力457馬力を誇る6.2リッターV型8気筒自然吸気を搭載しています。
当然ながら足まわりやブレーキも強化されており、高い運動性能を発揮しましたが、スタビリティコントロールやトラクションコントロールをOFFにして走るのは、危険と評されたほどのパワーでした。
なお、現行モデルの4代目Cクラスでは、メルセデス-AMG「C63 S」が最高峰のグレードとして位置し、エンジンは最高出力510馬力を発揮しますが、4リッターV型8気筒ツインターボにダウンサイジングされています。
※ ※ ※
繰り返しになりますが純粋なエンジン車は、今後少なくなっていくことが必至で、とくに高性能な大排気量自然吸気エンジンは、すでに減少している状況です。
アクセルのレスポンスに優れ、リニアな加速が得られる大排気量自然吸気エンジンは大いに魅力的な存在ですが、熱効率という点では淘汰される運命にあるといえるでしょう。
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みんなのコメント
もうそういう時代が過去のものになろうとしている…