この記事をまとめると
■「ジャパンモビリティショー」にはさまざまなコンセプトカーが発表・展示された
いち早く市販化を切望! ジャーナリストがJMSで見つけた「現実味のある」BEVコンセプト5台
■コンセプトとして展示された車両のなかにはほぼ「市販車」のようなデキのモデルがあった
■「スペーシア・コンセプト」「スペーシア・カスタム・コンセプト」はコンセプトを名乗る市販車の展示車だった
コンセプト然としたものとほぼ市販車な2種類のコンセプトカー
2023年10月26日から11月5日まで開催され、自動車産業の枠を超え、他産業やスタートアップを含め475社の企業・団体が参加、出展した「ジャパンモビリティショー(JMS)」を訪れた自動車ファンは数多いと思う。なにしろ111万2000人もの来場者が訪れたのである。トヨタの会長、そして一般社団法人日本自動車工業会会長の豊田章男さんによれば、100万人を超える来場者のイベントは、モーターショー、現ジャパンモビリティショーと夏の甲子園ぐらいのものだそうだ。
そんなJMSでは、最新の電気自動車や、未来のクルマのスタディカー、コンセプトカーが目立ち、たとえば三菱デリカD:5の未来形である「D:Xコンセプト」や、日産エルグランドの新型を想像させる「ハイパーツアラー」など、どう考えても「このままじゃ出ないだろう」と思わせるコンセプトカー然としたモデルもあった。
その一方、コンセプトカーを名乗った出展ながら、どう見ても「新型車そのものじゃん!」と思える花形出展車もあったのである。
その最たるクルマが、まずはスズキのブースのメインとなっていた「スペーシア・コンセプト」。標準車のスペーシアとスペーシア・カスタムが展示され、標準車のデコレーションはともかく、実際に内外装をじっくり観察したところ、ほぼ、じゃなく、完全な市販車そのもの!
細かい話では、電子パーキングブレーキとオートブレーキホールドのスズキ初採用(祝!)。現場にいた開発者責任者へのインタビューでは、先進運転支援機能の向上、ACCのカーブ手前減速制御といった新型スペーシアの機能、装備の内容まで教えてもらうことができたほど。
つまり、デザインはもちろん、スペックや機能、装備など、JMSの開催初日には、すべて決まっていて、あとは発売するだけの状態で、スペーシア・コンセプトを名乗る展示車だったというわけだ。
だったら、「新型スペーシア」です……と紹介すればいいようだが、そうはいかない事情もある。というのは、「新型スペーシア」、「スペーシア・カスタム」の発売日は11月9日。そう、JMSの開催期間後のタイミングだったのである。
自動車メーカーとしては、発売日前の一般公表はできない。よって、もう新型スペーシアとスペーシア・カスタムが完成され、発売を待つだけにもかかわらず、コンセプトとしてしか紹介できないというわけだ。逆に、発表、発売がJMS開催前なら「新型スペーシア」となる。
新型発表の時期で「コンセプト」か「新型」かにわかれた
スズキのブースに展示されていた「スイフト・コンセプト」も同様。すでにスズキのホームページでは、「新型スイフトまもなく誕生」というティザー広告が出ていて、5代目となる新型スイフトのほぼすべての内容が公開されている。
が、これも、JMSの開催期間中では正式発表前のタイミングであり、展示されていたのがどう見ても新型スイフトそのものなのに、「スイフト・コンセプト」と呼んでいた理由である。
ちなみに、ホンダのブースに展示されていた、スペーシアのライバルとなるN-BOXは、2023年10月5日発表、10月6日発売のため、JMSでは堂々と「新型N-BOX」として展示できたわけだ。
ギリギリのタイミングとしては、スバル・レヴォーグレイバックだ。発売日は10月25日、つまり一般公開日に先駆けたプレスディの初日が25日で、一般公開日が10月28日だったので、一般公開日に訪れた来場者は、市販車の「新型レヴォーグレイバック」として見ることができたのである。
スバルのコンセプトカーとして注目してほしいのは、スバル初のグローバルBEV(電気自動車/ソルテラはトヨタbZ4Xとの共同開発車)である「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」のほうだったのだ。
JMSでコンセプトカー(!?)として展示されていた「スペーシア・コンセプト」「スペーシア・カスタム・コンセプト」に話を戻そう。会場でスペーシアに興味津々の来場者が「これ、まったくのコンセプトカーなんですか? それとも市販車そのものですか?」とスタッフに聞いたとすれば、こっそり「市販車にかなり近いですよ」ぐらいに、ニンマリ、教えてくれた……に違いない(想像)。
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