10月26~27日、三重県・鈴鹿サーキットで2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 第56回 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿が開催された。J-GP3では尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が4年連続でチャンピオンを獲得したのだが、「厳しいレースでしたが、チャンピオンが獲れてよかったです。最高です」とレース内容を振り返った。
第7戦岡山が終了した時点のランキングでは、尾野が108ポイント、若松怜(JAPAN POST docomo business TP)が106ポイントと一歩リードしていたが、毎度表彰台争いをしている彼らは、最終戦鈴鹿では前でゴールすることがチャンピオン獲得の条件だった。
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木曜日と金曜日の4度の走行では若松が1番手、尾野が2番手。予選でも若松が2分17秒032でポールポジション、尾野が2分17秒975と0.943秒差がついていた。
「めちゃくちゃ大変でしたね。見てもらってわかる通り予選までずっと2番手で、それこそ予選はコンマ9も離されて、めちゃくちゃ厳しかったです。本当に厳しいウイークを過ごしていたんですよ」と尾野は振り返った。
決勝日までは若松と戦える作戦もなかったと語り、「もう自分次第でどうにかするしかないレースでしたが、そこを割り切れたのでウォームアップ走行でプッシュして、予選タイムを上回って、とりあえずトップタイムを獲れて少し流れを変えられたかなと思います」と決勝日に気持ちもマシンのセッティングも変えていたことを語った。
決勝は高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)も含めた3台での争いとなり、後半は尾野と若松の攻防が続いたが、「前に出したら若松選手が逃げていくと思っていたので、レース展開は考えずにとりあえず先頭にいました」と両者がプッシュしていた。速さ自体は互角で、尾野も厳しいレースだったと話していた。
それでも若松に勝つことが必要な尾野は「木曜日の走行から若松選手の方がシケインで強いことがわかっていて、レース中も何度も刺してきていたので、最終勝負になれば来るだろうなと思っていましたが、レース中に“玉を隠して”いて、それを最後に使おうと思っていたのが成功しました」と王者らしく冷静にレースをコントロールしていた。
その作戦は「(最終ラップで)バックストレートの位置取り的に若干リードできたかなと思いましたが、ベタベタにいる想定でブレーキングを試みました。『ライン』とまだ少し『ブレーキを奥に取れた』のでキツいふりをしておこうじゃないけど……」と最終ラップまでその走りを隠していた。
「最終ラップは絶対にインに刺されないつもりでいました。向こうは絶対刺してくると思っていたので2パターン考えていました。自分がトップで(最終コーナーを)立ち上がる時と、後ろで立ち上げる時、どちらでも勝てる想定はあったので、(2番手で最終コーナーを)立ち上がっても、チェッカーラインまでには抜けていました。ずっと左から抜いていて、最後は右の短距離を使ったら楽に抜けると思っていたので、自分の方が勝てる玉は多かったかなと思います」
それでも「もう本当に気持ちだけでした、今日は。(チャンピオンを)獲りに行くっていう気持ちだけで。今日は勝てるレースではなかったので、気持ちで潰し合いだと思っていました」と語り、最後にV4の嬉しさを語った。
「最高ですね。この3年間とは違う、本当に最終ラップの最終コーナーというかシケインまでタイマン勝負で、前に出た方がチャンピオンという。しかも優勝してチャンピオンを獲得できたのは初めてなのでまた自信になりました。この余裕のない中でレースウイークを迎えて朝までも余裕なくレース中も余裕なく、最後に前でゴールできたのは良かったです」
世界も知る尾野を倒すのは簡単ではないが、若松も同等の速さを持っていることは確かだ。今回は若松に最終ラップのシケインでのショートカットで30秒加算のペナルティ、2位でゴールできたであろう高杉の走行を妨害したことによりペナルティポイントが2点付いたが、2025年は強さも身に着けて尾野と若松のバトルが展開されることを願う。
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みんなのコメント
昨年のアジアの若手レースでも全開で走っていた。
周りからしたらいい年来いたおっさんなのに。。。
これじゃ若手が育たない。