ランチアは4月30日、プレミアム5ドアハッチバックの新型『イプシロン』(Lancia Ypsilon)の生産を開始した、と発表した。
4代目となる新型は、13年ぶりにモデルチェンジを受けた。パワートレインには、EVと48Vマイルドハイブリッドを設定している。
EVパワートレインのモーターは、最大出力156hp、最大トルク26.5kgmを発生する。バッテリーの蓄電容量は51kWh。Bセグメントのプレミアムハッチバックとしては、クラス最大級という。この効果で、WLTP複合サイクルの航続は、1回の充電で最大403kmを可能にする。
ランチアが属するステランティスの充電システム「Free2move Charge」によって、ユーザーの充電を支援する。急速充電を利用すれば、バッテリー容量の80%をおよそ24分で充電できる。航続100km分のバッテリーを充電する時間は、およそ10分だ。
48Vマイルドハイブリッドは、最大出力100hpを発揮する1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジンに48Vのリチウムイオンバッテリー、6速「e-DCT」トランスミッションを組み合わせたものだ。このe-DCTトランスミッションには、電気モーターが組み込まれている。ベルト・スターター・ジェネレーターも搭載する。0~100km/h加速は9.3秒、最高速は190km/hだ。
状況によっては、内燃エンジンを停止した状態での走行を可能にした。発進はモーターのみで行う。高速道路などでも、低負荷状況や下り坂でドライバーがアクセルペダルから足を離した場合に、エンジンが停止する。この効果もあって、燃費は21.7km/リットルを実現している。
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