XS-1から始まるヤマハ・パラレルツインの歴史
近年のミドルクラスは、並列2気筒──パラレルツインの新型車が続々と登場している。その背景には、単気筒と同様の感覚で搭載位置が決定できるバランサーの進化や、270度位相クランクの登場による設計の自由度が上がったこと、Vツインや3/4気筒と比較するとコストが抑えられる点などの事情があるのだが、そもそも近年のミドルクラスでパラレルツインが注目を集めるきっかけを作ったのは、ヤマハだろう。何と言っても1970年代以降の半世紀を振り返って、このエンジンの進化に最も熱心だったのはヤマハなのだから。
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