初代の誕生から25年
トヨタは2022年11月16日(水)、新型プリウスを発表しました。初代の誕生から25年、今回は7年ぶりのフルモデルチェンジとなる5代目です。
世界初の量産ハイブリッドカーとして誕生し、オーソドックスで燃費のよいクルマとしての地位を確立したプリウスですが、先代の4代目ではスポーツ性を大きく強調したフォルムに。今回の5代目では、その方向性をさらに推し進めました。
ボディサイズは全長4600mm×全幅1780mm×全高1420mm-1430mm。幅や全長は先代から20 25mmワイドにしつつも車高を40mm下げ、どっしりとしたスタイルを作り上げています。低重心でありながら、タイヤは19インチに大型化させています。
パワートレインは1.8L、2.0Lのハイブリッド、2.0Lのプラグインハイブリッドが用意されています。プラグインハイブリッドは、0から100km/hまで6,7秒で達するなど高い動力性能を有しているそうです。それでいて、日常的な移動はほとんどEV走行でまかなえるようになっているといいます。
プラグインハイブリッドモデルには太陽光充電も搭載。1年で1250km走行分に相当する電力を生み出すそうです。アクセサリー電源には、バッテリー給電とエンジンを回して発電するHV発電を選択可能となっています。また一部グレードにはパノラマムーンルーフも装備できるということです。
トヨタのクルマ開発センター デザイン領域統括部長のサイモン・ハンフリーズさんによると、新型プリウスの開発にあたっては、環境にやさしい、みんなの手が届くエコカーとしての「コモディティ」を重視するか、そのスタイルや性能といったクルマへの「愛」を重視するかの議論があったといいます。
「世界で最も効率のよいハイブリッドであること」を前提としながら、愛せるクルマ――新型プリウスがどのような評価を受けるか注目です。
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