やりすぎなエンジンを積んだクルマが新車で買えた!?
最近はトヨタのGR、日産のニスモ、スバルのSTIといったメーカーワークスをはじめとしたコンプリートカーと呼ばれる、レベルや形はいろいろなものがある完成済のチューニングカーも増えている。その中において頂点となるのは、やはりエンジンにも大幅な手が加えられたもので、そういったコンプリートカーをホンダ、スバルからピックアップしてみる。
レーシングドライバーでも操れない! 運転が難しすぎる市販車3選
■ホンダ(無限)
1)シビック無限RR
2007年に登場した無限シビックRRは4ドアセダンだったFD2型のシビックタイプRをベースにした、無限初のコンプリートである。
エンジンはカムシャフトや吸排気系の変更によりノーマルの225馬力から240馬力にパワーアップされ、タイヤ&ホイール、減衰力が5段階調整となるダンパーを含めた専用サスペンションの装着により、ノーマルとは別物の乗り心地を確保しながら、コーナリング性能も向上。また、ブレーキまわりもローターなど各パーツに手が加えられたほか、ダウンフォースが増大され、インテリアではレカロシートなども装着されている。
300台限定で価格も500万円近かったが即完売となったのも、内容や後から自分で手を加えることを考えると大いに納得できる。
2)CR-Z 無限RZ
無限RZは後期型となったばかりのCR-Zのコンプリートカーとして2012年に登場した。
エンジンはスーパーチャージャーの装着により156馬力にパワーアップされ、インテリアにはブーストメーターも装備。パワーアップに伴う各部の強化も抜かりなく、より楽しいCR-Zに仕上がっていた。
ワークスの意地が現れたスパルタモデルたち
■スバル
3)Sシリーズ
STIのコンプリートカーであるSシリーズの歴代モデルはエンジン内部にも手を加えられる。
エンジンチューンのメニューはバランス取りも含めハンドビルドされたエンジンにタービンの変更というのが定番だが、2017年のS208以降はクラッチのバランス取りや4代目レガシィのS402では排気量を2リッターから2.5リッターに変更するといったチューニングが行われるモデルもある。
クルマの仕上がりはどれもコンセプトに合わせた完成度の高いものになっているのは言うまでもない。
■番外編
4)アルテッツァトムス280T
アルテッツァトムス280Tは「クルマが良すぎることもあって、パワーが足りない」という意見の多かった2リッター4気筒NAのアルテッツァに、後付けターボを加えることで280馬力にパワーアップした100台限定車である。
ほどほどのパワーということもあり、ターボ車ながらハンドリングやコントロール性も良好で、理想的なアルテッツァの1台だった。
5)富士スバルTC380&千葉スバルC01F
この2台は両ディーラーが手掛けた、ラリードライバーの新井敏弘選手がプロデュースしたVAB型WRX STIのコンプリートカーだ。
前者はHKSのタービン、排気系の装着により車名が表す380馬力、後者は触媒をHKS、マフラーをトラスト(この接続はメーカーが違うだけに困難だったという)としたブーストアップ仕様で350馬力程度という内容で、コンピュータのセッティングは新井敏弘選手が主宰するアライモータースポーツ社が担当した。
乗ると前者は「公道では飛ばさない自制心が必要(というくらい速い)」、後者は「ノーマルがこのくらいでもいいのに感じる楽しいパワー」といった印象で、いずれもパフォーマンスに加え、ディーラーからこういったクルマが登場した点にも強烈なインパクトがあった。
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