■LC10型フロンテをオマージュしたLC
スズキの車種のなかで女性ユーザーの比率がもっとも高く約9割を占める軽乗用車、アルト ラパンが一部改良を行った。現行モデルは2015年6月の発売からちょうど7年。完熟のこの時期に、目玉機種として上級の新シリーズ「LC」が加わった。LCの価格は140万9100~164万6700円。
外観はフロントマスクを中心に変更。1967年発売の2代目フロンテをモチーフにデザインし、メッキフロントグリルガーニッシュやメッキヘッドライトガーニッシュが過去の名車に似た意匠となっており、新シリーズのチャームポイントである。
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LCという車名は、2代目フロンテの車両型式/エンジン型式である「LC10」に由来。さらに、ライフスタイルが変わるような小さいクルマという意味を込めた「ライフチェンジング・コンパクト」という言葉にも由来している。
ちなみに、初代フロンテは車名の由来のとおりFFだったが、2代目のLC10型は、RR(リヤエンジン・リヤドライブ)に転身。特徴的なコークボトル状のデザインを持ち、軽自動車で初となる2サイクル3気筒360ccのLC10型エンジン(25馬力)を搭載して高性能化を図った。後にスポーティでさらに高出力なSS(36馬力/初代アルトラパンのグレード名にも起用)やSSSも追加された。
アルト ラパンLCに話を戻そう。エクステリアでは上記のほかに、LC全車に車名エンブレム付きのメッキバックドアガーニッシュを装着。14インチアルミホイール(Xグレード)/ホイールキャップ(L)も懐かしさを感じさせるデザインだ。
室内ではレザー調&ファブリックのシート表皮、ダークブラウン×アイボリーの本革巻きステアリングを採用して上質な仕立てに。上級のXはインパネガーニッシュやオーナメントが専用になる。ボディカラーは2トーンルーフ仕様車のルーフ色に専用となるアーバンブラウンを採用している。
■パワートレーンを改良して燃費を向上
標準系の「アルト ラパン(125万1800~159万7200円)」を含む改良では、先進安全装備の機能を向上。デュアルセンサー→デュアルカメラブレーキサポートに変更して、夜間の歩行者も検知するようになった。また、エンジンの改良やCVTをジヤトコ製→アイシン製に変更して軽量化を実施。これによって標準系XグレードではFF車の燃費が25.2km/L→26.2km/Lに、4WD車が23.4km/L→24.6km/Lに向上した。
なお、今回の改良ではシックでモダンな特別仕様車「モード」の設定がなくなったが、標準系の最上級グレードXにはそのメッキフロントグリルが移植された。Xにはライトブラウンとライトグリーンのシート表皮を新設定。ボディカラーは新色のトラッドカーキメタリック、テラコッタピンクメタリックを設定し、2トーンルーフ仕様車のルーフ色にソフトベージュを採用した。
装備面ではLとXグレードがLEDヘッドライトとなり、USB電源ソケットは全車に標準装備。XグレードにナノイーX搭載フルオートエアコンと360度プレミアムUV&IRカットガラスを追加した。そのほか、LとXにオプション設定の「バックアイカメラ付きディスプレイオーディオ装着車(5万2800円高)」は7インチディスプレイにバックアイカメラ映像の表示やさまざまな車両情報の確認が可能に。同様にLとXにオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ装着車(5万2800円高)」は、すれ違い支援機能や左右確認サポート機能、3Dビュー表示機能を追加した。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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みんなのコメント
グリルの上のスリットは無くせなかったのかな。