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「コロナに負けるな」特別企画──勝手にジュネーブモーターショー2020【マクラーレン編】

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「コロナに負けるな」特別企画──勝手にジュネーブモーターショー2020【マクラーレン編】

新型コロナウイルスの影響もあり、「ジュネーブモーターショー2020」が中止された。フランクフルトモーターショーやパリモーターショーが自国の車主体のショーであるのに対し、ジュネーブこそは真のインターナショナルモーターショーだったのに……。で、ちょっと待った。中止の知らせを聞く前に、スイスへと飛んだジャーナリストがいる。かつてドイツに在住した竹花寿実である。今回は特別企画として、彼が「ジュネーブモーターショー2020」の見所をエアーで紹介します。今回はマクラーレン編。

TOPIC 05

日本で乗るのも案外イイぞ! トヨタ・ハイランダー試乗記

マクラーレン・765LTに度肝を抜かれる(はずだった)

ポルシェ・911ターボSとともに、ジュネーブショーに向けて大きな期待を集めていたスーパーカーがあった。それはマクラーレン・765LTだ。

スーパーシリーズの720Sをベースに開発されているとの噂が飛び交っていた765LT。当初は「750LT」になると見られていたが、4.0L V8ツインターボは最高出力が45psアップの765psにまで高められ、「765LT」としてリリースされた。ちなみに販売台数は車名と同じく世界765台限定となっている。

マクラーレンにとって「LT(ロングテール)」のアルファベット2文字は特別だ。原点は1997年に登場したレーシングカーのマクラーレンF1 GTR"ロングテール"。このヘリテイジを現代に継承したのが今回の765LTで、ロードカーとしては2015年の675LTと2018年の600LTに続く3車種目だ。「LT」は過去2台も非常に魅力的なモデルだっただけに、大いに期待が高まる。

765LTは、720Sから軽量化とエアロダイナミクス向上、シャシーの再チューニング、そしてエンジン性能アップが施されている。カーボン製ボディパネルやチタン製エグゾーストシステムの採用などにより、車両重量は80kgも軽く、エアロダイナミクスはフロント周りの再設計などにより、ダウンフォースが25%も増加。シャシー面では軽量な鍛造アルミホイール&チタン製ホイールボルトを採用した。エンジンは新設計のピストンやソフトウェア改良などにより765psと800Nmという性能を実現した。

こうしてメカニズムについて説明するだけでもワクワクしてくるのは、マクラーレンが、公道走行可能なスーパースポーツカーの作り手としても超一流だからだ。だからこそジュネーブで765LTの実車に触れてみたかった。

McLaren 765LT

スーパーカーファン必見!史上最速の「LT」

Photos 山本佳吾 Keigo Yamamoto(会場風景)
Words 竹花寿実 Toshimi Takehana

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