「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ジープ コンパスだ。
ジープ コンパス(2012年:ニューモデル)
ジープのエントリーモデル「コンパス」がついに日本デビューを果たした。先に(編集部註:2010年)日本に導入されたパトリオットとプラットフォームは共通だが、日本仕様の最大の特徴は2WD(FF)モデルだけの設定であること。さらに、女性ユーザーもターゲットにしているという。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
いちばんオフローダーな存在がラングラー。もう少しシティ派なのがチェロキー。そのチェロキーの弟分がパトリオット。いちばん都会派でプレミアム感を強調したのがグランドチェロキー。そのグランドチェロキーの弟分として今回、新しく加わったのが、コンパス。以上が、いま絶好調のジープのラインアップだ。
グランドチェロキーの弟分と言われるのを見てもわかるように、顔つきはまんまグラチェロ。インテリアはパトリオットに近いが、40万円高いだけのことはあり、本革シートを標準装備するなど、より上級な装備がおごられているといったところだ。
そしてビックリしたのが、ジープで初めてFFモデルしか導入されなかったということ。確かにシティ派のグランドチェロキーを小さくしたのだから、主に使われるシチュエーションは街中。日本の道路事情を考えると4WDはそうそう必要ないのも事実だ。ライバルを見ても、最近は2WDモデルの方が売れているのだから、戦略としてはありなのだが、ジープファンにはセンセーショナルだったのではないだろうか。
シティクルーザーとして使うならFFでも十分だろう
日本仕様のコンパスは、搭載エンジンは1機種。直列4気筒の2L DOHC+6速マニュアルモード付きCVTとなる。さすがに1450kgの体躯を動かすには、自然吸気エンジンでは素早くとはいかないようで、出足はゆったり目だ。しかし、そのあと急にガバッとパワーが出てくるタイプなので、アクセル操作はあまりラフというわけにはいかない。
またクルージング速度に乗るまでは、CVTもかなり唸り気味だ。だが一旦スピードに乗ってしまえば、高めのアイポイントを生かして楽にクルージングできる。日常的に使いやすいサイズでもあり、しかもJC08モードで10.5km/Lという好燃費はありがたい。
サイズに合った機動力も魅力だ。足まわりのベースはパトリオットと同じものだが、元々パトリオットに使われているのはグランドチェロキーに採用されたリバウンドスプリングが奢られたもの。それをさらにアグレッシブな方向へチューニングして、ステアリングのギア比も好レスポンスな方向へ振っている。ほぼ欧州仕様と同じ味付けという、FFらしいキビキビとした走り味はなかなかのものだ。
18インチ タイヤの割りには、最小回転半径も5.6mに収まっており、街中でも取り回しがしやすい。ラゲッジスペースも最大1269Lと広く、実用性の高いSUVといえるだろう。
ジープ コンパス リミテッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4460×1810×1665mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1450kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1998cc
●最高出力:115kW(156ps)/6300rpm
●最大トルク:190Nm(19.4kgm)/5100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●JC08モード燃費:10.5km/L
●タイヤサイズ:215/55R18
●当時の車両価格(税込):298万円
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