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【1万回転までキッチリ回せ!】ホンダより凄い新型「ランボルギーニ テメラリオ」日本初登場

掲載 更新 16
【1万回転までキッチリ回せ!】ホンダより凄い新型「ランボルギーニ テメラリオ」日本初登場

ランボルギーニ テメラリオ(Lamborghini Temerario):ホンダ S2000よりも高回転型のV8ツインターボは、9000回転オーバーで800馬力を発揮!

9000回転オーバーで800馬力を叩き出すV8ツインターボを搭載したランボルギーニの新型車「テメラリオ」が、11月29日に日本を含むアジア地域で初披露された。国立競技場で開催された発表会には、CEOのステファン ヴィンケルマンを筆頭にランボルギーニ社の重役が顔を揃え、華々しいプレゼンテーションが行われた。

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ガヤルド、ウラカンとの血筋を感じさせるスタイル。ボディはやや大きくなり、全長4706mm X 全幅1996mm X 全高1201mm。ホイールベース2658mm。テメラリオは、自然吸気の5.2L V10を搭載するウラカンの後継車であり、ガヤルドに始まる新世代スモール・ランボルギーニの最新版である。ミウラに連なるV12モデルは、最新のレヴエルトに至るまで、あくまでも一般公道で楽しむスーパーカーの性格が与えられているが、ウラカンやテメラリオはそうではない。テメラリオも既にGT3レーシングカーの開発が進められているが、このシリーズはモータースポーツのベース車輌としての役割を担っているのだ。

そう「走る・曲がる・止まる」の運動性能を極限まで突き詰め、スポーツブランドの威信を賭けてフェラーリやポルシェやマクラーレンと世界中のサーキットで勝負をする使命を持った至高のスポーツカー、それがテメラリオなのだ。

高回転エンジンと3基のモーター1974年以降、長期低迷が続いていたランボルギーニは、2005年にCEOに着任したステファン ヴィンケルマンの手で往時の輝きと勢いを取り戻した。ウラカンは自然吸気V10を積む純粋なICE車だったが、新型のテメラリオはハイブリッド車になった。

90.0mm X 78.5mmのボア・ストロークと9.3:1の圧縮比が与えられた新設計の4.0L V8ツインターボは、Vバンクの間にタービンを配置するいわゆる「ホットV」である。最大ブースト圧は2.5バール。バンク角は明らかにされていないようだが、クランクシャフトはフェラーリのV8と同様に高回転高出力を狙える180度のフラットプレーン型だ。エンジン単体の最高出力は800馬力/9000~9750回転、最大トルクは730Nm/4000~7000回転。レブリミットは10000回転である。

ホンダS2000の前期型のレブリミットは9000回転だったが、テメラリオにはその先の世界が用意されているのだ。

3基のモーターは、リア側でエンジンとギアボックスの間にひとつ、フロント側で左右前輪の駆動用に各ひとつずつの配置となる。リチウムイオンバッテリーは車輌中央のセンタートンネルに搭載される。二代目ホンダNSXが確立し、その後にフェラーリSF90やレヴエルトが採用したレイアウトと同様である。

エンジンとモーターを合わせた最高出力は920馬力。変速機は8段のDCTである。

速さと楽しさの両立この個体は「アレジェリータ・パッケージ」付き。そう、アルファ・ロメオのファンにお馴染みのAlleggerita(軽量化)である。カーボンパーツなどにより最大25kgほど軽くなる。CFRPモノコックのアヴェンタドールやレヴエルトと異なり、テメラリオのシャシーは、ガヤルドやウラカンと同じくアルミのスペースフレームである。テメラリオ用に新設計となり、先代ウラカンに比べてねじり剛性が20%向上している。

ブレーキはカーボンセラミックディスク。また空力の見直しにより、後期型ウラカンに比べて標準車でリアのダウンフォースが103%増加している。

乾燥重量1690kgに920馬力、そして高度なシャシー技術を組み合わせたテメラリオの動力性能は、0-100km/h加速が2.7秒、最高速が343km/hとクラス最高水準だが、ユーザーの関心は性能よりもフィーリングにあるだろう。一般公道における中間加速はテスラなどのBEVに分があり、この手のスポーツカーの商品性は速さよりも五感に訴えかけるフィーリングに移ってきたからだ。

今回来日したパオロ ラチェッティはスモール・ランボルギーニの責任者であり、テメラリオにおける高回転エンジンとモーターを組み合わせた全く新たなドライビング体験の魅力を力説していた。頭のすぐ後ろで自然吸気V10が8000回転で回る時の絶叫を体験しているウラカンのオーナーはV8ツインターボに不安を覚えるかもしれないが、名車ウラカンSTOはこの人の指揮下で生まれた車である。心配は要らないだろう。

テメラリオには「ドリフト・モード」も設定された。車が許容するドリフトアングルをスイッチで設定して、オーバーステアを安全に楽しめるモードである。テメラリオは運転の楽しさにフォーカスした車なのだ。

モータースポーツのDNA発表会の会場に展示されたディアブロSE30。F1エンジンを開発したLamborghini Engineeringが用意したチューニング用の「イオタ」キットを装着した貴重な一台。創業者のフェルッチオ ランボルギーニが望んだ車が上質で洗練されたGTクーペだったにも関わらず、ランボルギーニには常にモータースポーツの情熱が宿っていた。

オリジナルのV12エンジンを設計したジオット・ビッザリーニは、フェラーリで名作レーシングカーの250GTOを作ったエンジニアだった。ミウラを設計したジャンパオロ ダラーラや、有名なイオタ(J)を作ったテストドライバーのボブ ウォレスもモータースポーツ業界の出身だった。カウンタックを設計したパオロ スタンツァーニは例外だが、そのカウンタックにしても、F1チームを自ら率いるほどレースに傾倒していたウォルター ウルフとダラーラの手でモータースポーツの技術が投入される形で進化を果たした。

1980~90年代には元フェラーリのマウロ フォルギエーリが設計したV12のF1エンジンがラルースやロータスに搭載されてグランプリを戦ったし、テストのみではあったが、このV12はマクラーレン(MP4/8)にも搭載されてアイルトン セナがドライブしている。

今年からプロトタイプ・スポーツカーのレースに参戦し始めたランボルギーニは、もはや公道用スーパーカーの世界に留まるブランドではない。そのスポーツ精神を最も純粋な形で結晶化したモデルが、1万回転まで回るV8を誇る最新のテメラリオなのだろう。

You can’t hide who you are.(本当の自分を隠すことは出来ない)

テメラリオに付けられたこのキャッチコピーは、ブランドに宿るモータースポーツのDNAを見事に開花させた現在のランボルギーニに相応しい。V12スーパーカーのレヴエルトとは別のランボルギーニの精神を体現した車、それがテメラリオなのである。

発表会でテメラリオの説明をする、デザイン・ダイレクターのミィティア ボルケルト。「なるべくラインを減らしてシンプルにした」とのこと。テメラリオ発表会と同日に開催された、毎年恒例のオーナー向けイベント「Lamborghini Day Japan 2024」の様子。都内を新旧ランボルギーニがパレードした。パレード出発前の様子。2台のカウンタックLP400とミウラP400SVを見つけられるだろうか。マクラーレン・ランボルギーニ。ランボルギーニ本社のミュージアムでアイルトン セナ展が開催された際に、現地訪問して撮影。Photo: Auto Bild JapanText: Auto Bild JapanPhoto: Automobili Lamborghini S.p.A.

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みんなのコメント

16件
  • dt4********
    そもそも値段が違うやろ、s2000が350〜450万くらいやったっけ?対してウン千万やろ
    市販車であの値段であのエンジンだから伝説なんだよ
  • 272soma
    EVになったらこういう高揚感も無くなるんだろうな。
    生きている間はEVに乗らないで済みそうだから良いけど
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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