最強FRチューンド仕様を目指したBRZ
550馬力ターボ+6速シーケンシャル搭載!
「次期型に負けてたまるか!」トラスト最新の20RXタービンをブチ込んだBRZ通勤快速スペック
2020年末に北米仕様が公開され、巷では次期モデルの登場が期待されているBRZ。しかし、チューニングの世界ではまだまだ現行モデルのパフォーマンスアップも終わりを見せる気配はない。
そんな現行モデルの底力を見せ付けるべく、“ピットロードM”が総力を挙げて作り上げたのがこのマシン。2020年12月17日に鈴鹿サーキットで行われたRH9走行会に向けて作業を進め、シェイクダウンでその実力を見せてくれた。
サーキットでも抜群の存在感となっている迫力のワイドボディはまるでデモ車のようだが、実際はユーザーの依頼を受けて仕上げたもの。エクステリアの構成はワイドボディキットがトラストとロケットバニーを組み合わせたもの。フロントリップはバリス、リヤディフューザーがクレイブ、カーボンボンネットがプロコンポジットだが、ピットロードMの調整により完璧な一体感に仕上がっている。
パワー系は、それまでのトラストT620Zボルトオンターボ仕様からさらなるパワーの獲得を目指して再チューン。FA20エンジンはHKS2.2Lキットで排気量を拡大。ヘッドはJUNのリフレッシュキットでオーバーホールが施され、IN260度、EX290度という攻めた設定のカムシャフトをセットしている。
組み合わせるタービンはトラストの新型TD06SH-20RX。エンジン制御はエピファン(書き込みツール)によるオリジナルセッティングで、最大ブースト1.4キロの設定で最高出力550ps、最大トルク62kgmを発揮する。
エキゾーストマフラーはトラスト製を加工したスペシャル品。インタークーラーやオイルクーラーなど冷却系もトラスト製でまとめ上げられている。
パワーを受け止めるミッションは、クワイフの6速シーケンシャルタイプ。街乗りでの使い勝手を考えて当初はZ34純正の流用を勧めたが、オーナーの「どうせやるなら誰もやってない究極の仕様を!」ということで導入することになったそうだ。
シフトゲートに違和感なく収まっているが、実際はボディ側に大幅な加工を施しながらインストールしたものだ。その他、ドライブトレインではATSカーボンLSD、ナガオテテクノの強化ドライブシャフトをセットしている。
サスペンションはピットロードMとスピリットのコラボによるスペシャル車高調で、バネレートは前後とも18kg/mm。リヤはストロークを確保するためのヘルパースプリングがセットされる。
ブレーキもD2ジャパン製に変更してキッチリと強化。フロントは6ポットキャリパーに356mmローター、リヤは4ポットキャリパーに356mmローターとなっている。
ホイール&タイヤは、フロントがボルクレーシングZE40(10J×18+20)にアドバンネオバ(265/35)、リヤがグラムライツ57CR(10.5J×18+12)にアドバンネオバ(295/30)をセット。
インテリアもスペシャルな仕上がりで、まず目に付くのは特注ペイントが施されたレカロRMS。助手席はリクライニングタイプのSR7クラシックを組み合わせる。MOMO-GT50ステアリングの前方にセットされたオールインワンメーターは、デフィのマルチディスプレイDSDFだ。
このチューンドに試乗した堤 優威選手は「ターボパワーとシーケンシャルミッションのおかげでサーキットをかなり楽しく走れたが、ハイグリップタイヤを与えればさらにタイム短縮(2分20秒486)が可能なポテンシャルを秘めている」と高評価。BRZの可能性を徹底追及したフルチューン仕様、恐るべしだ。
●取材協力:ピットロードM 兵庫県姫路市安富町安志912 TEL:0790-66-3359
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みんなのコメント
変なタイトルだな。