■世界一への準備はできている、ポイントトップで最終戦鈴鹿へ
ドイツで開催されたEWC第4戦オッシャースレーベン8時間耐久レースで2番手グリッドからスタートした、F.C.C.TSR Honda Franceが優勝しました。
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レース序盤、F.C.C.TSR Honda Franceはスタートライダーのフレディ・フォレイ選手がトップ争いに加わり、11周目、30周目と早い段階でセーフティカー(SC)が入る展開も、ピット内での戦略がライダーに確実に伝えられ、ライダーも経験値を最大限に発揮しぎりぎりまでスティント(ピットアウトからピットインの間)を引っ張る戦略で周回を続けます。
最初のスティントでトップ集団の4番手を走行中のフレディ選手は、上位陣で最も遅くピットインを行い、トップでジョシュ・フック選手にチェンジします。
上位陣は、順位を上下に入れ替える展開が続き、中盤戦になると、再び走行を担当したフレディ選手が2台のヤマハと順位を争いトップへ。その後、代わってコースインしたジョシュが一時奪われていたトップの座を奪い返すなど、F.C.C.TSR Honda Franceが場内を沸かせます。そして、じわじわとその差を広げトップの座を確実なものとし、レースをリードします。
レース終盤、ぎりぎりまでピットインを引っ張る戦略で、ライバルたちより1回少ない6回目のピットインで最後の約1時間を担当するフレディ選手に交代し、残り約20分で転倒車が発生、このレース3度目となるSCが導入されます。波乱の展開となりましたが、フレディ選手の駆るCBR1000RRが今季2勝目となるチェッカーフラッグ受けました。
F.C.C.TSR Honda Franceは、今回勝利したことで、ポイントランキングトップをキープし7月27日から29日にかけて行われるホームレース最終戦鈴鹿8耐を迎えます。
F.C.C. TSR Honda France 藤井正和 総監督は、「勝ちたくて、優勝したくて、世界一になりたくて準備を進め、仕込んできました。これはだれもが同じだと思いますが、思っただけで実現できるわけではないです。しかし、考えなかったり、やろうとしなければ絶対にできない。その中で結果が出ると、みんなが喜んでくれる、君が代が流れる、まさに感無量の瞬間です。
ル・マンの優勝から新しいマシンの投入で3位、そして今回の優勝と、着実にポテンシャルは上がってきているし、ようやくライバルに競り勝つことができたと感じています。この状態で我々のホームグラウンド、鈴鹿で世界一の決戦ができます」とホーム鈴鹿への意気込みを語りました。
オッシャースレーベン8時間耐久レースをポールポジションからスタートした昨年度のチャンピオンチームGMT94 Yamaha Official EWC Teamは、ピットストップの間にライトを消し忘れたことによりストップ&ゴーのペナルティや転倒などにより今回3位でチェッカーを受けています。
GMT94 Yamaha Official EWC Teamは、トップと10ポイント差のランキング2位につけています。
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